メイドオンマウイ元気のスパイス

元気のスパイスを、ハワイマウイ島からお届けします。 アロハエッセンスとマウイの風を感じてもらえるとうれしいです。

April 2010

Maui's Upcountry - マウイの春を感じるアップカントリーへ

4月だというのに日本では雪が降っているという便りが届いていた頃、こちらマウイも温度が下がっておりこの季節にしては寒々としていました。 夜、標高の高いアップカントリーに行くと空気は冷たく、ハレアカラの山裾をおりてくる少し強い風は、ココはスキー場か?!と思わせるほどの寒気で(ちなみにこの場面での私の服装はいつもどおりの半袖短パンですが)、駐車場の車へ50メートルダッシュをせずにはいられないほどでした。

そんな一時的な季節はずれの寒さも、マウイ特有の強い貿易風とともにどこかへ吹っ飛び、すっかり暖かくなりました。

ノースショアにはまだ時折ハイサーフアドバイザリー(高波注意報)がはいっていますが、この波もこれから夏へ向かって徐々に小さくなり、サウスに波がはいってくる季節へと変わります。
4/26に追記:
(と言っている矢先、4/26日にサウスにスウエルがはいりました〜)

マウイの春の訪れはジャカランダの花、毎年春になると満開に咲き乱れる紫色の花は、標高の高いアップカントリーのあちこちで見ることができます。

アップカントリーとは、マウイの場合ハレアカラ火山の山腹で海岸線よりだいぶ上にあがった標高の高い場所のあたりのことで、具体的にはマカワオ、プカラニ、そして本当にいよいよハレアカラ山頂へ向かういう高原地帯クラなどを総称して言います。

マカワオやプカラニは一般住宅が密集しているところですが、クラは観光リゾートの喧噪からはかけ離れたのんびりとした田舎の高地で、やしの木やサーフィンやビーチといったハワイのイメージとはまったく違う景色です。

私は海に近いところに住んでいますが、アップカントリーへ行くと気温は確実に低いことがいつでも体感できます。もっともハレアカラ山頂(標高3055メートル)に日の出を見に行った日には防寒ジャケットや毛布と暖かいコーヒーでもないといてもたってもいられない位ですから、常夏のハワイとはいえ、山があるだけで気温の違いや様子のまったく異なる景色を楽しむことができるマウイは、自然が好きな人にとってはいつまでもまったく飽きさせない魅力があります。

クラからハレアカラ山頂へ向かう道、ハレアカラハイウエイをそのまま直進してクラハイウエイでテデスキーワイナリーまでいく道も、道端から見えるなにげないそこにあるだけの景色が、飾り気のない自然そのままでとてもいいのです。 そこはただの道端だったり草むらだったり、原っぱだったりただの公園だったりなのですが、とにかく空が大きく、遥か彼方の海岸線まで続く雄大な大地と少し冷たい澄んだ空気は、海で感じるのとはまた違うところの感性に働きかけ、心洗われます。 
Horse牧草地でのんきに草を食べている馬、どこからともなく聞こえてくるヤギの合唱、ここはヨーロッパの田舎?と思ってしまうような山腹の牧草地。 遥か下界を見下ろすと、つい先ほどまで自分が走っていた道路は(当たり前だけど)地図で見る形とまったく同じで、遥かかなたにミニチュア模型のように見えるワイレアのリゾートホテル(これもまた地図とまったく同じ、当たり前だけど)を眺めていると、「そんなお城の中に閉じこもってないで、今すぐこっちへおいでよ〜、ここからの絶景を見て〜」と叫びたくなります。

 

マウイで私が最高に好きな、最も一番景色のいいスポットがあります。 そこへ行くと、キヘイの海岸線とノースショアの海岸線が同時に見え、後ろを振り返るとハレアカラが堂々とそこにあり、ヤギの合唱(笑)がかすかに聞こえます。 夕方は、キヘイの海へ沈んでいく太陽の光が空の色を刻々と変化させながらゆっくりと時間が過ぎて行きます。 ここはまわりには何もないけど、最高のデートスポット(?)です。。。 ガイドブックには絶対載っていない場所、いえ、あまりに何もない普通のところなのでガイドブックの記事にもできないようなところです。 こういうところは、ガイドブックに書いてあるとおりに出かけて行って場所確認作業をするよりもむしろ、自分の足で自分にとっての最高のスポットを発見することに価値があるのだと思います。 クラへ行けばきっと発見できますよ。


jacarandaさて、マウイの春の訪れのジャカランダの花は、ハレアカラハイウエイから山へ向かってのぼっていったアップカントリーのあちこちに咲き乱れています。普通は南国の花の色といえば、赤、黄色、オレンジ、濃いピンクなどの元気のいい濃い原色ばかりですが、ジャカランダは少し青みがかったような紫色で、桜のような大きな木にたくさん咲いているので、咲いているだけでその辺りの景色の様子ががらっと変わります。 普段は緑だけの道端が、パープルに染まり、思いっきりドレスアップをしているように見えるこのジャカランダ、4月頃から6月頃までアップカントリーを彩っています。

