メイドオンマウイ元気のスパイス

元気のスパイスを、ハワイマウイ島からお届けします。 アロハエッセンスとマウイの風を感じてもらえるとうれしいです。

海/ウインドサーフィン

Best Friends Forever - ずっと友達


      rainbowhp

毎日訪れる新しい1日に感謝して生きよう。
この瞬間を愛さずに過ごしてしまわないように気をつけよう。
大きく酸素を吸って感謝して、周りに広がる自然を楽しもう。
地球を大事にして、他の人の手本になるようにしよう。
それから、リサイクルも忘れずにね。
2012年1月1日 by Fede


   

「プレゼント(贈り物)」は 英語でPresent、「今現在」のことも 英語でPresent と言います。
過去は過ぎ去ったことで変えることができず、
未来は不確かなもので事前に手にいれることはできない、
時間軸の中で「現在」目の前の瞬間だけが誰もが今必ず持つことができるもの、
今どのように過ごすか自分で決めることができるもの、
だからプレゼント(贈り物)と言います。


皆様にとって今日が素敵な1日でありますように!  Have a Good Day ! 

   


               sunsetb


       sunsetsail forever 
    
                         Best Friends Forever  


     fede1054     1970.1.21 - 2012.1.1

 http://www.mauiwindsurfcompany.com/jp/jfede.php


Hydrotherapy, Wind ( Go! Fede ) - 癌とともに生きるフェデリコの海療法、ウインドサーフィンセラピー

(今回のブログは特別記事です)

フェデリコが、癌とウインドサーフィンと自分の命とどのように対峙しているかを語っている記事 の 日本語訳 です

                
               米雑誌 -WINDSURFING-6月号掲載

             
                 wsfmgzn


 

記事タイトル:

HYDROTHERAPY

Cancer Patient Federico Pecora Has an Ally in his battle for Health - IT'S THE WIND.

海療法

癌と戦うフェデリコの味方ーそれは風


 


今日は美しく晴れ渡った気持ちのいい快晴、

僕が住んでいるのはカリフォルニアのシールビーチ、

今日の海上予報は、サウススウエル(南からはいってくる波)に25ノットの適度な強風、

ウインドサーフィンには最高のコンディションで、気持ちは興奮しワクワクしています。


でも今日は海へ行く前に、朝一番でドクター(医者)へ行かなければなりません。

昨日は4時間かけて抗がん剤を投与したので、その作用により白血球数が減少することを防ぐ為の注射を打ちに行くのです。


僕は今から4年前に食道ガンであるという診断を受けました。

その頃僕はマウイに住んでいて、いつものように毎朝起きてはカフルイのマウイウインドサーフカンパニーへ働きにでかけていました。

そしてウインドサーフィンをすることが僕のライフ(生きる喜び)でした。 

その頃の僕の生活の中では、妻と子供、そして仕事が最大の優先順位を占めていました。

今僕の生活において最大の優先順位を占めているのは、「癌と戦うこと」です。


今日はドクターへ行ったあとに、妻と子供たちと一緒に海へ行き、僕はウインドサーフィンをする予定です。

妻はいつも僕がウインドサーフィンをする事に協力してくれます。

抗がん剤の副作用で体調が最悪の時でさえも、妻はウインドサーフィンに行くように励ましてくれます。

ウインドサーフィンをすることが僕の最悪の体調と最悪の気分を浄化させ吹き飛ばしてくれることを、妻は知っているからです。


12時頃、ドクターのオフィスから戻ってきました。

僕はすでに風を感じ始めています。 まだお昼だというのに、風はすでに20ノット吹いています。

最高にワクワクし、心臓は高鳴り、すでに自分が滑走している波の斜面の感覚を想像し始めています。

ミネラルウオーターと栄養価の高いキノワとアボガドとオーガニック野菜でつくったサラダを食べて、いざ海へ!


今日の体調はよくありません。抗がん剤の副作用で、吐き気、頭痛、胃もたれと疲労感がひどいです。

でもひとたび海に来ると、僕の心は「喜び」だけでは到底足りないそれ以上の「幸福感」で満たされます。

僕が闘病を始めて以来、マウイに居たときに仕事でもプライベートでも良き友人だったゴヤセイル、クアトロ、マウイフィンカンパニー、チノックの人たちが今なお好意で道具のサポートをしてくれることはとてもありがたいことです。

それというのも、みんなこのウインドサーフィン療法が僕にとってどんなに効果的であるかを、同じウインドサーファーの身をもって知っているからです。


ギアのセッティングも完了し、ゆっくりと海へ向かって歩いて行きます。

海から運ばれてくる純粋な酸素を胸いっぱい吸い込み、大きな空を見上げて神様に祈ります。

「今ここに生きていること、今日ここでウインドサーフィンができることに感謝します」


はやる気持ちをおさえて軽くストレッチをしてから海にはいると、5.3のセイルは一瞬にして風をはらみ、くずれたばかりの波で白い泡がまだ残っている平水面を勢い良く滑り出し、すぐその先に今にも割れようとして盛り上がっている新しい波に向かって突進していきます。。。。       「本日最初のバックループ! 決まった!。。。あ〜最高だ〜」


僕の身体はすでにいい気持ちになっています。

ついさっきまで僕の身体を強固に支配していた抗がん剤の副作用は、まるで魔法のようにすべて消え失せていきます。

それから2時間余り最高の波のコンディションの中で、両手がブームをつかむことができなくなるまで、僕はウインドサーフィンをし続けました。

あ〜疲れた〜、お腹すいた〜! 妻の手作りの美味しいご飯が待ち遠しい! さあ早く家に帰ろう。


僕にとってウインドサーフィンというのは、もうどうしようもなく好きで好きでたまらない離れる事のできないものです。

ウインドサーフィンとの出会いは僕の人生を変え、世界中からたくさんの友達を与えてくれました。

僕の最高の友達のひとりでもある弟のマリアーノとも、この愛すべきウインドサーフィンというスポーツの楽しさを分かち合えるのは、最高に幸せなことです。

かつて僕はウインドサーフィンをしたくてアルゼンチンからマウイへ来て、そこで妻となるマーシーと出会い、マウイで2人の子供を授かりました。

そして今、神キリストに守られている事を信じ、僕の今までの人生において最大の苦難障害である癌との戦いにチャレンジしています。

僕は癌になったことによって、もし癌になっていなかったら知る事もなかったであろう多くのことを知り学んでいる事に、感謝しています。


僕は自分が癌になって以来、小さな子供からお年寄りまでのあらゆる年齢層の、想像もできないほどの多くの人々が癌という病気に苦しんでいることを知り、その人たちが癌と戦っている姿を間近で目撃してきました。

人間は誰でも生きている間に、必ず何かしらの大きな苦難や障害に立ち向かわなければならないことが起こります。

そんな時、そのような苦難や障害に対して、どういう姿勢でどう対応すればいいのか???


I Will Never Give Up. 僕は僕の強固な意志で絶対あきらめない。

もし「癌」がもっともっと強い苦しみを武器にして僕に戦いを挑んできたら、僕はそれよりももっと強くなって戦いに真っ向から挑みます。

時々僕は、冗談でまわりの人に言います。「癌はウインドサーフィンが絶対大っきらいだと思うよ。だって、ウインドサーフィンをすると僕は最高に気持ちよくなるし、それに知ってる? ウインドサーフィンしている間って癌細胞がどんどん死んでいってるんだよ。」


今この僕の記事を読んでくれている世界中の友達たちにぜひしてほしいこと、、、
 

「今生きている自分の命に深く感謝し、身体を大切に健康管理に気をつけること」

栄養のある身体によい食事を摂ることは、身体を強くし身体のあらゆる機能も順調に良く働くようになるのです。

無添加の穀類やオーガニック野菜、ホルモンや抗生物質を含まない肉類、オーガニック乳製品、種やナッツ類、ミネラルウオーター などを身体に摂り入れてあげるような食事に気を配ることが健康管理には重要です。


「LIFE is TODAY. 生きるということは、今日の今目の前の瞬間のことなんだ。」

テレビの前に居る時間を減らし、インターネットをする時間を減らし、携帯電話を使う時間を減らし、

愛する人と大切な人と一緒に過ごす時間を増やそう。 

そしてその愛する人たちと過ごすかけがえのない時間の為に、愛する人たちの為に、自分の身体を命を大切にしようよ。




この4年間、僕は人間の身体にとっては最も害毒であると言われている薬を投与し続けています。

つい最近僕の身体に投与されたものは、僕にとってはこれで4種類目の抗がん剤で、3つの新しい薬成分を含む最新の抗がん剤です。


4年前に癌の診断を受けた時点で、すでにステージ4(4段階中の最悪のレベル)で、1年生きられないと言われました。

僕は愛する妻と幼い子供の為に、なんとしてでも戦って生きると決めました。

それから4年経った今、僕は生きており、生きていることを最大限に楽しみ、気持ちは元気満々です。


今日、僕はここカリフォルニアの海で最高に幸せです。

そして今日という瞬間に生きていることを神様に心から感謝します。


明日もまた風が吹くといいな。 

予報は上々、僕はいつでも海へ行ける態勢!

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去年2010年6月マウイ島カナハでフェデリコと。
(左から:私の主人、ちょうど日本からマウイを訪れていたテリーさん、フェデリコ、私)
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フェデリコのことを書いたブログアーカイブ

Now & Today 今を生きる今日1日を生きる http://mauiwind.livedoor.biz/archives/285695.html

One Foot on Sand いつもあの砂浜で(のつづき)http://mauiwind.livedoor.biz/archives/1412956.html

Summer Sunset 夏のマウイサンセット http://mauiwind.livedoor.biz/archives/1447576.html


フェデリコのブログ(英語とスペイン語のみ)  http://vivoalive.blogspot.com/

フェデリコのブログの日本語訳: http://www.mauiwindsurfcompany.com/jp/jfede.php

 


フェデリコの記事への感想やフェデリコへの応援メッセージがありましたら、ぜひお送りいただけるとうれしいです。
上記のフェデリコ本人のブログ(英語とスペイン語のみ)へ英語またはスペイン語で投稿されるかまたは、
このブログのコメント欄へ日本語でご投稿下さい。英語に通訳して本人へ転送します。


 


Home Sweet Home - マウイが一番!

