マウイ島の空港近くカフルイの町はよく晴れています。
南マウイのほうの空もよく晴れています。

暖かい太陽の温度を感じながら、自宅への帰路ハナハイウエイをドライブしていると、ハレアカラの裾野マカワオのあたりからずっと下は灰色の厚い雲で覆われており、ちょうど私の家のハイクのあたりは、雲の下の部分が崩れていていかにも雨降り中という様子が15キロ手前からでも見えます。

連日ノースショアには波がはいっており、今日もパイアの町すぐ傍のパイアベイはローカルサーファーでにぎわっています。

息子のカイが突然車の窓を全開にし、上半身を外につきだして、"What's up, brah !" (よ〜、元気か?何してんだよ?)と叫んでいます。上半身裸で裸足、濡れた髪の毛からしずくをしたたらせ、ブギーボードを抱えた男の子軍団が歩いていました。学校の友達です。"Shoots !"(じゃあな!)
このローカルボーイズたちの言語はいったい何語???、、、とにかく超スーパーローカル語。(旅行者の方はマネして使わないように。。。使い方と相手を間違えると危険。)

パイアを過ぎて、ホキーパビーチパーク直前のカーブを曲がり終えた瞬間、大きな虹が現れました。

ホキーパの海上ど真ん中から大きく空に向かい、ハナハイウエイをはさんで反対側のさとうきび畑のど真ん中までのびた大きなアーチです。 赤系からブルー系へ変わるハッキリとした色合いの帯が空に浮かび、どこにも切れ目なくぼやけているところもなく、しっかりと連続した完璧なアーチ。 そしてその虹の影でさらにもうひとつの透明感のある虹色がすぐその下に二重に見えています。 ダブルレインボーです。 あまりに美しくて壮大でもったいなくて、こんなところくぐっていっちゃっていいのかな、いいのかな、と思いながら車を走らせます。 そして海を見ると、もうひとつ太い虹がしっかりとかかっています。 海面から虹がとびだし、そこに白い波がやってきて、虹の影が一瞬波に映ります。

大きな虹のアーチをくぐりぬけるときは、一瞬自分とこの虹しかこの空間に存在していないのではないかというような錯覚にさえ陥り、祝福されているような、虹にしっかりと見守られている様な虹に包まれそうな暖かな感覚さえあり、この貴重な一瞬のひとときを楽しみました。

虹をくぐりぬけると、そこは雨林気候のハイク、緑を繁らせる恵みの雨、トレードウインドが吹くことを確約しているトレードシャワー (Haiku Rain) が降っていました。

マウイ島ノースショア、オアフ島ワイキキからも見えるマノアの山や、カウアイ島の東海岸からノースショアにかけて、ハワイ島のヒロや滝で、ハワイでは虹を本当に頻繁に見る事ができます。

虹を見ると、理由もなく、”あ〜、よかったな〜、幸せだな〜”といった気持ちになります。

雨と太陽の光との融合によって偶然生まれたその姿を見せるだけで、そう思わせてしまうなんて、すごいパワーです。

そういえば、2年前の夏にガンだと宣告された友達フェデのことで感情的に混乱していた頃、私の主人がある日帰宅するやいなや、ひさしぶりに見せる明るい顔で言いました。
「フェデは、もう大丈夫だと思うよ。」
「どうして?」
「今、そこですっごいきれいな虹がでてて、それ見たらはっきりとそう感じたんだよ」


ハワイアンのことわざ、生きる知恵でもある、
NO RAIN NO RAINBOW(雨が降って虹がでる)ー。

苦難の先は、必ず状況はよくなる

涙を流した人は、愛にあふれる暖かい魂を得られる

 

人間が生きていることも自然界で起こっていることの一部、
だから雨も苦難も涙も、ずっと永遠には続きません。

必ず、虹に、よりよい状況に、笑顔に変わります。
だって、雨が降らないと虹に会えないんだから。

NO RAIN NO RAINBOW,  NO RAIN NO RAINBOW ー。

もしも今この瞬間に、涙を流していたり、心が疲れて立ち止まってしまっている友達がいたら、こんな素敵なおまじないのような言葉、虹の島ハワイから、届けます。

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(写真を撮りながらの片手運転はやめましょう!)

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(クリックすると拡大写真が見られます)
ダブルレインボウ(虹の少し上に虹の影がもうひとつ)になっているのわかるかな?



 sun

マウイは今日も太陽が眩しい、
気持ちい〜な〜