今年もお世話になった方や大好きな人にありがとう!と感謝の気持ちを述べるクリスマスがやってきました。

 

マウイ島12月22日現在、摂氏27度、南西の風、ノースショアは3メートルハイの波、この時期にしては今日はやや小さい波、ただ北太平洋上のストームから発生したスウエルが今晩マウイに到達、明日はビッグウエイブになるとの予報、トレードウインドも戻り、明日ホキーパではビッグアクションとなりそうです。今日はそのビッグデイの前の静けさ、そしてクリスマス25日にはまた次のスウエルがやってくるというわけで、クリスマスが週末に重なる今年は、サーファーやウインドサーファーにとっては天からのクリスマスプレゼントが待っているようです。

 

先週日曜日(18日)は、ノースショアホキーパには4メートル〜6メートルハイの波が次々とセットではいり、最高40ノットの強風は木々を激しくゆらしたくさんの木の葉をちらし、一部地域では停電発生。オフショア気味の南西の風が、岸に向かってくる波を白い水しぶきをとばしながら押し上げ、美しい流線型を描いた波の内側の面は大胆に一筆書きをしたようなつるつるの滑走面をつくり、サーファーやウインドサーファーが波と一体となって戯れているという、まさにマウイの季節そのものを語る冬の海、こんな景色は毎年のごとくなんども見ているのに、毎回毎回新鮮で、 自然がつくりだすアートに見とれ、毎度毎度子供たちと、また例えひとりでも ”ワーオ!!!”と感嘆の声をあげてしまいます。 どこへ行くにもホキーパが通り道のハイクが好きな理由は、毎日毎日違う表情のノースショアに出会えること、マリコベイの谷を下って上がるとともに視界に広がるノースショアとウエストマウイマウンテン、何年たっても変わらずに心洗われます。

 

こちらではクリスマスは、日本で年賀状をやりとりするお正月とお世話になった方へ贈り物を届けるお歳暮と好きな人や義理も含めて贈り物をするバレンタインデーがいっぺんにきたかのような楽しくあわただしい季節、11月末の感謝祭休暇が終わると、街はいっせいにクリスマスのデコレーションとなり、大きなコンテナでマウイ島に出荷されてきたクリスマスツリーは店頭に並ぶやいなやすぐに売り切れ、クリスマスショッピングの人であふれます。 特にクリスマス2、3日前からクリスマスイブまでは贈り物をラッピングしたり届けたり、クリスマス行事があったりと忙しく、クリスマス当日はやっとゆっくり過ごし、12/26以降は今年の残りロスタイム、12/31に花火をやって来年の抱負などを考え、新年あけるとあっけないくらいすぐに元の生活へもどります。日本でいうお正月気分や新年会というのがありません。

 

今年の9月より私の長男は中学生(11歳です)となり、12/21の冬休み前最終日は学校は半日、学校ではDJを呼んでダンスパーティをし、その後はホームルームでパーティ、私は前の晩から巻寿司つくりの準備をし、当日は朝5時に起きてせっせと巻寿司をつくりました。前日は贈り物のクリスマスクッキーを大量生産したばかり、クリスマスディナーをつくることを考えると、普段食事係は主人と交代制となっている我が家では、私がもっとも長時間キッチンにいる時期ではないかと思います。
ところでこの巻寿司ですが、マウイに来て子供たちが学校に通うようになってから、生まれて初めて自分でつくるようになりました。サッカーシーズン最後のピクニックパーティで、”寿司づくり教室”で習ってきたばかりの巻寿司をつくってきた友達がおり、それをまねてやってみたのが最初、当初は空中分解ばかりしていた悲しい状態でしたが、今では裏巻き寿司(中が海苔で外側がご飯になっているもの)もつくれるようになり、自分で言うのもなんですが、好評です。
こちらで中身に使う具は、にんじん、紫キャペツ、きゅうり、万能ネギ、アボガド、ツナ缶です。私の知っている日本で食べていた太巻き寿司の中身とは様子が違うのですが、ヘルシーで軽くていくらでも食べられます。こちらのベジタリアンフードショップなどで売っている巻寿司は上記のような野菜に加え、豆腐(木綿豆腐風のかたいタイプ)がはいっていることが多いです。

 

クリスマスクッキーは、今年はじめてアメリカ風に、ジンジャーブレッドクッキーを娘とつくりました。人形型に型抜きしたクッキーにフロスティングでスマイルフェイスを書いていくのは楽しいもの。レシピはもちろん日本のお菓子本からのレシピ、アメリカのスイーツはどうも甘すぎたり風味がかたよっていることが多く、日本のレシピ本でつくるお菓子とマカワオのコモダベイカリー(日系人ベイカー)とワイルクのマウイベイクショップ(フランス人ベイカー)にはかなわないかと思っています。

 

クリスマスになるとクッキーを焼き、今年お世話になった人のことを思い、感謝の気持ちを言葉にしたカードと一緒に自分でデリバリーします。でもいつも贈り物をした人に後日会ったときに言われるのは、”このあいだは素敵なカードをありがとう”です。クッキーはどうでもよかったよという意味ではもちろんないと思いますが(だといいのですが。。!?)。
息子のサッカーチームのチームママ(コーチと子供たちの両親との連絡係)を4年間やりました。シーズン最後にいままでチームママをやってくれてありがとうと皆の前で言ってもらえた時、こんな私でも誰かの役にたてたと思い幸せでした。そのときにもらったプレゼントよりも、ありがとうという言葉がいつまでも心に残っています。
だから、毎年カードにはThank you for xxxxxxxx と、その人の存在の何に対して感謝しているか書いています。 Thank you for car pooling with me, Thank you for your hard work, Thank you for your coaching, Thank you for being nice to me. などという具合に。(ちなみに car pooling=子供のサッカーの練習などに、家の近い人同士で親が順番に車をだして数人の子供をまとめて送り迎えすること。車社会のこちらでは必須。子供も友達と一緒に行けてハッピー。)

 

”ありがとう”と誰にどうやって言おうかと考えていると、不思議と悪いことも忘れることができ、自然と感謝の気持ちがわいてきいます。何かで子供の短所を直すのではなく、長所をのばせ と言う言葉を見ました。長所をのばすことのほうが実際楽しく、短所は悪いところではなく単なる個性の一部、そう言われるとずいぶん気持ちが楽になります。

 

相手に感謝をすること、相手のよいところを探すことに神経を集中すると、幸せな気持ちになってきます。

 

マウイドリームバケーションズに旅のお手伝いをさせていただきありがとうございました。 ご滞在中にお電話くださった方、マウイウインドサーフカンパニーのほうへお立ち寄りいただいた方(働くママで上記のとおりcar poolingしていることもしょっちゅうなので、私はなかなかショップのほうに居るチャンスがなくてすみません)、ご帰国後にメールをいただいた方、また今年はハワイには来られなかったけど過去にお手伝いさせていただいた方、ありがとうございました。

 

beachどうぞ素敵な新年が訪れますように、メリークリスマス!

 

 

by Yoko, December, 22, 2005