「。。。。。」

「見た、見た??」

「Yeah, I did !   見たよ!」

 

ホキーパの海沿いをいつものとおり海をちらちらと眺めながらゆっくりと車で走っていました。
風は弱いけれども波がはいっているので、海には波目当てのウインドサーファーがたくさんいます。
波待ちをしながらゆらゆらとセイリングしているウインドサーファーたちのその先の直線上少し沖で、ものしごい水しぶきをたてているのは冬の間ハワイの海を訪れているクジラです。 ずいぶんと元気満々の真っ黒な大きな図体のクジラで平水面の海に大きな石を落とした様な水しぶきをたてているので、海に視線を移した瞬間にすぐ目に留まります。


そして翌日、スウエル(大波)が去り湖のようにしずまりかえった平水面の海には、水しぶきや海面から空に向かって吹き上がる潮があっちにもこっちにもよ〜く見えます。

そしてそのまた翌日には次のスウエル(大波)が大波注意報とともにやってきて、風はコナウインド(南西の風)。 オフショアの風なので、沖に向かって吹いている風に流されないようにがんばって抵抗しているかのように、沖からセットではいってくる波は、波しぶきをとばしながら重力に逆らって海面から押し上げられたツルツルの美しい水の斜面を形作っています。


ハイクからカフルイに向かって行くホキーパ沿いのハナハイウエイ、谷を超えて目の前に海がウワ〜と開けた瞬間「ウワ〜、きれい、気持ちいい〜」と毎日毎回必ず感動し心躍り、今日もそんな美しい景色に包まれているという安堵と、一瞬で癒されリラックスしたため息が身体を一気に軽くしてくれます。

例えその時に日々の懸念事項や悩みごとで頭がパンクしそうなときでも、「海きれいだし、山もきれいだから、もおど〜でもいいや、なんとかなるサ」と本気で思えてしまうところがスゴイというか、こういうのをいい加減な人生というのかこれまた悩むところですが、、、、何もせずともそう思わせてくれるパワーというか癒し力は本場のナチュラルヒーリング、はたまたこれがナチュラルハワイアンライフと言えるかもしれません。

 

最近は元気になるために、パワースポットと言われるところ(=広告されているところ)をめがけて訪れる人がほんとうにたくさんいるようですが、ココは島自体全部がパワースポットだと思います。そこに居るだけで空気に包まれているだけで心も身体も気持ちよくなれるのですから。

 

新年明けたばかりの1月2日、弱いトレードウインドが吹いていたカナハビーチパーク、東のほうから大きな雲がやってきたな〜と思ったら、沖の水平線から陸の緑をくっきりと結ぶ虹がかかりました。

「。。。。。」

「見て、見て!」と、子供達に叫びます。

kanahaniji虹のかかった海の沖のほうでは、大きな虹の輪っかの下でアッパーリーフの波乗りを楽しんでいるウインドサーファーたちがとても幻想的で、私たちは随分長い間そこに存在していた虹に圧倒されていました。

 

「見て見て! ピンクの夕日きれい!」

「見て見て! 今日の波すっごいきれい!」

「見て見て! 山きれい!」

「Look !  It's so cooool !」(見て、すっげえきれい!)なんて、夕日を見ながら高校生の男の子同士でも普通に会話するほど、ここではあるがままの美しい自然が当たり前の身近な存在、そしてそんな自然から毎日元気やエネルギーをもらっています。

 

先週娘のレイがオアフ島へ4日間滞在していました。高校のバスケットボール部の遠征試合です。
試合と言っても1日1試合でしかもトーナメント勝ち抜き戦で早々に負けてしまったので、宿舎(ローカルご用達の宿パゴダホテル)から歩いて行けるアラモアナショッピングセンターにワードウエアハウスに、さらにちょっと遠出をしてパールリッジショッピングセンターにと、暇な時間と言えばショッピングセンターばかり行ってたそうです。マウイローカルから見たらホノルルは超大都会、最初はマウイには売っていないものだらけで目新しく楽しかったそうですが、マウイに帰ってきたときは「あ〜助かった〜もうショッピングセンターには飽き飽きした。 I am SICK of shopping. 」なんて言いながら帰ってきました。マウイのカントリーガールにとっては、物質文化ばかりの連続3日間はきつかったようです。

 

そして昨日、バケーション休暇をとっていたウインドサーフショップのステファンがマウイに帰ってきました。ステファンは、昨年末から旅行づいており、年末には奥さんの実家のあるカリフォルニアに10日ほど滞在し、クリスマス休暇シーズンで美味しいものはたらふく食べ、のんびりしてきました。。。はずでした、
がしかし(BUT)、雨模様曇り模様の天候つづきで外で過ごした時間が2日位しかなくずっと家の中に居たそうで、この人も「あ〜助かった〜」と言いながらマウイに帰ってきました。そして今回は1月の末から約2週間ものあいだフィリピンでバケーション。今回は島だし海もあるし、魚でもつかまえながら少年のように海で遊んでるだろうと思っていました。。。。
がしかし(BUT)、「あ〜マウイに帰ってきてよかった。もうこの先2年間はどこにも行きたくなーい、マウイが一番いいよ。」

 

マウイに住んでいる人が、ハワイ以外のところに旅行にでかけて帰ってくると、ほとんど必ずと言っていいほど全員が、BUTとかHOWEVER(=しかしながら、でも)と言うのです。

「バケーションどうだった?」

「すごく楽しかった、○○は最高だったし、○○は美味しかったし、○○に行ったときは 〜 。。。(永遠と旅行話が続く)。。。。(( BUT )), I am very happy to come back to Maui.  Here is the best.  (( でも ))、マウイに帰ってきて幸せ、ここが一番最高だよ! 」 全 員 が、そう言います。

そうなんだ、そんなにマウイっていいところなのね〜と、旅行で動き回っている人の感想を聞いては第三者的に認識している私。

 

でも、マウイから都会へでていく人が多いのも事実。 先日カフルイ空港の集荷場所へ荷物を取りに行ったときに偶然そこで会った人はマウイ育ちのアメリカ人なのに日本の大学で勉強したそうで日本語を流暢に話すことができ、日本でしばらく働いていたけどマウイの太陽が恋しくなって戻ってきた、でもやっぱりここには自分のやりたい仕事がないから、来月東京へまた戻って銀行で働くことにすると言っていました。

大きな空と海と山に支配された景色が目に写れば、顔が自然と笑っちゃうし、
ザワザワとトレードウインドが吹いているだけで胸がすごくドキドキする、
今のところ(といいつつ16年も経ってしまったけど)それだけで十分、マウイが一番! Maui No Ka Oi.




kanahaniji
$500 airfare
$70 Gas (for pap's truck)
$8  Plate Lunch
Coming home, Priceless

エアチケット 500ドル
父さんに借りるトラックのガソリン代 70ドル
昼ご飯弁当代 8ドル
マウイに帰ってくること 貴重すぎて値段なんかつけられないゼ!

(ローカルボーイご用達808 Naluで売っているT-Shirtsに書いてありました)(注釈:アメリカ本土で生活しているハワイ育ちの人の視点です)

kanahajan


冬でも風が吹けばウインドサーフ天国
(1月@ カナハビーチパーク) 





winterwave
ホキーパには
冬の間ノーススウエルが次から次へと 
はいります。


 

snow1/19 (オマケ)
ところでこれ、
1月19日にハレアカラ山頂に一瞬積もった雪!

Feel the Ocean - 海を感じる、自由になる

今日もマウイ島の海はまぶしい太陽の光と目がくらみそうなほどの優しく透きとおったブルーです。
この水の色ーオーシャンブルーがこの世で私が一番好きな色です。やっぱりここは世界で一番心地のよい美しい場所です。

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(オーシャンブルー)



ノースショアには今年は9月末にファーストスウエル(ビッグウエイブ)がはいりました。 マウイの秋の訪れです。
ファーストスウエルがはいる前の日は、(すでに予報もでており)「明日だよ Tomorrow !」「明日はスウエルが来るよ! It's coming tomorrow!」と言うやりとりがまるで挨拶がわりのようになっており、ざわざわワクワクしていました。  ファーストスウエルがはいったのは9/19の日曜日、そして1週間後の日曜日9/26には第2弾のさらに大きなスウエルです。

fallswell9/27お昼には High-Surf Advisory(ハイサーフアドバイザリー=ビッグウエイブ注意報)は取り消されたと思ったら、その日の夕方にはまた次のスウエルで新しい High-Surf Advisory大波注意報です。

毎年毎年季節が巡り、夏から秋へ季節が変わる時にこの波がやってきてずっと私たちと一緒に居て、冬が終わるとまるで出番が終わったかのように居なくなっています。 だから、秋の訪れを告げにまたやってくると、去年同じこの場所で出会った友達とまた再会したようなうれしなつかし気分となり、そんな海を見るといつも顔は思わず笑っています。

スウエルがはいったノースショアには、沖から次々とやってくる波の斜面を滑り降りるウインドサーファーやサーファーたちと、それを観賞するギャラリーでいっぱいです。

一方サウスショア(島の反対側のラハイナ近辺)に行くとこちらはうって変わって穏やかでカヤックやスタンダップパドルボードで楽しむ人にメロウな波にのるサーファーたちに浜でのんびりマウイの風に吹かれている人たち。
同じ島なのに、北と南で海の様子もぜんぜん違います。

海にはいらず陸にばかりいると、どうも身体も心も頭も渇いてひからびてきます。
「ちょっと海に濡れてくるからね I gonna go to get WET !」と言い残し、海へ。。。

10月だというのに、海の水はまだまだ暖かく、穏やかなトレードウインドも吹いており、平水面の夏とはちょっと違って海面は波で動きがあるので、インサイドでちょろちょろとウインドサーフィンをしている私でも、沖から岸に向かう時はいとも簡単に偶然波に乗せられ、波におされるパワーを足裏に感じサーフィン感覚を味わうことができます。 この感覚は癖になり中毒になるんだな〜、これが。。。 
ウインドサーファーやサーファーがその海での快感を求めるがゆえに、陸の上でのほかのことをさておいてまで、時には超自分勝手になろうとも(笑)、海に向かうわけです。

海にでると、水に抱かれて風を感じて波の音を聞いてとても気持ちよく、瞬時で癒されます。
陸から離れて海にでると、ほかでは体感することのできないような自由「フリーダム」を感じ、自然と顔も身体も心も笑っています。

自分の中にもともと存在している素の自分を素直に外に開放し自由になれるのだと思います。

癒されるといってもこれはストレス解消ではなく、自分の中の「自由開放」といったほうがぴったりくるかと思います。

そしてウインドサーフィンの合間に誰もいない砂浜にあがり、波の音を聞いていると、波の音と自分だけになり、それもまた心地のよいメディテーション(瞑想)の世界にはいっていきます。

ヒーリンググッズもリラクゼーション音楽も何も必要ありません。 ここでは海がすべてを与えてくれていますよ〜。


カナハでウインドサーフィンをしていたある日、ウオータースタートをしようとセイルをつかみながら立ち泳ぎをしていたら、前方10メートル先位のところに誰かの頭が見えました。頭はすぐに水に引っ込みました。 大人のダイバーにしては小さすぎるし、かと言って赤ちゃんがこんな海のど真ん中でひとりで泳いでいるわけはない、ということは。。。。よーく見たらやっぱり大きな甲羅(約50センチ位)がぼわ〜〜んと浮かんでいます。海がめです。今日はこんな岸に近いところいるんだね、と思わずひとり海上でハハハと笑いながら、私が行こうとしている進行方向の直線上にいる海がめにぶつからないように注意しながらそろそろとセイリングしていきました。

私がいる場所よりも遥か沖でウインドサーフィンをやっている主人は、海がめにはしょっちゅう遭遇しており、ある時は3匹大きな甲羅があっちにこっちにいう感じでよけながらセイリングするときもあるそうです。 しかしこれだけたくさんウインドサーファーがいるというのに、海がめの背中にヒットして転倒したという話はほとんど聞いた事がないので、あちらはあちらで自然の勘で微妙によけてくれているのかもしれません。

 

最後に幸せなごちそうをひとつ。

ウインドサーフショップにいるステファンは素潜りをして銛や水中銃で魚を捕獲するのが大好きなフィッシャーマンです。
海は食糧の宝庫だと言います。

魚の種類によって性格もいろいろで、フィッシャーマンの経験と勘を研ぎすまし、ずるく逃げ足の早いヤツを捕らえたときは最高にうれしいそうです。

海に潜って魚と泳いでいると、自分の身体が海に溶けてしまったように、どこからどこまでが自分の身体でどこまでが海水なのかわからなくなってくるなんて言っており、それこそステファン自身が水を得た魚(自由開放!)というものです。

夏前に友達のフェデリコがマウイを訪れた特別な日に、たまたま前日に捕獲した大物を丸ごと差し入れてくれました。
オミル (Omile)という魚です。ステファンが慣れた手つきでさばいてくれて、私たちはそのまま生でしょうゆとわさび、刺身で一気に美味しく食べちゃいました。白身魚のちょっと弾力のある食感で今まで食べた事のない新しい味でしたが、鯛に似た感じでなかなかいけました(大満足)。

このオミルという魚、カヤックやスタンダップパドルボードで海にでて捕獲してしまうローカルフィッシャーマンもおり、こんなビッグボーイ (Big Boy=大物)が釣れた日には間違いなくごきげんです。