jacarandakマウイのアップカントリーに咲く
ジャカランダ Jacarandaの花。 
南国っぽくないブルーパープル色が 
とてもきれい。。。



pasture
私がよく通る道端からの景色。
ハレアカラの山に向かって牧草が広がっています。上のほうに点々とみえるのは牛さんたちです。

Surf & Snow - サーフ&スノー、自然の中で。

「この完璧に暖かな太陽の光とは少しの間お別れです」と言いながら、冬気候への覚悟を決め、ホノルル空港より日本行きの国際線に乗り込みました。

8年ぶりにバケーションをとり、雪たっぷりのスキー場で過ごしました。

雪に覆われた山々、頬がキーンとする寒さ、スキー板を通して足裏で感じる雪に覆われた大地の感触、無邪気に雪山で遊ぶスキーヤーにボーダー達、外の寒さとは対照的にぬくぬくと暖かいスキー宿や足をのばしてはいれるお風呂、世界で一番美味しい日本の食べ物!着ている服の重みも、自分で荷物を持って人ごみの波に乗ってさっさと歩くのも、電車を乗り継ぎながら移動するのも、自動販売機でジュースを買うのも、ハワイ育ちの子供達にとっては日本は非日常です。まして、今回は雪という、ハワイとは全く別世界の非日常。

ずっと長い間忘れていたことだけど、かつて昔日本に住んでいた頃には、冬の間じゅうは毎週末スキー場に通っていたことを思い出しました。 スキーシーズン中に週末東京に居ることなんてできませんでした。 自分の身を、雪をかぶった山々の中に必ずおかなければいたたまれないような、動物的にその場所を欲しているようなそんな感覚だったことを思い出しました。

久しぶりに雪山で過ごした満足感と連日のスキーによる心地よい全身筋肉痛をおみやげにスキー場を後にし、実家に向かう為に鈍行の電車に揺られていました。 電車はすいていて人はまばら、ときおり乗降する電車通学の高校生をなつかしく眺め、子供達は同じ位の年頃の中高校生には興味を示しつつも、同じ服を着ていること=「制服」がめずらしく見えるようです。 「あといくつで着くの?」なんていう超一般的な会話をしながら窓の外を眺めていると、突然海が見えました。 もうこんな海の近くまで来てたんだ。。。

海を見た瞬間に何かを感じていました。

実家の近くの動物園のある丘からは、太平洋の海が眼下いっぱいに広がっていました。 
こんなに海の近くに居ると、ついさっきまで雪がたくさんの山にいたことが夢だったように思えます。

海を見ていたら、身体のどこか奥深いところで何かをすごく欲しているような気がしました。

この広い海はハワイのあのいつも見ている海までつながってるんだよね〜、ここからどのくらいの距離なんだろ〜、本当につながっているのかな〜。

雪山に居た間、すっかり忘れていたハワイの海が無性に恋しくなり、一刻も早くハワイの海へ自分の身を置きたくなりました。。。「やっぱり海だよね〜」

 

ハワイへ戻り、また半袖短パンビーチサンダルの身軽なライフスタイルに戻りました。
慣れ親しんだ場所とそこにある限られた物で過ごすシンプルライフに戻りました。
ノースショアの海を眺めながら、身も心もすごくリラックスしていました。

太陽はありがたいほどに暖かく、息子のカイは「今すぐビーチに行って、身体を解凍だ!」と言っています。


雪も海も、そこにあるだけなのに、こんなに楽しくてしょうがない、こんなに気持ちいい、
海が遥か遠くの島までつながっているように、自然と人間もつながっています。
そして遠く距離は離れていても、人間と人間もつながっています。

マウイ島にはこの春一番の強いトレードウインドが吹き、カナハにはウインドサーファーやカイトサーファーがあふれています。

風に吹かれ(といっても現在かなり爆風モード)、海につかったら、私の中のスイッチも勢いよく「ポン」と、未練がましいスノーモードから本来のサーフモードにはいりました。

私が居たくてしょうがなかったところはやっぱりマウイの海、自然の中で感じるままに導かれるままに「やっぱり海だよね〜」というわけで、今年もマウイはウインドサーフシーズン突入です。

springwind

カナハビーチパーク
この春一番の強いトレードウインドが
吹きまくっています。 

 

Kanahasp

(海にはいっている4人の子供のうち、
2人はジーンズとシャツ=洋服のまま
海にはいっちゃってます。笑) 

 

 

 

*プロフィール*
内藤葉子 Yoko Naito
マウイ島にて現地旅行会社と
ウインドサーフショップをしています。
ぜひ遊びにきてください。


マウイドリームバケーション
のホームページ



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