サンライズ 午前5時47分
サンセット 午後7時11分

マウイは夏真っ盛り、
夕方5時でも太陽はまだ斜め45度以上西の空高く、日が長いので外で遊べる時間が長く、トレードウインドは毎日吹き、海は暖かく、大好きな季節です。

マウイの学校は5月末からすでに夏休みにはいっていますので、パイアベイあたりではボディーボードを抱えたローカルの子供たちも昼間からたくさん出没しています。

ウインドサーフィンのスポットであるカナハビーチパークはコンディションの安定する午後1時頃からウインドサーファー達が出艇しはじめ、午後はウインドサーフィン天国です。

仕事を一段落し、子供たちをバスケットの練習場所であるアップカントリーの体育館に降ろしてから、やっと午後4時頃カナハへ行きました。 
日はまだ高く、風もまだガンガン吹いています。


マウイを訪れている友達のフェデリコ(前回のブログ参照)を見つけました。弟のマリアーノと友達のルーシーも一緒です。

「Yoko, it is nice to see you here.  I am so happy to be here.  Did you go out ?  やあ、ようこ、会えてうれしいよ。僕もここにまた来れて幸せだよ。海でたの?(ウインドサーフィンした?)」

「今、来たばかり。これからでようかな〜と思って」

 

カナハに来たときはいつでも、今日も海はきれいだな〜と目と脳と全身とでまずはその日の海を十分に堪能します。

海の青さを目に焼きつけて、風と戯れるウインドサーファーたちの鼓動を感じて、潮風を身体中いっぱい吸い込んで、その日の海の空気に馴染んでから、「さて、やりますかっ!」といった具合に道具をセットして海へでます。 海では風も水も波もすべてのものが絶えず動いて生きていて、その中に自分の身体が溶け込んで協和していく時間は至福の瞬間です。

「協和」=互いに心をあわせて仲良くすることという意味ですが、まさに心をあわせてという安心感に、飾る言葉なく「海って気持ちいい〜、海大好き!」と叫びたくなります。


海を見ながらフェデリコやほかのウインドサーファーらと会話をしていたらすでに午後5時を過ぎてしまいました。 多くのウインドサーファーたちは夕食時間が気になるかのようにほとんど一斉に陸にあがって片付け始めており、人の少なくなった海は大きく広々とした空間になっています。

風はもったいないほどにまだ吹いています。 インサイドでチョロチョロとやっている私のまわりにはほとんど誰もいません。沖の波の立っているところには緑と赤色のゴヤセイル4つが親指程度に小さく見えており、マサトとフェデリコたちの4人だということがすぐにわかります。

自分ひとりだったらこんな遅い時間からはリスクがあってやらないけれど、今日はみんながいるので安心してでられます。 シャバシャバと心地よい音をたてて海面を沖に向かって滑走していると、西に傾いた太陽の光が海面と自分のセイルに反射しキラキラ光っていてとてもとてもきれいです。 
海はやっぱり気持ちい〜な〜

風がおちてきたのと、そろそろ帰宅するであろう子供たちの夕食の準備が気になったので、海からあがりました。

急いでバタバタと片付けはじめていたら、息子のカイから携帯にメッサージがはいっていることに気づきました。
「バスケットボールキャンプで配ったピザがたくさん余っていて、大きなピザ3枚もらったから、夕食の準備はしなくていいよ」

 

急いで帰らなくてもよくなったのでビーチに戻ると、誰もいなくなった海でま〜だしつこく海面を滑走しているセイルが2つ(もうこの時点で、ウインドサーフィンをしているヤツは本当の本当にこの2人=マサトとフェデリコのみ)、夕闇に向かう海面をまるで追いかけっこしているように並走しながら、インサイドの海を行ったり来たりしています。

昼間強く吹いていた風はだいぶ落ちておりセイルでやっとつかめるほどに穏やかです。
人がいなくなった静かなビーチでは、2人が海面を滑走する音がはっきりと聞こえます。

さっきまで青かったはずの西マウイマウンテンの背景の空が明るいパステルオレンジに変わり、山の影から強く光を空へ放ちはじめ、やがて西の山の夕日は突然加速しはじめたかのように1分ごとに色を濃くしながら傾き始めました。

そこにあるすべての景色を包み込んでいくあまりにも優しい夕方の光の中で、2人のウインドサーファーと海、風、波、空気、夕日が心をあわせて仲良くしているのがはっきりと私の目に映りました。ゆっくりと流れていたその時間その瞬間、私たち3人は世界で一番幸せを感じていました。



sunsetsail「マウイで過ごした7日間は夢のようだったよ。 マウイの植物の匂い、マウイの自然の美しさ、マウイの色、そして何と言ってものんびりとリラックスしたアイランドスタイルはやっぱり最高だよ。 カリフォルニアより愛をこめて、フェデより。」