 

たくさんの幸せを与えてくれる海、
誰でもが自分の中の自由開放ができる世界一のナチュラルパワースポットです。


本日のごちそう 

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(海の中のオミル:ステファン撮影)

 

 

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(捕獲されたオミル:ステファン撮影)

 

 

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(まな板にのっかったオミル:私撮影)

まな板の長さは横51センチです。

 

 

 

Frozen Sweets ー夏の海とフローズンヨーグルト!(マウイローカル美味しい情報その6)

やっぱり夏は暑いです。 やっぱり夏の季節には海に入らずにはいられません。

夏になるとやっぱり誰でも海にはいりたくなるので、子供たちはサーフィンを始めてみたり、お手軽に誰でもすぐに楽しめるブギーボードに興じたりと、夏休みということもあり、海人口はいつもより多くなります。

ここ数年のヒットはスタンダップパドルボード。キヘイやラハイナへかけての海岸ではたくさんスタンダップパドルをしてる人がいます。 ウインドサーフィンやサーフィンをしない人までもが、「これだったらできそうだな」と思うようで誰でもやってみたくなるようです。(注:初心者向けはあくまでも岸のすぐ傍平水面での場合です。 波のパワーや沖の潮の流れには逆らえませんので自然を甘く見ないように。。。普段海に馴染んでいない人がよく起こしがちな過ちです。)

ハワイは常夏なのでウインドサーフィンなりサーフィンなり、何かと理由をつけて1年中海にははいりますが、ハワイに住んでいる人全員がサーファーかと言うと実はそうでもないのです。

ハワイで生まれ育ったにもかかわらず、海スポーツを全然しない人もけっこういるし、あとは昔はやってたけど今はもうやらないという年配の人もいます。

私がマウイに引っ越してきた頃、「どうしてマウイに来たの?」とハワイの人に聞かれ、「ウインドサーフィンができるから。マウイは1年中風が吹く、世界一のウインドサーフィンスポットだからよ。」と答えると、「へえ〜、ここが世界一のスポットなの? ほんとにぃ???」なんて反応をよく返されていました。 そのたびに「こんなにいい風の吹くウインドパラダイスで生まれ育っておきながら、そんなことも知らないなんて、なんてゼイタクな!」と思ったものです。

逆に陸にいるとただの年配はたまた(はっきり言って)老人なのに、海にでると突然別人と化して、バリバリのサーファーだったりします。
たいがいこういったローカルの大御所サーファーは、海上サーフ交通取締官みたいな役割(?)をしていることが多く、後から来て自分のことしか考えず波を横取りしたりすると、怒られます。

先日ラハイナのラウニウポコで久しぶりにサーフィンしていると、観光客の女の子(たぶん始めたばかりで最近やっと波で立てるようになったと思われる)が、すでに海上サーフ交通取締官が奥から乗ってきている同じ波のすぐ波下で波をキャッチして立ちました。海上サーフ交通取締官がドスを聞かせた低い声で "What's UP !"と声をかけています。
その女の子は振り返って "Hi !"とかわいらしくあいさつして、そのままスイ〜っと波に乗っていきました。

"What's UP!"というのは親しい間柄では日常のあいさつですが(よお〜、元気か!という感じ)、このシチュエーションでは「おいこら! 気をつけろ!」という感じ。 ですからこれは海上でナンパされたのではありません。 波を横取りして怒られたのですヨ。

(一応解説:波はとにかく一番最初にその波で立ちあがった人のモノです。遅れた場合や奥からすでに波に乗って来てる人がいる場合にはその波はあきらめること。)

海にはいるとクールダウンして、いつも身体が気持ちよ〜くなります。例え1日の疲労で疲れていても、一瞬のうちにして驚く程の癒し効果なので、多少風が弱くても、コンディションがいまいちでも「ちょっと濡れてくるワっ」と言ったノリでウインドサーフィンはします。

海につかるのは一番のリフレッシュ効果ですが、こんなホットで暖かい日に食べるリフレッシュメントのおすすめは、以前ブログにも書いたシェイブアイス( シェイブアイスは何味を選ぶ? http://mauiwind.livedoor.biz/archives/981604.html )

そのほかのローカル人気のおすすめはコチラ。

guriguri*Guri Guri(タサカグリグリ):カフルイのマウイモール内にある手作りシャーベットのお店。 とても素朴な味で良心的に安いので、ローカルには大人気。
お昼時や週末などはローカルのお客がほとんどひっきりなしに訪れ、お店の周辺で食べているので、マウイモールのこの一角はローカル通りと呼んでいます。

 

tutti*Tutti Frutti(テューティフルーティフローズンヨーグルト):フローズンヨーグルトなのでヘルシー、そして日替わりの味のバラエティやトッピングもあり自分で好きなだけ自由にカップにいれて重さで払います。 プレーンヨーグルト、バニラ、ストロベリー、オレンジ、チョコレート、コナコーヒーなどすべて美味しいのですが、私の個人的趣味のおすすめ(ちなみに私の子供達も同意見)は、タロ(写真でうす紫色のモノ)とリヒモイパイナップルがベスト2です。グアバ、リリコイ、ライチも美味しいです。

こちらはチェーン店で、オアフ島にもあります。マウイ島にはカフルイのセイフウエイ向かい(こちらはほとんどローカルの溜まり場状態)と、キヘイのククイモール内の2軒。 ちなみにマウイのクイーンカアフマヌセンター内にヨーグルトランドというお店がありますが若干のみ安い分、味も冷たさもチープな感じがした(私の主観)ので1度行ったきり2度と行ってません。

tuttikahului(テューティフルーティのカフルイ店。トラックの荷台で食べてる子)





ハワイは常夏なので冷たいもの系も1年中美味しく食べて、リフレッシュできますヨ!



paddle夕方カナハでウインドサーフィンをしていたら、カヌーパドラーが出艇してきました。そして風上からはスタンダップパドルボーイも漂着してきました。
海を共有しているって幸せです。

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海がそこにあるだけで幸せ。

 

 

 

 

 

Summer Sunset - 夏のマウイサンセット

サンライズ 午前5時47分
サンセット 午後7時11分

マウイは夏真っ盛り、
夕方5時でも太陽はまだ斜め45度以上西の空高く、日が長いので外で遊べる時間が長く、トレードウインドは毎日吹き、海は暖かく、大好きな季節です。

マウイの学校は5月末からすでに夏休みにはいっていますので、パイアベイあたりではボディーボードを抱えたローカルの子供たちも昼間からたくさん出没しています。

ウインドサーフィンのスポットであるカナハビーチパークはコンディションの安定する午後1時頃からウインドサーファー達が出艇しはじめ、午後はウインドサーフィン天国です。

仕事を一段落し、子供たちをバスケットの練習場所であるアップカントリーの体育館に降ろしてから、やっと午後4時頃カナハへ行きました。 
日はまだ高く、風もまだガンガン吹いています。


マウイを訪れている友達のフェデリコ(前回のブログ参照)を見つけました。弟のマリアーノと友達のルーシーも一緒です。

「Yoko, it is nice to see you here.  I am so happy to be here.  Did you go out ?  やあ、ようこ、会えてうれしいよ。僕もここにまた来れて幸せだよ。海でたの?(ウインドサーフィンした?)」

「今、来たばかり。これからでようかな〜と思って」

 

カナハに来たときはいつでも、今日も海はきれいだな〜と目と脳と全身とでまずはその日の海を十分に堪能します。

海の青さを目に焼きつけて、風と戯れるウインドサーファーたちの鼓動を感じて、潮風を身体中いっぱい吸い込んで、その日の海の空気に馴染んでから、「さて、やりますかっ!」といった具合に道具をセットして海へでます。 海では風も水も波もすべてのものが絶えず動いて生きていて、その中に自分の身体が溶け込んで協和していく時間は至福の瞬間です。

「協和」=互いに心をあわせて仲良くすることという意味ですが、まさに心をあわせてという安心感に、飾る言葉なく「海って気持ちいい〜、海大好き!」と叫びたくなります。


海を見ながらフェデリコやほかのウインドサーファーらと会話をしていたらすでに午後5時を過ぎてしまいました。 多くのウインドサーファーたちは夕食時間が気になるかのようにほとんど一斉に陸にあがって片付け始めており、人の少なくなった海は大きく広々とした空間になっています。

風はもったいないほどにまだ吹いています。 インサイドでチョロチョロとやっている私のまわりにはほとんど誰もいません。沖の波の立っているところには緑と赤色のゴヤセイル4つが親指程度に小さく見えており、マサトとフェデリコたちの4人だということがすぐにわかります。

自分ひとりだったらこんな遅い時間からはリスクがあってやらないけれど、今日はみんながいるので安心してでられます。 シャバシャバと心地よい音をたてて海面を沖に向かって滑走していると、西に傾いた太陽の光が海面と自分のセイルに反射しキラキラ光っていてとてもとてもきれいです。 
海はやっぱり気持ちい〜な〜

風がおちてきたのと、そろそろ帰宅するであろう子供たちの夕食の準備が気になったので、海からあがりました。

急いでバタバタと片付けはじめていたら、息子のカイから携帯にメッサージがはいっていることに気づきました。
「バスケットボールキャンプで配ったピザがたくさん余っていて、大きなピザ3枚もらったから、夕食の準備はしなくていいよ」

 

急いで帰らなくてもよくなったのでビーチに戻ると、誰もいなくなった海でま〜だしつこく海面を滑走しているセイルが2つ(もうこの時点で、ウインドサーフィンをしているヤツは本当の本当にこの2人=マサトとフェデリコのみ)、夕闇に向かう海面をまるで追いかけっこしているように並走しながら、インサイドの海を行ったり来たりしています。

昼間強く吹いていた風はだいぶ落ちておりセイルでやっとつかめるほどに穏やかです。
人がいなくなった静かなビーチでは、2人が海面を滑走する音がはっきりと聞こえます。

さっきまで青かったはずの西マウイマウンテンの背景の空が明るいパステルオレンジに変わり、山の影から強く光を空へ放ちはじめ、やがて西の山の夕日は突然加速しはじめたかのように1分ごとに色を濃くしながら傾き始めました。

そこにあるすべての景色を包み込んでいくあまりにも優しい夕方の光の中で、2人のウインドサーファーと海、風、波、空気、夕日が心をあわせて仲良くしているのがはっきりと私の目に映りました。ゆっくりと流れていたその時間その瞬間、私たち3人は世界で一番幸せを感じていました。



sunsetsail「マウイで過ごした7日間は夢のようだったよ。 マウイの植物の匂い、マウイの自然の美しさ、マウイの色、そして何と言ってものんびりとリラックスしたアイランドスタイルはやっぱり最高だよ。 カリフォルニアより愛をこめて、フェデより。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

One Foot on Sand - いつもあの砂浜で。。。(のつづき)

(2009年12月にお客さまへお送りしたクリスマスメールの一部抜粋、そしてその ”続き” です)

(以前にブログにも書いたことのある私の大切な友達、ウインドサーフカンパニーで長い間働いていたフェデリコは、癌の治療の為2007年夏にカリフォルニアへ引っ越し、2008年3月に一度完全に消えて治癒した癌が、2009年春にまた再発してしまい、今もまだ癌治療を続けながら気分のいい時にはサーフィンをしたりウインドサーフィンをしたり小さな娘と息子の面倒を見て、神様を信じ生きています。)
ブログアーカイブ(今を生きる、今日1日を生きる):http://mauiwind.livedoor.biz/archives/285695.html


ある日、私が海で気持ちよくぼーっとしていたら、まるでフェデリコもその時この場所に来たいと思ったのかどうかはわかりませんが、私の携帯がなりフェデリコのなつかしい声を聞きました。

