今日もマウイ島の海はまぶしい太陽の光と目がくらみそうなほどの優しく透きとおったブルーです。
この水の色ーオーシャンブルーがこの世で私が一番好きな色です。やっぱりここは世界で一番心地のよい美しい場所です。

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(オーシャンブルー)



ノースショアには今年は9月末にファーストスウエル(ビッグウエイブ)がはいりました。 マウイの秋の訪れです。
ファーストスウエルがはいる前の日は、(すでに予報もでており)「明日だよ Tomorrow !」「明日はスウエルが来るよ! It's coming tomorrow!」と言うやりとりがまるで挨拶がわりのようになっており、ざわざわワクワクしていました。  ファーストスウエルがはいったのは9/19の日曜日、そして1週間後の日曜日9/26には第2弾のさらに大きなスウエルです。

fallswell9/27お昼には High-Surf Advisory(ハイサーフアドバイザリー=ビッグウエイブ注意報)は取り消されたと思ったら、その日の夕方にはまた次のスウエルで新しい High-Surf Advisory大波注意報です。

毎年毎年季節が巡り、夏から秋へ季節が変わる時にこの波がやってきてずっと私たちと一緒に居て、冬が終わるとまるで出番が終わったかのように居なくなっています。 だから、秋の訪れを告げにまたやってくると、去年同じこの場所で出会った友達とまた再会したようなうれしなつかし気分となり、そんな海を見るといつも顔は思わず笑っています。

スウエルがはいったノースショアには、沖から次々とやってくる波の斜面を滑り降りるウインドサーファーやサーファーたちと、それを観賞するギャラリーでいっぱいです。

一方サウスショア(島の反対側のラハイナ近辺)に行くとこちらはうって変わって穏やかでカヤックやスタンダップパドルボードで楽しむ人にメロウな波にのるサーファーたちに浜でのんびりマウイの風に吹かれている人たち。
同じ島なのに、北と南で海の様子もぜんぜん違います。

海にはいらず陸にばかりいると、どうも身体も心も頭も渇いてひからびてきます。
「ちょっと海に濡れてくるからね I gonna go to get WET !」と言い残し、海へ。。。

10月だというのに、海の水はまだまだ暖かく、穏やかなトレードウインドも吹いており、平水面の夏とはちょっと違って海面は波で動きがあるので、インサイドでちょろちょろとウインドサーフィンをしている私でも、沖から岸に向かう時はいとも簡単に偶然波に乗せられ、波におされるパワーを足裏に感じサーフィン感覚を味わうことができます。 この感覚は癖になり中毒になるんだな〜、これが。。。 
ウインドサーファーやサーファーがその海での快感を求めるがゆえに、陸の上でのほかのことをさておいてまで、時には超自分勝手になろうとも(笑)、海に向かうわけです。

海にでると、水に抱かれて風を感じて波の音を聞いてとても気持ちよく、瞬時で癒されます。
陸から離れて海にでると、ほかでは体感することのできないような自由「フリーダム」を感じ、自然と顔も身体も心も笑っています。

自分の中にもともと存在している素の自分を素直に外に開放し自由になれるのだと思います。

癒されるといってもこれはストレス解消ではなく、自分の中の「自由開放」といったほうがぴったりくるかと思います。

そしてウインドサーフィンの合間に誰もいない砂浜にあがり、波の音を聞いていると、波の音と自分だけになり、それもまた心地のよいメディテーション(瞑想)の世界にはいっていきます。

ヒーリンググッズもリラクゼーション音楽も何も必要ありません。 ここでは海がすべてを与えてくれていますよ〜。


カナハでウインドサーフィンをしていたある日、ウオータースタートをしようとセイルをつかみながら立ち泳ぎをしていたら、前方10メートル先位のところに誰かの頭が見えました。頭はすぐに水に引っ込みました。 大人のダイバーにしては小さすぎるし、かと言って赤ちゃんがこんな海のど真ん中でひとりで泳いでいるわけはない、ということは。。。。よーく見たらやっぱり大きな甲羅(約50センチ位)がぼわ〜〜んと浮かんでいます。海がめです。今日はこんな岸に近いところいるんだね、と思わずひとり海上でハハハと笑いながら、私が行こうとしている進行方向の直線上にいる海がめにぶつからないように注意しながらそろそろとセイリングしていきました。

私がいる場所よりも遥か沖でウインドサーフィンをやっている主人は、海がめにはしょっちゅう遭遇しており、ある時は3匹大きな甲羅があっちにこっちにいう感じでよけながらセイリングするときもあるそうです。 しかしこれだけたくさんウインドサーファーがいるというのに、海がめの背中にヒットして転倒したという話はほとんど聞いた事がないので、あちらはあちらで自然の勘で微妙によけてくれているのかもしれません。

 

最後に幸せなごちそうをひとつ。

ウインドサーフショップにいるステファンは素潜りをして銛や水中銃で魚を捕獲するのが大好きなフィッシャーマンです。
海は食糧の宝庫だと言います。

魚の種類によって性格もいろいろで、フィッシャーマンの経験と勘を研ぎすまし、ずるく逃げ足の早いヤツを捕らえたときは最高にうれしいそうです。

海に潜って魚と泳いでいると、自分の身体が海に溶けてしまったように、どこからどこまでが自分の身体でどこまでが海水なのかわからなくなってくるなんて言っており、それこそステファン自身が水を得た魚(自由開放!)というものです。

夏前に友達のフェデリコがマウイを訪れた特別な日に、たまたま前日に捕獲した大物を丸ごと差し入れてくれました。
オミル (Omile)という魚です。ステファンが慣れた手つきでさばいてくれて、私たちはそのまま生でしょうゆとわさび、刺身で一気に美味しく食べちゃいました。白身魚のちょっと弾力のある食感で今まで食べた事のない新しい味でしたが、鯛に似た感じでなかなかいけました(大満足)。

このオミルという魚、カヤックやスタンダップパドルボードで海にでて捕獲してしまうローカルフィッシャーマンもおり、こんなビッグボーイ (Big Boy=大物)が釣れた日には間違いなくごきげんです。

 

たくさんの幸せを与えてくれる海、
誰でもが自分の中の自由開放ができる世界一のナチュラルパワースポットです。


本日のごちそう 

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(海の中のオミル:ステファン撮影)

 

 

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(捕獲されたオミル:ステファン撮影)

 

 

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(まな板にのっかったオミル:私撮影)

まな板の長さは横51センチです。