こんにちは、マウイの内藤です。
お元気ですか?
マウイドリームバケーションズより、旅のお手伝いをさせていただいたゲストの方へ
感謝の思いをこめてクリスマスメッセージをお送りします。

毎年冬の季節になると、ノースショアホキーパの海からは目が離せなくなります。
スウエル(大きな波)が次から次へとはいり、その様子は見るたびに違う様子を見せてくれます。
一時でも同じ様子であることはないので、ずっと見ていても飽きることがありません。
そして今の季節〜3月下旬位までは、クジラを目撃することもしばしばです。
海面全体を見渡して、一カ所だけ不自然に海面に大きな物を落としたような水しぶきがたっていたり、海面から噴水のような細い水しぶきが まっすぐ上にのびていたり、また黒い小さな島のようなものがもりあがったり沈んだりしていれば、それはクジラです。 初めて目撃するときは、特に遠くの場合には本当にクジラなのかどうか確信するまでに時間がかかりますが、 一度どういうものかを確信すると、2回目からは車を運転しながらでもすぐに気づき確信することができます。
船に乗って海上でクジラを見に行くツアーにでかけると、運が良ければかなりの至近距離で遭遇できることもあります。 ただホエールウオッチングツアーに大きな期待をかけてでかけると、”クジラはどこだ、クジラはどこだ。。。”という 何が何でも見てやるゾ的な身勝手な欲望がどうもクジラに伝わってしまうようで、近づいてきてくれないことが多く(これはあくまでの私個人の体験からです)、やはり自然に対しては何も求めず自然体で臨むのがよいようです。 今までの最高のクジラウオッチング体験は、マウイ島のラハイナからラナイ島へ渡るフェリーに乗ったときでした。2月中旬頃、片道45分間の航海のあいだ中あっちにもこっちにもという感じで、ボートはクジラに近づきすぎないように何度もエンジンを停め、この海はクジラに完全に占拠されていると思えるほどの光景でした。

波がよくはいる冬はサーフィンのシーズン、サーフィンはハワイアンにとっては海を敬愛し、海からの贈り物をありがたく共有するというようなハワイアンカルチャーのひとつです。
ハワイアンカルチャーは何?と問われた時に思い出すのは、フラダンス、ウクレレ、ポイやアヒポキ、ラウラウなどのハワイアン料理、家族や仲間で集まって行うルアウパーティ(庭に穴をほって豚をまるごと蒸し焼きにする)やビーチパークなどで行うピクニック、ハワイの神々の神話などいろいろありますが、それらすべてに共通しているハワイアンカルチャーの真髄は、その土地にあるものやそこにあるものに敬意を払い感謝し、皆で共有するということのようです。
例えばサーフィンのローカルルールというか無言のルールとして、波は譲って譲って譲り合う、なぜなら波は天からの贈り物、みんなのものだからです。無料乗り放題の遊園地ではありません。はじめてきたサーフスポットでついつい楽しくなって、まわりのサーファーも顧みず来る波来る波がむしゃらにとろうとしていると、、、おそらくローカルにキツイことを言われるでしょう。。。だからあくまでものんびり、のんびり、のんびりと。
フラダンスとともに演奏されるハワイアンミュージックも、ハワイのミュージシャンが演奏するアイランドミュージックも、 ハワイの土地にある自然(例えば、花や山や海、マンゴーの木ややしの木、砂浜、実際の土地名など)を唄ったものばかり、 フラダンサーのアクセサリーも、プルメリアやハイビスカスの生花にティーリーフ(=笹の葉を幅広にしたような葉)とすべて自然からの授かりものばかりです。
週末にカナハでウインドサーフィンをしていると、風が少し弱まってくる夕方、バケツと釣り竿をもったローカルが現れ、カナハの風上のほうで足を海に浸しながら波打ち際に立ち、釣り竿をたれはじめます。今晩のおかずの魚を捕獲しにというよりも、自然と対話する時間を楽しみに来ているようです。(このあたりで釣れる小さい魚は、本当の釣りをするときの餌になるとのこと)
今年からウインドサーフカンパニーのスタッフに加わったステファンは、スピアフィッシング(素潜りして銛で突いて魚を捕獲する)をやります。
彼曰く、”スピアフィッシングしていると自分と海だけの瞑想の世界にはいっていくんだよ。海の中は食べられるものがすごくたくさんあって感動するよ”- これもすべて天からの贈り物。

昔のハワイアンの誰かが書いたハワイアンのルールの中に以下のような内容があります。
*天気でその日の善し悪しを判断しないこと
*豊かになるには2つの方法があるーもっとたくさん生産する(稼ぐ)か、欲望を減らすこと。
*人生で最高のものは、物質ではない

具体的な意味解釈はそれぞれの感覚においていろいろかと思いますが、
今のところの私なりの解釈は
=天気が晴れていても雨が降っていても、その日のその状況をすべて受け入れて、自分が幸せだと感謝すれば今日1日幸せでいられる。
=ここにあるものを受け入れ感謝するだけで気持ちが豊かになれる。(特に大都会ではないハワイの場合)そこにないものを求めることは身勝手な欲望であり、幸せにはなれない。
=人生で最高のものは、自然や人から与えられるエネルギーや愛をたくさん感じ、感謝することができること。

kanahafishingいつもハワイの旅のお手伝いをさせていただき感謝しています。
どうぞまたハワイを訪れる機会がありましたら、ハワイの地でたくさんのことを身体で心で感じ、心のおみやげとしてお持ち帰りいただければと 思います。
皆様にとってよい2009年になりますように。

 

 

by Yoko, December 2008