「ヨウコ? メールくれたから電話しようと思って。。。元気?」

「フェデリコにプレゼントしようかなっと思ったCDがあったんだけど、Justin Kawika Young知ってる?」

「知らないよ。その人ハワイのミュージシャン?」

「そう、ハワイ育ちのばりばりのハワイアン、でも今はカリフォルニアにいるんだけど、ハワイが恋しいっていう歌をたくさん唄ってるのよ」

「そうなんだ。。。なんか僕みたいだな。。。」

 

One Foot on Sand というタイトルの歌ですが、日本語に直訳すると 片足は砂の上(???) 歌の意味も含めて私なりにかっこよく訳してみると、”My Home - いつもあの砂浜で といったところでしょうか。。。
数年前にローカルラジオステーションでかかりまくった歌です。

車の窓を開けてボリュームやや大きめでこの曲を聞いていたら、信号待ちで、2車線隣の車の人がニコニコしながら手を振ってきました。(Justinの親戚かも。。。?)
この曲グッドだよね〜とお互い手話で会話しました。

自分を育ててくれた大地と深い愛情でつながれているハワイアンボーイの心が感じられる歌ですが、

ハワイの地に感謝する気持ちやハワイに惹き付けられてまた戻ってきたくなる気持ちは、一度でもハワイを訪れたことのある人は誰でも同じような気がします。

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ひとり風に吹かれ、自由を求めて新しい場所へやってきた

だけど僕の心のどこかではいつも遥か遠くのあの場所を見ている

新しい世界が広がり、ここには可能性がたくさんある

今まで知らなかったたくさんのものが見える

だけど夜はすごく冷たくて寂しい

時々僕の目は心に馴染んだ景色を探している

遥か遠く海の彼方のあの島を見つめている

心のどこかで、僕はいつもあの場所を歩いているんだ

 

クリスマスにこの場所に帰ってきた

暖かい海に、知り尽くした馴染みのこの場所に

天国のようなこの場所に、感謝の気持ちがこみあげてくる

うれしくてうれしくてしょうがない

ここはいつまでも変わらない

 

遠すぎて忘れてしまったり、自分が見えなくなってしまうことも時々あるけれど、

心のどこかで、僕はいつもこの場所を歩いている

そこはこの暖かい砂浜なんだ

どこにいても、心のどこかで僕は確実にいつもこの場所にいるんだ

僕が心から愛するこのハワイの地に。

One Foot on Sandの歌詞を、日本語でわかりやすく意訳しました by Yoko

*********************

windypalm25月は卒業式シーズンです。

ハワイ大学(マウイ校)でマスターコースを卒業したバレーボールのコーチの卒業式、高校でハワイ語コースを修了した友達の純ハワイアン卒業式、高校のフットボール競技場で行われる高校の卒業式へは卒業してしまうバスケットやバレーボールの仲間や友達(先輩)を祝いにと、卒業式ウイークでした。

ハワイで高校を卒業した後の進学先は、ハワイ州内の大学に行くか、または、メインランド(アメリカ本土)の大学へ行くかで大きく別れることになります。 ハワイで育った人にとっては、メインランドへ行く事は、ハワイ文化とはまったく違った場所での暮らしのチャレンジです。 たまたまハワイもメインランドもアメリカという同じ国の同じ言語ですが、環境も価値観も生活のスピードも一部の食べ物も違います。 それでもそこに自分のめざすもの(行きたい大学、やりたいことがある大学)があれば、ハワイの若者はメインランドへ旅立っていくわけです。

ハワイで育ってハワイを離れたことのある人、いままさにハワイを離れてメインランドにいる人は、この One Foot on Sand の歌を聞くと、ハワイへの愛着や恋しさに共感し泣けてしまうそうです。

自分の夢をかなえるには、小さな片田舎ハワイではなく、多くの可能性やチャンスがあるメインランドでなければいけないんだという気持ちと、慣れ親しんだ大好きなハワイにいたいという気持ち、このジレンマとの狭間にいる複雑な気持ちは、ハワイを離れてメインランドにいる人にとっては誰でもが感じるそうです。 でもどこで何をしていても、ハワイが育ててくれた自分はいつまでも永遠にハワイアンボーイのままサ、というテーマの歌です。 
この歌のアルバムのジャケットがまた最高にかっこよくうまくできており、
" Hollywood "(ハリウッド)と書かれた山を背景に、ギターを抱えてロスアンゼルスの町並みを歩くジャスティンの後ろ姿、そのTシャツの背中には”808”と書かれ、ジャスティンの歩いている部分だけ砂浜(そこ以外は舗装道路)になっているのです。
ちなみに808は、ハワイのエリアコード(電話の市外局番)。

 

癌の治療の為にロスアンゼルスに引っ越してしまったフェデリコと奥さんのマーシー、このアルバムをとても気に入ってくれました。たぶん、ハワイへの恋しさに共感し、泣けてしまったんだと思います。


5日前に " I am GOING !  マウイに行くよ!" というメールをフェデリコから受け取り、そして今日(5/30)、マウイ島のホキーパの海にフェデリコはいました。

昨日まで約2週間ほど波が消えて平水面だったホキーパが、今日は迫力のある波が思いっきりはいっています。 まるでフェデリコがマウイに帰ってくるのにあわせて波がやってきて歓迎しているかのよう。。。 強いトレードウインドもはいっていて、久しぶりに最高のウエイブコンディション、当然のことながらフランシスコゴヤをはじめマウイに居るホキーパセイラーたぶんほとんど全員そこにいました。 (マウイの風波コンディションと、ウインドサーファーの行動パターンは、まったく本当にわかりやすいです)

Hookipa5-2いきなりこんな最高のコンディションじゃ、フェデリコ海にでっぱなしで岸になんて帰ってこないだろ〜な〜と思いながら、強風でとんでくる砂を顔でバチバチと受けながら、なんとか海上のフェデリコを確認しようと目を凝らして海を見ていたら、"Yoko, Yoko, ヨーコ!"と聞こえた気がしました。振り返ったら、友達に借りたであろうオンボロのトラックの横でフェデリコがニコニコして手を振っていました。


「マウイの空港はまったく最高だよ。なんでこんなに空気も人もメロウなんだ。マウイの空港に着くと、花の匂いっていうのかなんて言うのか、マウイの匂いがするんだよ。 それでもって、ハナハイウエイを車で走っただけでもうトロけそうだよ。。。。」と、いつものごとくフェデリコがどんなにマウイに惚れているかという話がはじまりました。

 

私には、フェデリコが着ているTシャツのその奥に、
”808” と書いてあったように見えました。

Hookipa5-1
5/30
波がはいる!

( at Hookipa )

 

 

 

 

 

So Long... マウイ島での出会い、汗とちょっと涙

ビートのきいた激しい音楽にのせて、身体を動かしステップをしているというのに、すごく楽しい時間のはずなのに、涙が止まりません。 泣きながら運動しているなんてバカみたいと思い涙をこらえていたら、遅れてエアロビクスルームにはいってきたローラの目も赤くなっていました。

私の好きなエアロビクスステップのクラスの先生が今日で最後です。17年間マウイの各所でインストラクターをしていた先生が、だんな様の退職にあわせてアメリカ本土へ戻ることになりました。

マウイに長く住んでいると、多くの別れを体験します。

マウイ島に引っ越してくる人も多いけれど、マウイ島からでていってしまう人も多いのです。

アメリカ本土から引っ越してきた人が、また本土へ帰っていったり、マウイに住んでいた人が職を求めて、よりよい生活を求めてアメリカ本土へ引っ越したりという理由がほとんどです。

島の生活が肌にあわずという人も実はたまにいます。便利で物に困らない都会に比べると、海以外何もない退屈な島ということになるわけです。

もちろん結婚や家族の事情や、そして病気治療の為によりよい医療施設をもとめてという場合もあります。

こうして今までも何人もの親しい友人たちが、お別れしたくない人たちが、それぞれの理由でマウイを離れて行きました。

私がケイトのクラスに参加するようになったのは7年前からです。私がちょっとした病気をしてしまったこと、そしてそもそもそれ以前から仕事をしながらの歳の近い子供2人の子育てで無理をしており、運動をする時間もなかった為か腰痛になりやすくなったりとその時期身体はボロボロになっていました。 やはり人間「身体が一番の基本」ということに気づき、まずはゆるやかなヨガのクラスから初め、筋力や持久力をつけるためにケイトのエアロビクスステップのクラスへも参加しはじめました。

初めてクラスに行きだした最初の2、3回は5分位ステップを踏み続けただけで心臓は爆発寸前に呼吸困難、こんなことでは強盗に襲われたりでもしたらとても追いかけられない逃げられない、子供どころか自分の命さえも守れない、どんな状況でも生きぬくためにはまずはタフな身体!と思ったわけです。車と同じで人間の身体もメンテナンスをしてなければどんどんポンコツになっていきます。 調子良くスムーズに動くには身体もやはりメンテナンスが必要です。

「今日は疲れたな〜、めんどくさいな〜」と億劫に感じたときもありましたが、「だからこそ行こう!」と、とりあえずクラスへひとたび行けば、60分後には必ず心地よい筋肉疲労と達成感で身体も頭もすっきり生まれ変わり、笑顔になっています。 使用前、使用後というわけではありませんが、運動をする前と運動を終えた後では、まったく違う自分になっており、気持ちがリフレッシュされ、頭の血のめぐりもよくなっているのか、新しい考えや解決方法などがひらめくようにうかんだり、超前向きに物事を考えられるようになります。 
ちなみに、ウインドサーフィンの場合には、海からの癒し効果も加わり、身体と気分のリフレッシュトランスフォーム効果はさらにテキメンであることはいまさら言うまでもありません。

やっぱり、人間も所詮動物なので身体を動かさないとね。。。

ケイトはインストラクターという仕事として、決まった時間に同じことを繰り返し繰り返し17年間やってきました。 たまたまきっかけがあってケイトのクラスへ行き始め、ケイトのクラスが好きになり、この7年間で私はケイトからたくさんの汗とエネルギーと笑顔をもらいました。 身体の芯の奥のほうに眠っているエネルギーを気持ちのいい汗とともに引き出して笑顔になれるように導いてくれました。

私の生活のほんのひとかけらの時間を共有しただけなのに、私は確実にケイトからたくさんのことを与えられていました。 汗、エネルギー、笑顔。。。。。

「たくさんいい汗かかせてくれてありがとう。 たくさんの元気をありがとう。 ケイトが助けてくれたおかげで今私はここに元気でいるのヨ。 Thank you for good sweat & positive energy.  You put me back on the road.」と伝えたら、これからエネルギッシュな60分間のクラスがはじまるというのに、ケイトの目は涙をこらえて真っ赤になっちゃいました。。。。

 

自分が何気なく毎日行っている日常的なことでも小さなことでも、ケイトが私に与えてくれたように、もしかしたら私でも何かを人に与えてることがあるかもしれない、誰かの人生のほんの少しのかけらの一部にでもなれてるかもしれないな。。。

そう思ったら、毎日の決まりきった仕事でも人との些細な会話でも、なんだか楽しく思えてきました。

涙をこらえながらはじめた今日のケイトの最後のクラスもついに終わってしまいそうです。大汗かいてすっきりして、心臓を打つ早い鼓動も落ち着き、やっとクールダウン、ストレッチタイムです。

「今日家で引っ越し荷物の整理をしてたら2007年の新聞の切り抜き記事が床に落ちてたの。 どうしてこういうタイミングでこんな記事が私の目の前に落ちてたのかちょっとびっくりしちゃったんだけど、読むわね」と前置きをしてから、ケイトはみんなに素敵な言葉をプレゼントしてくれました。

すべてのパワーは貴方の身体の中にある。

もし貴方が人生の宝物を見つけたければ、
外に目を向けるのではなく、

自分の身体の中に目を向ければ宝物は見つかる。

「私はここで17年間教え続けてきました。みなさん、明日から20年間はここに通いつづけていい汗かいてね。マウイは大好きだから、また来るわ。」

 

mdaykahana

5月9日はマウイでも母の日。

 



mdaywind


母の日のプレゼントは
ウインドサーフィンやりたい放題の1日。
ごちそうさまでした。 

 

