「。。。。。」

「見た、見た??」

「Yeah, I did !   見たよ!」

 

ホキーパの海沿いをいつものとおり海をちらちらと眺めながらゆっくりと車で走っていました。
風は弱いけれども波がはいっているので、海には波目当てのウインドサーファーがたくさんいます。
波待ちをしながらゆらゆらとセイリングしているウインドサーファーたちのその先の直線上少し沖で、ものしごい水しぶきをたてているのは冬の間ハワイの海を訪れているクジラです。 ずいぶんと元気満々の真っ黒な大きな図体のクジラで平水面の海に大きな石を落とした様な水しぶきをたてているので、海に視線を移した瞬間にすぐ目に留まります。


そして翌日、スウエル(大波)が去り湖のようにしずまりかえった平水面の海には、水しぶきや海面から空に向かって吹き上がる潮があっちにもこっちにもよ〜く見えます。

そしてそのまた翌日には次のスウエル(大波)が大波注意報とともにやってきて、風はコナウインド(南西の風)。 オフショアの風なので、沖に向かって吹いている風に流されないようにがんばって抵抗しているかのように、沖からセットではいってくる波は、波しぶきをとばしながら重力に逆らって海面から押し上げられたツルツルの美しい水の斜面を形作っています。


ハイクからカフルイに向かって行くホキーパ沿いのハナハイウエイ、谷を超えて目の前に海がウワ〜と開けた瞬間「ウワ〜、きれい、気持ちいい〜」と毎日毎回必ず感動し心躍り、今日もそんな美しい景色に包まれているという安堵と、一瞬で癒されリラックスしたため息が身体を一気に軽くしてくれます。

例えその時に日々の懸念事項や悩みごとで頭がパンクしそうなときでも、「海きれいだし、山もきれいだから、もおど〜でもいいや、なんとかなるサ」と本気で思えてしまうところがスゴイというか、こういうのをいい加減な人生というのかこれまた悩むところですが、、、、何もせずともそう思わせてくれるパワーというか癒し力は本場のナチュラルヒーリング、はたまたこれがナチュラルハワイアンライフと言えるかもしれません。

 

最近は元気になるために、パワースポットと言われるところ(=広告されているところ)をめがけて訪れる人がほんとうにたくさんいるようですが、ココは島自体全部がパワースポットだと思います。そこに居るだけで空気に包まれているだけで心も身体も気持ちよくなれるのですから。

 

新年明けたばかりの1月2日、弱いトレードウインドが吹いていたカナハビーチパーク、東のほうから大きな雲がやってきたな〜と思ったら、沖の水平線から陸の緑をくっきりと結ぶ虹がかかりました。

「。。。。。」

「見て、見て!」と、子供達に叫びます。

kanahaniji虹のかかった海の沖のほうでは、大きな虹の輪っかの下でアッパーリーフの波乗りを楽しんでいるウインドサーファーたちがとても幻想的で、私たちは随分長い間そこに存在していた虹に圧倒されていました。

 

「見て見て! ピンクの夕日きれい!」

「見て見て! 今日の波すっごいきれい!」

「見て見て! 山きれい!」

「Look !  It's so cooool !」(見て、すっげえきれい!)なんて、夕日を見ながら高校生の男の子同士でも普通に会話するほど、ここではあるがままの美しい自然が当たり前の身近な存在、そしてそんな自然から毎日元気やエネルギーをもらっています。

 

先週娘のレイがオアフ島へ4日間滞在していました。高校のバスケットボール部の遠征試合です。
試合と言っても1日1試合でしかもトーナメント勝ち抜き戦で早々に負けてしまったので、宿舎(ローカルご用達の宿パゴダホテル)から歩いて行けるアラモアナショッピングセンターにワードウエアハウスに、さらにちょっと遠出をしてパールリッジショッピングセンターにと、暇な時間と言えばショッピングセンターばかり行ってたそうです。マウイローカルから見たらホノルルは超大都会、最初はマウイには売っていないものだらけで目新しく楽しかったそうですが、マウイに帰ってきたときは「あ〜助かった〜もうショッピングセンターには飽き飽きした。 I am SICK of shopping. 」なんて言いながら帰ってきました。マウイのカントリーガールにとっては、物質文化ばかりの連続3日間はきつかったようです。

 

そして昨日、バケーション休暇をとっていたウインドサーフショップのステファンがマウイに帰ってきました。ステファンは、昨年末から旅行づいており、年末には奥さんの実家のあるカリフォルニアに10日ほど滞在し、クリスマス休暇シーズンで美味しいものはたらふく食べ、のんびりしてきました。。。はずでした、
がしかし(BUT)、雨模様曇り模様の天候つづきで外で過ごした時間が2日位しかなくずっと家の中に居たそうで、この人も「あ〜助かった〜」と言いながらマウイに帰ってきました。そして今回は1月の末から約2週間ものあいだフィリピンでバケーション。今回は島だし海もあるし、魚でもつかまえながら少年のように海で遊んでるだろうと思っていました。。。。
がしかし(BUT)、「あ〜マウイに帰ってきてよかった。もうこの先2年間はどこにも行きたくなーい、マウイが一番いいよ。」

 

マウイに住んでいる人が、ハワイ以外のところに旅行にでかけて帰ってくると、ほとんど必ずと言っていいほど全員が、BUTとかHOWEVER(=しかしながら、でも)と言うのです。

「バケーションどうだった?」

「すごく楽しかった、○○は最高だったし、○○は美味しかったし、○○に行ったときは 〜 。。。(永遠と旅行話が続く)。。。。(( BUT )), I am very happy to come back to Maui.  Here is the best.  (( でも ))、マウイに帰ってきて幸せ、ここが一番最高だよ! 」 全 員 が、そう言います。

そうなんだ、そんなにマウイっていいところなのね〜と、旅行で動き回っている人の感想を聞いては第三者的に認識している私。

 

でも、マウイから都会へでていく人が多いのも事実。 先日カフルイ空港の集荷場所へ荷物を取りに行ったときに偶然そこで会った人はマウイ育ちのアメリカ人なのに日本の大学で勉強したそうで日本語を流暢に話すことができ、日本でしばらく働いていたけどマウイの太陽が恋しくなって戻ってきた、でもやっぱりここには自分のやりたい仕事がないから、来月東京へまた戻って銀行で働くことにすると言っていました。

大きな空と海と山に支配された景色が目に写れば、顔が自然と笑っちゃうし、
ザワザワとトレードウインドが吹いているだけで胸がすごくドキドキする、
今のところ(といいつつ16年も経ってしまったけど)それだけで十分、マウイが一番! Maui No Ka Oi.




kanahaniji
$500 airfare
$70 Gas (for pap's truck)
$8  Plate Lunch
Coming home, Priceless

エアチケット 500ドル
父さんに借りるトラックのガソリン代 70ドル
昼ご飯弁当代 8ドル
マウイに帰ってくること 貴重すぎて値段なんかつけられないゼ!

(ローカルボーイご用達808 Naluで売っているT-Shirtsに書いてありました)(注釈:アメリカ本土で生活しているハワイ育ちの人の視点です)

kanahajan


冬でも風が吹けばウインドサーフ天国
(1月@ カナハビーチパーク) 





winterwave
ホキーパには
冬の間ノーススウエルが次から次へと 
はいります。


 

snow1/19 (オマケ)
ところでこれ、
1月19日にハレアカラ山頂に一瞬積もった雪!