ALOHA from MAUI, HAWAII.
お元気ですか。
マウイドリームバケーションズより、旅のお手伝いをさせていただいたゲストの方へ、 クリスマス便りをお送りしています。

マウイ島の12月、子供たちがスクールバスに乗る朝6時30分前後はまだ薄暗く少しひんやり(といっても20度位)、晴れていれば昼間は28度位の夏になります。北から東から、時には南からと、かわるがわるにスウエルが訪れ、HIGH SURF ADVISORY(高波情報)が頻繁にだされるこの季節はサーフ天国、そして今週はやや東寄りながらもトレードウインドがはいっており、夏のハードなコンディションとはまた違った穏やかな風でのんびりウインドサーフィンをします。
海面を感じ、心地よい風をうけ、波と会話し、そして陸から離れるとなぜか普段は気づかない陸の存在感を感じます。 ビーチにあがって、砂の上に直に横たわり、太陽の暖かさに包まれながら波の音を聞いていると、なぜかとても眠くなり、眠っているようだけどまだ波の音が聞こえているようなリラックスモードになります。海にいるこの時間で、海と太陽と風と砂のエネルギーをもらい、心も身体もリセットされていくのがわかります。

hookipassマウイ島では波がはいることもトレードウインドが吹くこともごくごく当たり前のことなのですが、 毎年クリスマス直前の22日か23日頃になると、マウイ島の新聞マウイニュースの1面で必ずクリスマスの日の波と風予報(=クリスマスはサーフィンできるかな、ウインドサーフィンできるかなという一般人の関心を前提とした記事というわけです)がでます。新聞記事にするほど、重要事項というわけです。今年はクリスマス翌日の26日頃に10-12フィート(3〜3.5メートルハイ)の大きなスウエルがはいりそうです。
先日、娘のフラダンスに使う道具を調達しに、マウイ島ノースショアのパイアにあるお店に行くと、人の気配がない閉ざされたドアには手書きで営業時間が一応書いてあり、その下には 《よい波がはいっている時は、お店は営業していないことがありますので、またあとで来てください。もし緊急の場合には(携帯電話の番号)へ電話してください。》と書いてありました。たった今通り過ぎてきたホキーパ、確かに波は思いっきりはいってました。 「携帯には絶対電話しないからね〜、だって波乗りしてたら、目の前の波のほうが最重要緊急事項で、電話にでられないでしょ!?」 なんてことを思いながら、こんないまだに思いっきりハワイアンのライフスタイルに笑ってしまいました。

過去10年ほどのあいだにマウイ島にはアメリカ本土より随分とたくさんの大型チェーン店がはいり、近代的な様相のところも多くなり、物資の品揃えも昔に比べて相当多くなりました。それでもやっぱり顔見知りの定員がいるローカル家族経営の小さなお店へ自然と足を運んでしまいます。行くたびに友達に会うようなそんな気分で、顔見知りの定員と談笑し、いわば長いあいだご近所づきあいをしているようなそんな家庭的な居心地さを感じます。大型店ほど商品の数はもちろん多くありませんが、たとえばスーパーだったらローカルのすぐそこの庭の畑でつくった新鮮な野菜を売っていたり、そのスーパーのキッチンでつくった家庭料理風のお弁当(家庭料理レベルの規模でつくっているので、そのお店でしか味わえないというところが特別)があったり、またレストランだったら世界でそこに1軒しかなくそこでしか食べられないわけで、それを売っている人やつくっている人の温もりや愛情がまだ感じられるというのが、とても貴重です。 品数が限られている分、その日そこに売っているものの中から選ぶという謙虚な気持ちも生まれ、そこにない物への不満や勝手なこだわりよりもむしろ、そこにある物への感謝の気持ちがわいてきます。

パイアやマカワオなどのローカルエリアでは、今でも交差点でお互いに車同士譲り合い、車に乗っているので目や身ぶり手ぶりだけの一瞬の会話ながらも、お互いを思いやる波動を感じるだけで、幸せな気分になります。 逆にタイミングが悪く譲り損ねてしまった時などは、悪いことをした気分になってしまいます。
「そこにあるジュース、今日99セントだよ。買ったほうがいいよ」なんて買い物途中に突然そこで初めて会った人から言われたり、郵便局の長蛇の列でこれまたそこで初めてあった人と結局ずっと会話していたり、私の息子はハワイ訛りの英語のせいでどこへ行ってもすぐ定員や従業員と親しくなってしまうなど、人とふれあうことがまだまだ多いのも、のんびりしたハワイならではかと思います。

今年ハワイローカルで一番の話題はハワイ大学のフットボールチーム。ハワイ大学史上初のリーグシーズン12勝0敗を記録し、さらに大学史上初で栄誉あるシュガーボール出場権を獲得(選ばれた上位のチームだけがリーグシーズン後にプレイできるボールシリーズ)、1月1日にアメリカニューオーリンズでプレイするということで、ハワイローカルは狂ったように盛り上がっています。1月1日午後は、テレビ観戦の為に、街からローカルの姿が忽然と消えることは必須といったところ。
そのハワイ大学のクオーターバックプレイヤーは、ハワイアンローカルではなく、カリフォルニア育ちのアメリカ人、スタープレイヤーのブレナン選手が次のように自己紹介をしていました。”ハワイは、ありのままの自然と共にLIFEを楽しむことを教えてくれた。ここでは人は、持ち物や着ているものや乗っている車で人を見ない、人間そのものを見てくれる。だから世間体を気にすることもなく、素のままでいられる。そんなハワイアンポリネシアンカルチャーが大好きだ。”

私も、かっこつけなくていい自然体のままでいられるカルチャーが好きです。
そんな自然体になれるカルチャーと、自然と人から与えられるたくさんのエネルギーは、 ハワイに旅行に来られる誰もが同じように感じ、元気になれるから何度もまた戻ってきたくなるところなのではないかと思います。 海で過ごして元気をもらい、人間の視界と同じ180度おさまる写真に撮っておきたいような自然の景色に心洗われ、人とふれあうことでエネルギーをもらっていると思います。
そして私にとっては、マウイドリームバケーションズのゲストの方とe-mailやお電話での出会いから始まり、旅行のプランをしている最中も、現地で運悪くトラブルに遭遇してしまった時でさえも、そして運良くお会いできたときも含めて、いつもたくさんお客さまから元気をもらっています。

  マウイドリームバケーションズおよびマウイウインドサーフカンパニーをご利用いただいた方、過去旅のお手伝いをさせていただいた方、そしてこれからハワイに来られる方、すべての方との出会いに感謝を込めて、マウイ便りとクリスマスメッセージをお送りします。
メリークリスマス、そしてどうぞよいお年を!
2008年が皆様にとって元気で幸せな1年でありますように!  アロハ。

 

 

by Yoko, December 2007