 

 

 

 

Surf & Snow - サーフ&スノー、自然の中で。

「この完璧に暖かな太陽の光とは少しの間お別れです」と言いながら、冬気候への覚悟を決め、ホノルル空港より日本行きの国際線に乗り込みました。

8年ぶりにバケーションをとり、雪たっぷりのスキー場で過ごしました。

雪に覆われた山々、頬がキーンとする寒さ、スキー板を通して足裏で感じる雪に覆われた大地の感触、無邪気に雪山で遊ぶスキーヤーにボーダー達、外の寒さとは対照的にぬくぬくと暖かいスキー宿や足をのばしてはいれるお風呂、世界で一番美味しい日本の食べ物!着ている服の重みも、自分で荷物を持って人ごみの波に乗ってさっさと歩くのも、電車を乗り継ぎながら移動するのも、自動販売機でジュースを買うのも、ハワイ育ちの子供達にとっては日本は非日常です。まして、今回は雪という、ハワイとは全く別世界の非日常。

ずっと長い間忘れていたことだけど、かつて昔日本に住んでいた頃には、冬の間じゅうは毎週末スキー場に通っていたことを思い出しました。 スキーシーズン中に週末東京に居ることなんてできませんでした。 自分の身を、雪をかぶった山々の中に必ずおかなければいたたまれないような、動物的にその場所を欲しているようなそんな感覚だったことを思い出しました。

久しぶりに雪山で過ごした満足感と連日のスキーによる心地よい全身筋肉痛をおみやげにスキー場を後にし、実家に向かう為に鈍行の電車に揺られていました。 電車はすいていて人はまばら、ときおり乗降する電車通学の高校生をなつかしく眺め、子供達は同じ位の年頃の中高校生には興味を示しつつも、同じ服を着ていること=「制服」がめずらしく見えるようです。 「あといくつで着くの?」なんていう超一般的な会話をしながら窓の外を眺めていると、突然海が見えました。 もうこんな海の近くまで来てたんだ。。。

海を見た瞬間に何かを感じていました。

実家の近くの動物園のある丘からは、太平洋の海が眼下いっぱいに広がっていました。 
こんなに海の近くに居ると、ついさっきまで雪がたくさんの山にいたことが夢だったように思えます。

海を見ていたら、身体のどこか奥深いところで何かをすごく欲しているような気がしました。

この広い海はハワイのあのいつも見ている海までつながってるんだよね〜、ここからどのくらいの距離なんだろ〜、本当につながっているのかな〜。

雪山に居た間、すっかり忘れていたハワイの海が無性に恋しくなり、一刻も早くハワイの海へ自分の身を置きたくなりました。。。「やっぱり海だよね〜」

 

ハワイへ戻り、また半袖短パンビーチサンダルの身軽なライフスタイルに戻りました。
慣れ親しんだ場所とそこにある限られた物で過ごすシンプルライフに戻りました。
ノースショアの海を眺めながら、身も心もすごくリラックスしていました。

太陽はありがたいほどに暖かく、息子のカイは「今すぐビーチに行って、身体を解凍だ!」と言っています。


雪も海も、そこにあるだけなのに、こんなに楽しくてしょうがない、こんなに気持ちいい、
海が遥か遠くの島までつながっているように、自然と人間もつながっています。
そして遠く距離は離れていても、人間と人間もつながっています。

マウイ島にはこの春一番の強いトレードウインドが吹き、カナハにはウインドサーファーやカイトサーファーがあふれています。

風に吹かれ(といっても現在かなり爆風モード)、海につかったら、私の中のスイッチも勢いよく「ポン」と、未練がましいスノーモードから本来のサーフモードにはいりました。

私が居たくてしょうがなかったところはやっぱりマウイの海、自然の中で感じるままに導かれるままに「やっぱり海だよね〜」というわけで、今年もマウイはウインドサーフシーズン突入です。

springwind

カナハビーチパーク
この春一番の強いトレードウインドが
吹きまくっています。 

 

Kanahasp

(海にはいっている4人の子供のうち、
2人はジーンズとシャツ=洋服のまま
海にはいっちゃってます。笑) 

 

 

 

49 States Snow, Blue Hawaii - 1年中ブルーハワイ

アメリカ50州のうちの49州で雪が降っているそうです。2月12日金曜日の時点で滅多に雪の降らないフロリダ州にさえも雪が降っており、アメリカ国内の3分の2は雪で覆われているとのこと。

唯一雪が降っていない州はここハワイ州のみ。

冬の間はハワイ島のマウナケア山頂(国立天文台すばるがあるところ)が雪帽子をかぶるのですが、今年現時点では今のところ雪はない為、「アメリカ50州すべて雪」という稀な記録更新にはなっていません。

sup冬のハワイは朝晩は少し寒く長袖を羽織りたくなりますが、昼間は半袖、夏に比べるとやや海水は冷たいものの十分に海水浴はできます。ウインドサーフィンができるトレードウインドは1ヶ月の半分位は吹き、天気予報といえば、次から次へと連日 High Surf Advisory(高波注意報)でサーフィン天国、子供も大人も大好きなボディボードは海遊びの定番だし、最近はスタンダップパドルボード(大きなサーフボードでパドルで漕ぎながら移動、波乗りする)も流行っているので、海で遊ぶことには事欠きません。


過去にはハレアカラ山頂が雪に覆われたこともありましたが(→過去の記事:マウイで一番寒かった日 http://mauiwind.livedoor.biz/archives/293331.html )、今年は今のところ比較的暖かい冬のマウイ、標高があり少し気温の低いアップカントリーでさえも日差しは暖かくぽかぽか、太陽のぬくもりに抱かれながらこのまま昼寝モードに落ちていきたくなるような幸福感、ビーチの日差しの下では暑いくらいで、海にはいって濡れてちょうどいいころあいといった感じです。


このようなわけで、冬のハワイはアメリカ本土やヨーロッパからの避寒で訪れる観光客ピークシーズンです。 でもこの時期は学校のお休みと重ならないので、子供やティーンエイジャーなどの家族連れは少なく、大人のカップルやグループがほとんどです。 アメリカ本土からは年配のカップルが多く、空港近くのコスコ (Costco = 会員制の大型ストア)でしこたま食料品とワインを買い込み、これからしばらくの間コンドミニアムにこもってビーチとプールで読書と日光浴の極楽別荘滞在をするぞ〜といった準備態勢120%の生活品買い出し観光客をよく見かけます。


長い間住んでいると、服装や全身から発する雰囲気(たぶん肌の色も)などがその土地に同化していくようで、今では誰も私のことを日本からの訪問者だと思う人はいなくて、観光客から本当によく(道を聞かれたり、お店の場所を聞かれたり)話しかけられます。

私の英語だけは変わらず日本語訛り丸出しですが、伸ばしっぱなしのロングヘアに長年の紫外線でやられちゃったお肌に、1年中同じ季節の服を着てるもんで自然と着古してしまうシャツにサーフパンツ、安いビーチサンダルにビーチサンダル型土方焼けの足の甲(笑)。。。とやっぱりどう見ても土着人と化してるかも?。。。


私の息子のカイは思いっきりローカルボーイなので、例えばショッピングセンターのフットロッカーとかホノルアサーフカンパニーとか観光客もよく出入りをするようなお店に行くと、若い店員さんは最初普通の標準英語で " Hi, how are you guys doing today ?  (ここで英会話教室:お元気ですか?という意味ですがこの場面では日本語風だといらっしゃいませと意訳解釈したほうがよい)"とか話しかけてくるのに、息子が "Hi, it is good, thank you.(どうも、こんにちわ)" と一言発するやいなや、そこから店員の言葉はローカル英語に早変わり、いつも聞き慣れているただのローカルボーイズ同士のアロハイングリッシュの世界ができあがっています。 そこへ観光客と思われるお客さんがはいってきて、振り返った店員くんは、また標準英語に戻ります。

(これって、東京で標準語を話している人が、相手が自分と同じ大阪出身の人だとわかるやいなや、お互い突然大阪弁で話しだすのとまったく同じ図というわけです。)

そういえば、日本へ行った際に東京都心で宿泊したホテルでは、うちの子供達黙々と普通に歩いていただけなのに、ホテルマンに英語であいさつされていました。身体から発しているオーラが南国風にのびのびしすぎていたのか、服装が洗練された日本風ではなかったからか。。。?


久しぶりにヨーロッパはオランダに住む友達クリスチャンから便りがきました。

クリスチャンは2年前まで長い間マウイウインドサーフカンパニーに居たスタッフ、もともとはドイツ人ですがグリーンカードを持っていたので長い間マウイに住んでいました。

クリスチャンは、マウイが恋しい恋しいといつも言っています。

最近アルーバ(カリブ海にうかぶ島。ウインドサーフィンのメッカでもある)にバケーションに行っていたそうですが、ウインドサーフィンも海も環境も、マウイの良さからはほど遠く比べ物にならず、そうなるとますますマウイのことばかり考えてしまうと言っています。

マウイ焼けの痕跡もなく白いお肌にモコモコのセーターにジャケットを着ているクリスチャン、冬の長いヨーロッパから時々来るe-mailでもいつも寒い寒いと言っています。


最近日本からは、「スキーに行ってきたよ〜、雪もたっぷり」といった楽しそうなスキー場の写真や、雪に包まれた素敵な冬景色の写真を見せてもらっています。

baldwinb同じ地球なのに、太平洋上ど真ん中のハワイは今日も暖かく1年中ブルーハワイ。

真冬の季節の中に居る友達へ、ブルーハワイの太陽の暖かさを少しお届けします。 届くかな、感じるかな。。。

(写真はクリックして拡大して見ると、太陽の暖かさと
潮の香りがすると思いますよ!) 

bluewater

(2月16日マウイ島ノースショア/ボールドウインビーチパーク)




bluesky
(空も青いし、風も吹いている〜)
アロハ〜


Friends Everywhere - 小さな島、みんな友達

今年初めてのクジラを見ました。

「あ〜、今日も波が大きいなあ」と思いながら、いつもどおりの海を見ながらのよそみ運転中、

青い海のど真ん中で ーばっしゃーんー という水面をたたく大きな音が聞こえてきそうな真っ白な水しぶきがあがりました。

今年もまたハワイに帰ってきたね〜、もう年が明けて新年2010年になったよ〜と心で語りかけます。

新年早々に豪快なくじらの水しぶきに力強い生命力を感じ、パワーをもらったようでうれしくなります。

evefireworksマウイでは新年三が日という感覚はなく、大晦日に花火をして年を越し(店頭で大々的に花火が売られるのは大晦日前と7月4日の独立記念日前だけです)、元旦からウインドサーフショップもオープンするし、息子のバスケットボールの練習もしっかりあります。

年末クリスマス前後は、いつになくとてもあわただしく過ごしました。

クリスマス直前は子供達が所属するバスケットボールプログラムの大イベントがあり、3日間夕方から夜中の12時近くまでコンセッションスタンド(イベント会場で食事や飲み物を売る場所)で働いておりました。 コスコ (COSTCO)へソーダ類や食事の材料、紙皿など必要な物の大量買い出しから始まり、自分たちで作れるもの(ご飯、ホットドッグ、バターコーン、チリ)はつくり、業者に作ってもらうメニューはオーダーし、そして現場販売では約7時間の立ち仕事、もちろんボランティアです。 一緒に働いたほかのボランティアのお母さんと、「We love our kids so much. こんなに働くなんて私たち子供達のことすごく愛してるんだと思うわ」なんて言いながら、疲れを忘れて働き、販売している美味しい食事を3日間タダで食べられたのはよかったです。 そして3日間このイベントに通ってきて毎回食事を買ってくれた人から、最後の日に、「3日間美味しい食事をありがとう」と言われ、とてもうれしかったのでした。

息子のカイはというと、とてもうらやましいことに、クリスマス前後2回もマウイ島から他の島へ行きました。

高校のバスケットボールの本シーズンにはいる前の練習試合をしに、クリスマス直前にカウアイ島へ2泊3日、クリスマス直後にラナイ島へ1泊2日です。コーチが連れていってくれるので親たちは同行しません。

カウアイ島には、オアフ島からも3校来ており、全4校ともにカパアの安いホテルに宿泊、高校ごとに違うフロアだったそうですが、朝食の時や夜などはお互い話をして友達になり楽しかったそうです。

ラナイ島へは、マウイ島のラハイナからフェリーで行きます。その日もマウイの冬お決まりのハイサーフアドバイザリー (High Surf Advisory 高波注意報)がでており、しかも12時45分ラハイナハーバー発、海上は波でラフな状況になっていることは必須、船酔い者続出の最悪の船旅になってしまうかもしれないというのに、カイは普段はほとんど来ないラハイナの町がうれしくて、バーベキューチキンランチをモリモリ食べています。 「船乗る前にそんなに食べないほうがいいんじゃない? 今日は波高いから絶対船ヤバいよ」「船酔いは絶対にしないから大丈夫だよ」なんていう押し問答をしながらも食べ続け、デザートにソフトクリームまでニコニコしながら食べており。。。

ラハイナハーバーまで息子のカイとチームメート2人を送って行き、そのまま別れ、クリスマスに友達や仕事の仲間に配るケーキを焼く為に、片道50分のドライブでノースショアへとんぼ帰りでした。

「ラナイ島のフェリーどうだった?」

「It was Great!!!  最高だったよ!」

「波で、船大変なことになってなかった?」

「すごかったよ。デッキにでてたら全員びしょ濡れになっちゃって最高に楽しかったよ。でも帰りは波はぜんぜんなくて海は平水面で超快適で、満天の星空がすごくきれいだったよ」

「くじら見た?」

「すっごいたくさんあっちにもこっちにも居たよ。それからイルカもたくさんいて、船の真横をすごい群れがしばらく一緒に泳いでて、そりゃあ最高だったよ!」

どこに行っても、友達ばっかりです。



wavehitマウイの冬は、新聞は波の記事ばかり。

Big waves hit the north shore ;
more expected today.
ノースショアにビッグウエイブ、
今日はもっと大きくなるよ〜


bravewave12月初旬この冬初めてのビッグウエイブが来たときは、世界情勢もほかの懸念事項もすべて差し置いて、連続4日間一面トップ記事は波の記事。

Winter Show Time - 冬は波の季節、クジラの季節

11月にはいり、マウイも気温が下がり、朝晩少し冷え込むようになりました。

冷え込むといっても、マウイの場合は、朝6時(寒いっ)薄手の長袖を羽織りジーンズをはく、午前10時(普通のハワイ)半袖とサーフパンツに着替える、午後1時(暑い)半袖から袖無しタンクトップに着替える、夜9時(外出、少し冷えるかな〜)昼間からの流れ上半袖を着てるけど、ちょっと寒いかも といった具合です。11月から3月はだいたいこのような感じです。


swell2マウイ島ノースショアには秋から冬にかけて特有のスウエル(うねりのある大きな波)が頻繁にはいっています。

夏のあいだほとんど平水面だった海に、まるで生命を得た生き物のように大きなときは4メートルから6メートルハイの美しい流線型の波が次々とセットではいる季節は9月から4月初旬頃まで続きます。

例年は9月中旬頃にはいりますが、今年は少し早く8月最終週にはいり、季節が夏から秋へ変わります。

天気予報といえば風と波情報にしか興味のないローカルウインドサーファーにサーファーたちは、「今年は(ファーストスウエル)が1週間早いね〜」と口々に言いながら興奮していました。

波と一体となって技を繰り広げるサーファーやウインドサーファーは、波と人間が融合した自然のアートです。 もしあなたがサーファーでもなくウインドサーファーでなくても、この時期ハワイに来ましたら、波のエネルギーと海の波動を全身で感じながらぜひこの自然のアートをご観賞ください。(ちなみにサーフィンというスポーツはハワイで生まれたスポーツですから、波観賞は観光ナンバーワンであるべきだとさえ思います)

すでにサーファー/ウインドサーファーの方は、ウインドサーフィンの道具1式やサーフボードのレンタルをして、ぜひハワイの海で風と波と戯れてください。 初めて体験してみたい方は、ウインドサーフィンレッスンやサーフレッスンで。

とにかく海からの波動と波と風が奏でるヒーリングサウンド、暖かい砂浜とのスキンシップは癒し効果抜群です。 ここではこのナチュラルヒーリングが当たり前のようにタダで受けられるのですから、やっぱり自然の力は偉大!

 

そしてもうひとつこれから冬にかけてのお楽しみはクジラです。

先月10月20日前後にすでにハワイ沖で今年初めてのクジラが確認されたそうです。

クジラは冬のあいだ暖かいハワイの海に出産をしにやってきます。その数およそ1万頭、出産のピークである2月から3月下旬頃は親子で泳いでいるクジラを目撃します。 潮の吹き方も、海面から少しだけ見える背中も、親子はやはり大と小でサイズが違い、海面からジャンプしたときはさらにその大小は明らかなので親子だとわかります。こんな広い海で親子で群れて泳いでいるクジラを見ると、生まれてまもない子供を本能で世話したりかわいがったりというような親子愛は不思議と強く感じることができます。

ピークの時期は岸からでも肉眼で見えることがよくあり、(これはちょっと自分に起こったら恐いかもしれないけど)ウインドサーファーの進行方向沖で突然クジラがジャンプして海面に現れたり大きな黒い背中が海面からゆっくり現れたりするのを見てあわてて方向転換して戻ってきたという話もよく聞きます。少なくともウインドサーファーやサーファーとクジラが衝突!なんていう事故は聞いたことはまったくないのでご安心ください、海は広〜いですから。

 

12月中旬から4月中旬頃まではボートでクジラを見に行くホエールウオッチングツアーもたくさんありますが、ピークは1月下旬から3月中旬頃にかけてだと思います。

クジラは法にて保護されており、90メートル(100ヤード)以上近寄ってはいけないことになっています。また、正面から近づいて行ったり、追いかけたり、進路を邪魔したり、クジラの群れの中に割ってはいったり、クジラを取り囲んだりしてはいけないなど細かく規制されています。

90メートル(100ヤード)以内にクジラが近寄ってきた時は、ボートはギアをニュートラルの状態にして停止し、クジラが離れていくまで待たないといけません。

クジラに対して真正面から対峙したり後ろから近寄っていくことは避け、クジラの移動と並行して同じ方向に船を進め、スピードも一番遅いクジラの速度にあわせなければならず、ほかのボートとも近辺の状況の連絡をとりあいながら船を進めることになっています。そして同じクジラを観賞するのは30分以内にとどめる、クジラのプライバシーを守りストレスを最少限にするためです。 ( hawaiihumpbackwhale.noaa.gov の情報より)

クジラが多いときは船は何度も停止しながら、クジラに占拠された海を移動していきます。

時折クジラのほうから船や岸に近寄ってくることがあり、目の前で移動したりジャンプしたり、船の真下を泳いでいたりなど、かなりの至近距離で目撃できることもあるかもしれませんが、触ろうとしたり餌をあげようとしたり、脅かしたりなどは絶対にしてはいけません。

そして忘れてはいけないのはクジラは野生だということ。 ツアーに参加しても、人間が勝手に期待しているように、至近距離で見えなかったり最悪クジラに遭遇できないことさえもありますが、海は動物園ではありません。 どうぞ神聖な気持ちで、自然界に敬意を払ってホエールウオッチングツアーにおでかけくださいね。

(ホエールウオッチングには双眼鏡を持って行くとより楽しめると思います。 尚、一部のホエールウオッチングツアーは、ツアー中まったくクジラに遭遇できなかった場合には、滞在期間中に再度無料でツアーに参加させてくれることもあります。)

swellマウイの夏の海が太陽の季節だとすると、
冬の海は、波とクジラのパフォーマンスショウの季節です。 観覧無料!

 

 

TAKO! : ウインドサーフショップはタコ捕りコンテストのスポンサーです!

毎年夏カナハビーチパークで行われる恒例のタコ捕りコンテスト(タコ=8本足の海のたこのことです)、制限時間内で一番重量の大きなタコを捕獲することを競うローカルイベントです。

Tako contest 1海から捕れたてヌルヌルの大きなタコを素手で持ち見せびらかしている人の写真が、その日のマウイの新聞マウイニューススポーツ欄トップ記事。(昨年2008年8月の記事です) 大きな写真の隣には、北京オリンピックでの第1戦目400メートル個人メドレーで世界新記録をだし1つ目の金メダルをとったマイケルフェルプスの記事(注釈:マイケルフェルプスは最終的に北京オリンピックで8つの金メダルを手にし、オリンピック1大会で最多金メダルをとったのも世界記録。4年前のアテネオリンピックでは6つの金メダル、オリンピック通算で1個人14の金メダルも世界最多記録。)。 
しかもそのレースはブッシュ大統領も観客席で応援していたレースであり、アメリカ中のその日の最大の話題であった日。"Phelps starts quest with world record"(フェルプス、世界新で金メダル集めをスタート)という大きな見出しはついていますが、、、写真はタコ捕り写真に比べるとまったくもって小さく、アメリカの世界水泳のスーパースターには大変申し訳ないのですが、完全にマウイローカルのタコ捕り記事に話題をさらわれてしまっています。

マイケルフェルプスの横で、タコをわしづかみにしている写真がすごくミスマッチでおかしくて、新聞を見ながら笑っていたら、私のダンナが横で、”そのイベント、マウイウインドサーフカンパニーがスポンサーしてるんだよ”なんて言っています。”ウッソだね、また笑わせようと思って、ウインドサーフショップとタコ捕りじゃ全然関係ないじゃーん!” ”ウソじゃないよ、本当だよ” ”ウソだね〜、ウインドサーフショップがタコ捕りのスポンサーしてどうするのよ!?”と絶対に信じない私。Tako contest 3


普段はウインドサーファーが集まるカナハビーチパークで早朝行われた第21回タコ捕りレースには、(以下は新聞記事による情報です)543人が集結、その内479人がタコ捕り(潜水して銛で突く)またはオアマ釣り(浅瀬にいる小さな白い魚を釣り竿で釣る)のコンテストに参加しました。タコ捕りにエントリーしたのは267人、スタート時間より2時間30分の間に61人が計83のタコを重量計にもってきました。優勝者はカフルイ在住ガス会社のトラック運転手であるジェイソン、4ボンド12オンス(約2キロ136グラム)は大会新記録とのこと。潜ってからわずか15分で捕獲したこの優勝タコは、第2位の4ポンド11オンス(約2キロ108グラム)のタコが重量計で計測された直後に計測され、会場はとても盛り上がったようです。 

Tako contest 2オアマ釣りは普通の釣り竿を持って膝丈から腰丈ほどのあたりの深さまでざぶざぶと海へ入り釣ります。こちらのコンテストは12歳以下の子供クラスは116人がエントリーし、優勝オアマは14センチ7ミリ、13歳以上のクラスは160人がエントリーし14センチ4ミリが優勝です。 オアマは小さな魚で、大物を釣る時のエサになります。オアマを釣るときのエサは、エビやアクという魚の卵を使ったりさらにはオアマ自身を使ったりと、コンテストに勝つため各人それぞれ作戦をたててのぞみます。タコ捕りコンテストの最年長者は85歳のタカキミノルさん(日系人)、70年間も潜っており今日は約90メートルほど沖で2ポンド6オンス(約1キロ68グラム)のタコを捕獲したそう。とにかく大きなタコを捕獲したいが為に、ずっとタコ捕りコンテストに参加しつづけているとのこと。 わざわざオアフ島からこのコンテストに参加しに来ている人もいます。

こんなとってもローカルなタコ捕りコンテストは、実は実はマウイのウインドサーフショップ中心に運営されているMaui Boardsailing Association(マウイボードセイリングアソシエーション)が100%スポンサーしており、参加者は無料でエントリーでき、優勝トロフィーやTシャツにスナックなどすべて無料というローカルファミリーにとってはとても楽しいファミリースポーツイベントです。

かつてはサーファーとフィッシャーマンだけがいたマウイの海に、1980年代突如新しいスポーツであったウインドサーフィンがはいってきた頃、マウイボードセイリングアソシエーションとローカル団体が、海を平和に友好的に共有する為の話し合いをしました。カナハビーチパークでは午前11時まではフィッシャーマンに海を全面的にゆずる為、ウインドサーフィンは出艇しないというローカルルールをつくったのもこの頃です。(ただし、カナハビーチの一番風上の限られた区域で行う初心者レッスンだけは例外です)
その友好的な証として、今でもこのイベントにウインドサーフショップの団体が100%スポンサーをしているのです。

数日後、我マウイウインドサーフカンパニーの事務机でたまたまマウイボードセイリングアソシエーションからの手紙を発見、その手紙には、タコ捕りコンテストがあまりに盛況だった為、Tシャツが足りず追加注文しなければならないので追加資金の協力をお願いしますと書いてありました。

”このスポンサーシップ、けっこうずいぶんおおごとになってるんだね〜” ”昔からあるウインドサーフショップはずっと協力してるんだよ。このスポンサーだけはたとえ広告予算がなくてもやめられないんだよ” 

普通スポンサーシップというのは直接的なビジネス広告やプローモーションあっての関係であることがほとんどですが、ウインドサーフショップ=タコ捕りコンテストは土地とローカル文化の共有を象徴する友好スポンサーシップです。 

カナハビーチパークは何年経ってもウインドサーファーにとっては最高のゲレンデ、いつもここでウインドサーフィンをするたびに、いつもここで太陽と風を感じながら昼寝をするたびに、ここは本当に世界で一番最高な場所だと思います。 

ウインドサーフィンをして海から最高の気分であがってくると、知り合いのハワイアンファミリーが海辺で砂と波にまみれて遊んでいました。
"おっ、また今日もいるね!"的な合図を目と笑顔で交わし、"Here is the BEST backyard in the world !"(ここは世界で一番の庭だね!)と叫んでしまいました。

こんなに最高な場所をウインドサーファーたちにも共有させてくれて本当にありがとうと、神聖なる土地にもそしてタコにも感謝感謝です。

ywsf

マウイ島では海で遊び自然を感じるのが極上の過ごし方です

ホノルルから飛行機を乗り換えて25分のマウイ島にあるのは、島内に点在するたくさんのビーチと山と1年中通して吹く風です。マウイ島のカフルイ空港に降り立つと、少し海のにおいのする暖かな風と花の香りを感じます。マウイ島では海で遊ぶのが極上の過ごし方、砂浜に座って、足を海に浸すだけでもいいので、海を感じてください。

マウイ島は有名な旅行雑誌コンデナストトラベラーにて、18年連続太平洋諸島でベストアイランドに選ばれ、14回も”世界で”最もベストな島に選ばれています。マウイノカオイ(ハワイ語でマウイが一番最高)とハワイローカルでも言われるだけのことがあるマウイ島ということです。そしてマウイ島は世界一のウインドサーフィンスポット、午後になると吹き上がるトレードウインドはウインドサーファーを毎日海へ通わせてしまいます。 午前中はのんびりウエストサイドへサーフィンへでかけ、午後はノースショアでウインドサーフィン、夕方はコンドミニアムでビールやお手製のマルガリータのグラスをかたむけ、サンセットを眺め、プールのジャグジーエリアで時間を過ごし、1日中自然を感じるのがマウイでの過ごし方です。本当に癒されますよ。

ウインドサーフィンやサーフィンはちょっと私には無理かな〜という人は、気軽に体験できるレッスンもあるし、スノーケルやボディーボードで海遊びという手もあるし、海遊びは苦手という人でも(ホテルのプールではなくて)ぜひ海にざぶざぶとはいっていってください。海の癒し効果100%保証します。

こんなマウイへぜひホノルル空港から足をのばして訪れてください。

kanahabeach

Merry X'mas 2008 - ハワイアンのルール

こんにちは、マウイの内藤です。
お元気ですか?
マウイドリームバケーションズより、旅のお手伝いをさせていただいたゲストの方へ
感謝の思いをこめてクリスマスメッセージをお送りします。

毎年冬の季節になると、ノースショアホキーパの海からは目が離せなくなります。
スウエル(大きな波)が次から次へとはいり、その様子は見るたびに違う様子を見せてくれます。
一時でも同じ様子であることはないので、ずっと見ていても飽きることがありません。
そして今の季節〜3月下旬位までは、クジラを目撃することもしばしばです。
海面全体を見渡して、一カ所だけ不自然に海面に大きな物を落としたような水しぶきがたっていたり、海面から噴水のような細い水しぶきが まっすぐ上にのびていたり、また黒い小さな島のようなものがもりあがったり沈んだりしていれば、それはクジラです。 初めて目撃するときは、特に遠くの場合には本当にクジラなのかどうか確信するまでに時間がかかりますが、 一度どういうものかを確信すると、2回目からは車を運転しながらでもすぐに気づき確信することができます。
船に乗って海上でクジラを見に行くツアーにでかけると、運が良ければかなりの至近距離で遭遇できることもあります。 ただホエールウオッチングツアーに大きな期待をかけてでかけると、”クジラはどこだ、クジラはどこだ。。。”という 何が何でも見てやるゾ的な身勝手な欲望がどうもクジラに伝わってしまうようで、近づいてきてくれないことが多く(これはあくまでの私個人の体験からです)、やはり自然に対しては何も求めず自然体で臨むのがよいようです。 今までの最高のクジラウオッチング体験は、マウイ島のラハイナからラナイ島へ渡るフェリーに乗ったときでした。2月中旬頃、片道45分間の航海のあいだ中あっちにもこっちにもという感じで、ボートはクジラに近づきすぎないように何度もエンジンを停め、この海はクジラに完全に占拠されていると思えるほどの光景でした。

波がよくはいる冬はサーフィンのシーズン、サーフィンはハワイアンにとっては海を敬愛し、海からの贈り物をありがたく共有するというようなハワイアンカルチャーのひとつです。
ハワイアンカルチャーは何?と問われた時に思い出すのは、フラダンス、ウクレレ、ポイやアヒポキ、ラウラウなどのハワイアン料理、家族や仲間で集まって行うルアウパーティ(庭に穴をほって豚をまるごと蒸し焼きにする)やビーチパークなどで行うピクニック、ハワイの神々の神話などいろいろありますが、それらすべてに共通しているハワイアンカルチャーの真髄は、その土地にあるものやそこにあるものに敬意を払い感謝し、皆で共有するということのようです。
例えばサーフィンのローカルルールというか無言のルールとして、波は譲って譲って譲り合う、なぜなら波は天からの贈り物、みんなのものだからです。無料乗り放題の遊園地ではありません。はじめてきたサーフスポットでついつい楽しくなって、まわりのサーファーも顧みず来る波来る波がむしゃらにとろうとしていると、、、おそらくローカルにキツイことを言われるでしょう。。。だからあくまでものんびり、のんびり、のんびりと。
フラダンスとともに演奏されるハワイアンミュージックも、ハワイのミュージシャンが演奏するアイランドミュージックも、 ハワイの土地にある自然(例えば、花や山や海、マンゴーの木ややしの木、砂浜、実際の土地名など)を唄ったものばかり、 フラダンサーのアクセサリーも、プルメリアやハイビスカスの生花にティーリーフ(=笹の葉を幅広にしたような葉)とすべて自然からの授かりものばかりです。
週末にカナハでウインドサーフィンをしていると、風が少し弱まってくる夕方、バケツと釣り竿をもったローカルが現れ、カナハの風上のほうで足を海に浸しながら波打ち際に立ち、釣り竿をたれはじめます。今晩のおかずの魚を捕獲しにというよりも、自然と対話する時間を楽しみに来ているようです。(このあたりで釣れる小さい魚は、本当の釣りをするときの餌になるとのこと)
今年からウインドサーフカンパニーのスタッフに加わったステファンは、スピアフィッシング(素潜りして銛で突いて魚を捕獲する)をやります。
彼曰く、”スピアフィッシングしていると自分と海だけの瞑想の世界にはいっていくんだよ。海の中は食べられるものがすごくたくさんあって感動するよ”- これもすべて天からの贈り物。

昔のハワイアンの誰かが書いたハワイアンのルールの中に以下のような内容があります。
*天気でその日の善し悪しを判断しないこと
*豊かになるには2つの方法があるーもっとたくさん生産する(稼ぐ)か、欲望を減らすこと。
*人生で最高のものは、物質ではない

具体的な意味解釈はそれぞれの感覚においていろいろかと思いますが、
今のところの私なりの解釈は
=天気が晴れていても雨が降っていても、その日のその状況をすべて受け入れて、自分が幸せだと感謝すれば今日1日幸せでいられる。
=ここにあるものを受け入れ感謝するだけで気持ちが豊かになれる。(特に大都会ではないハワイの場合)そこにないものを求めることは身勝手な欲望であり、幸せにはなれない。
=人生で最高のものは、自然や人から与えられるエネルギーや愛をたくさん感じ、感謝することができること。

kanahafishingいつもハワイの旅のお手伝いをさせていただき感謝しています。
どうぞまたハワイを訪れる機会がありましたら、ハワイの地でたくさんのことを身体で心で感じ、心のおみやげとしてお持ち帰りいただければと 思います。
皆様にとってよい2009年になりますように。

 

 

by Yoko, December 2008

Merry X'mas 2007 - ハワイローカル

ALOHA from MAUI, HAWAII.
お元気ですか。
マウイドリームバケーションズより、旅のお手伝いをさせていただいたゲストの方へ、 クリスマス便りをお送りしています。

マウイ島の12月、子供たちがスクールバスに乗る朝6時30分前後はまだ薄暗く少しひんやり(といっても20度位)、晴れていれば昼間は28度位の夏になります。北から東から、時には南からと、かわるがわるにスウエルが訪れ、HIGH SURF ADVISORY(高波情報)が頻繁にだされるこの季節はサーフ天国、そして今週はやや東寄りながらもトレードウインドがはいっており、夏のハードなコンディションとはまた違った穏やかな風でのんびりウインドサーフィンをします。
海面を感じ、心地よい風をうけ、波と会話し、そして陸から離れるとなぜか普段は気づかない陸の存在感を感じます。 ビーチにあがって、砂の上に直に横たわり、太陽の暖かさに包まれながら波の音を聞いていると、なぜかとても眠くなり、眠っているようだけどまだ波の音が聞こえているようなリラックスモードになります。海にいるこの時間で、海と太陽と風と砂のエネルギーをもらい、心も身体もリセットされていくのがわかります。

hookipassマウイ島では波がはいることもトレードウインドが吹くこともごくごく当たり前のことなのですが、 毎年クリスマス直前の22日か23日頃になると、マウイ島の新聞マウイニュースの1面で必ずクリスマスの日の波と風予報(=クリスマスはサーフィンできるかな、ウインドサーフィンできるかなという一般人の関心を前提とした記事というわけです)がでます。新聞記事にするほど、重要事項というわけです。今年はクリスマス翌日の26日頃に10-12フィート(3〜3.5メートルハイ)の大きなスウエルがはいりそうです。
先日、娘のフラダンスに使う道具を調達しに、マウイ島ノースショアのパイアにあるお店に行くと、人の気配がない閉ざされたドアには手書きで営業時間が一応書いてあり、その下には 《よい波がはいっている時は、お店は営業していないことがありますので、またあとで来てください。もし緊急の場合には(携帯電話の番号)へ電話してください。》と書いてありました。たった今通り過ぎてきたホキーパ、確かに波は思いっきりはいってました。 「携帯には絶対電話しないからね〜、だって波乗りしてたら、目の前の波のほうが最重要緊急事項で、電話にでられないでしょ!?」 なんてことを思いながら、こんないまだに思いっきりハワイアンのライフスタイルに笑ってしまいました。

過去10年ほどのあいだにマウイ島にはアメリカ本土より随分とたくさんの大型チェーン店がはいり、近代的な様相のところも多くなり、物資の品揃えも昔に比べて相当多くなりました。それでもやっぱり顔見知りの定員がいるローカル家族経営の小さなお店へ自然と足を運んでしまいます。行くたびに友達に会うようなそんな気分で、顔見知りの定員と談笑し、いわば長いあいだご近所づきあいをしているようなそんな家庭的な居心地さを感じます。大型店ほど商品の数はもちろん多くありませんが、たとえばスーパーだったらローカルのすぐそこの庭の畑でつくった新鮮な野菜を売っていたり、そのスーパーのキッチンでつくった家庭料理風のお弁当(家庭料理レベルの規模でつくっているので、そのお店でしか味わえないというところが特別)があったり、またレストランだったら世界でそこに1軒しかなくそこでしか食べられないわけで、それを売っている人やつくっている人の温もりや愛情がまだ感じられるというのが、とても貴重です。 品数が限られている分、その日そこに売っているものの中から選ぶという謙虚な気持ちも生まれ、そこにない物への不満や勝手なこだわりよりもむしろ、そこにある物への感謝の気持ちがわいてきます。

パイアやマカワオなどのローカルエリアでは、今でも交差点でお互いに車同士譲り合い、車に乗っているので目や身ぶり手ぶりだけの一瞬の会話ながらも、お互いを思いやる波動を感じるだけで、幸せな気分になります。 逆にタイミングが悪く譲り損ねてしまった時などは、悪いことをした気分になってしまいます。
「そこにあるジュース、今日99セントだよ。買ったほうがいいよ」なんて買い物途中に突然そこで初めて会った人から言われたり、郵便局の長蛇の列でこれまたそこで初めてあった人と結局ずっと会話していたり、私の息子はハワイ訛りの英語のせいでどこへ行ってもすぐ定員や従業員と親しくなってしまうなど、人とふれあうことがまだまだ多いのも、のんびりしたハワイならではかと思います。

今年ハワイローカルで一番の話題はハワイ大学のフットボールチーム。ハワイ大学史上初のリーグシーズン12勝0敗を記録し、さらに大学史上初で栄誉あるシュガーボール出場権を獲得(選ばれた上位のチームだけがリーグシーズン後にプレイできるボールシリーズ)、1月1日にアメリカニューオーリンズでプレイするということで、ハワイローカルは狂ったように盛り上がっています。1月1日午後は、テレビ観戦の為に、街からローカルの姿が忽然と消えることは必須といったところ。
そのハワイ大学のクオーターバックプレイヤーは、ハワイアンローカルではなく、カリフォルニア育ちのアメリカ人、スタープレイヤーのブレナン選手が次のように自己紹介をしていました。”ハワイは、ありのままの自然と共にLIFEを楽しむことを教えてくれた。ここでは人は、持ち物や着ているものや乗っている車で人を見ない、人間そのものを見てくれる。だから世間体を気にすることもなく、素のままでいられる。そんなハワイアンポリネシアンカルチャーが大好きだ。”

私も、かっこつけなくていい自然体のままでいられるカルチャーが好きです。
そんな自然体になれるカルチャーと、自然と人から与えられるたくさんのエネルギーは、 ハワイに旅行に来られる誰もが同じように感じ、元気になれるから何度もまた戻ってきたくなるところなのではないかと思います。 海で過ごして元気をもらい、人間の視界と同じ180度おさまる写真に撮っておきたいような自然の景色に心洗われ、人とふれあうことでエネルギーをもらっていると思います。
そして私にとっては、マウイドリームバケーションズのゲストの方とe-mailやお電話での出会いから始まり、旅行のプランをしている最中も、現地で運悪くトラブルに遭遇してしまった時でさえも、そして運良くお会いできたときも含めて、いつもたくさんお客さまから元気をもらっています。

  マウイドリームバケーションズおよびマウイウインドサーフカンパニーをご利用いただいた方、過去旅のお手伝いをさせていただいた方、そしてこれからハワイに来られる方、すべての方との出会いに感謝を込めて、マウイ便りとクリスマスメッセージをお送りします。
メリークリスマス、そしてどうぞよいお年を!
2008年が皆様にとって元気で幸せな1年でありますように!  アロハ。

 

 

by Yoko, December 2007

Ocean - 海で遊ぶのは最高の癒し特効薬

あ〜〜楽しい!!! 気持ちいい!!! 海からあがって、大きな声で独り言を言ってしまいました。

忙しい夏のあいだはご無沙汰だったウインドサーフィンをしに久しぶりに海にきました。 パステルがかったようなライトエメラルドブルー(マウイの海の色は既存の言葉で表現できず、感覚で言葉をつくりました)の海にホワイトキャップ(白波)があちこちに立ち、波の音、潮の香り、頬に真横から吹きつける風、すでに海上を滑走しているウインドサーファーをみて自分も早くあそこに行きたいと気持ちがはやり心臓がドキドキし身震いしてくる。 いつもそこにある海と風は、私のすべての感覚にすごいパワーでその存在を示し、迎え入れてくれます。
”あ〜、海はやっぱりい〜ね〜”と、今度は半分は独り言、半分は横にいる友達に向かって声にだして言ってしまいます。 友達は”初めてここに来たわけでもあるまいし、もう何年この海に来ているの?”とでもいいたげに、”ようこちゃん、幸せだね〜”と言って笑っています。 いつもいつも同じ場所の同じ海なのに、毎回毎回初めてこの海を見たときのことを思い出します。 こんなパステルがかったようなライトエメラルドブルーの海でウインドサーフィンやっちゃっていいの? と思ったことです。 こんなウソみたいな海の色は、沖縄、グアムとそしてハワイでしか見たことがありませんでした。

 

もうこれだけでも十分満足で癒される〜といったところだけど、海につかるとまたそこには別の世界が待っています。 風を受けて岸から離れ、沖に向かうにしたがって、人の気配は遠ざかり、自分と海と風だけの世界にはいっていきます。不思議と陸での生活のわずらわしさや懸念事項、心配事などという面倒なことは、この時ばかりはどこかへ吹っ飛び、今のこの瞬間がよければ後はどうでもイイヤ的な子供のようななんとも楽な気持ちに戻り、やがて自分の瞑想の世界にはいっていくような、自分と自然だけの世界に陶酔してきます。 私はよく海の上でもつい独り言を言ったり、そして歌いながらウインドサーフィンしていることもあります。でもこれは独り言ではなくて、自然と会話しているつもりです。 沖でターンができずに、そのまま海に沈すると、それもまたそれで気持ちよく、海に全身抱かれている感覚になり、”あ〜ここは母なる海なんだな〜、海に抱かれるって気持ちいいんだな〜”ということに気づきます。 ちなみに私はマウイにいるとはいえ、プロのウインドサーファーでもないし、コンテストにでるような腕もなく、(言い訳をさせてもらえると子育てやその他事情により途中何度も長いブランクがありましたので)、いつまでたっても腰ひけ状態のしがないウインドサーファーですが、 それでも海にでるとこんなに素敵な自然との一体感を味わうことができ、そしてなんといっても最高の癒し特効薬です。ストレス解消&健康の為のリフレッシュに、ヨガをやったりエアロビクスや水泳をしたりもしますが、この海上自然一体感による特効薬ほど効くものはほかにはありません。

 

高校生のときつきあっていた彼氏はサーファーで、ある日千葉の九十九里の海までついていったことがあります。海をみるやいなや、サーフボードとともに海にくりだし、私が浜にいることなんて忘れてしまっているかのように2度と岸に戻ってきません。最初は海って気持ちい〜な〜と思っていた私も、浜でやることもなくだんだん退屈になってきます。せっかく一緒に海に来たのにおいてけぼりをくったような寂しい気持ちにさえなってきた頃に、やっと海からあがってきた彼はもう完全に海と恋人同士になったかのように頭も気持ちも海に支配された興奮状態にあり(要は、最高の波をつかまえて大満足し、舞い上がっちゃっている状態)、もはや私とは別の世界にいっちゃってます。 浜にずっといた私は頭で余計なことばかり考えている大人、海に抱かれた彼は完全に今楽しければそれでいいやの子供状態になっており、なんだか海に彼の感心をすべて持っていかれたようで、ばかみたいに海に対してヤキモチをやいているような気分になりました。どうしたら私もその同じ世界にいってその興奮を共有できるのかと考えていました。

 

ウインドサーフィンをはじめた頃、来る日も来る日も、アップホールライン(セイルをたぐりよせる為のヒモ)をたぐり寄せては、足もとのバランスをくずしセイルがうまく立たずに失敗、また最初からやり直し、やっとセイルがまっすぐにたって足もとのバランスをくずさぬよう用心深くブームをつかみ、セイル手をひきこんで風を受け1メートルはしって沈、この繰り返し。でもなぜか、つぎは1メートル10センチ進めたらいいな〜、その次は1メートル20センチと、次はもう少し行けそうだというような、やめられない魔力に引き込まれ、またやりたくなってしまい、海の上で地道な努力を重ねながらも、海にはいるのが楽しくなっていました。
海で遊んでいるときはかっこいいパンプスもはいていないしルイビトンのバッグも持っていない、顔は当然化粧っけのないすっぴんに、髪は海水でべたーとぺったんこ、お肌は完全に紫外線でやられちゃってるし、そればかりか握るのに邪魔だという理由から結婚式翌日から結婚指輪は永久にはずしたままという、いわば何ももっていない素のままの状態。でも、気分だけは最高。そう、母なる海で、なんの心配もせずに時間も忘れて夢中で遊ぶ子供にもどっちゃってるのだと思います。子供に戻れる時間があると、いとも簡単に心地よく癒されていきます。

wsfkana私の息子のカイは陸のスポーツが大好きで、マウイにいながら海もそんなにはいりたがらないのですが、 最近思い出したようにウインドサーフィンをしてみました。
海からあがってきたカイに、”どうだった?”と聞くと、" It feels so good, so relaxing.(最高に気持ちよくてリラックスできたよ)"と言っていました。 子供でもそう思うのネ、じゃあ海の癒し効果は本物だ、と思いました。

 

 

by Yoko, October 2007

Merry X'mas 2006 - 幸せを感じる時

Aloha from Maui, Hawaii!

マウイドリームバケーションズに旅のお手伝いをさせていただいたゲストの方へ、 暖かく、穏やかなトレードウインドが吹くマウイ島より、クリスマスメッセージを贈ります。

マウイ島ノースショアの海に真っ白な”新雪”が届きました。東寄りの風に北西のスウエルがはいり、次々とセットではいってくる波があまりに忙しくブレイクしつづける真っ白な波は海の青さを背景にさらに純白に見え、 ホキーパから約16キロ先のカフルイまで見渡せるノースショアの海に雪が積もっているように見え、この時ばかりはかつて日本で週末ごとに東京から通いづめていたスキー場の雪山を思い出し、頭の中で勝手にホワイトクリスマスにしています。ちなみにこの新雪状態は波がわれすぎでサーフィン日和ではありませんが、翌朝にはきれいな波がはいり、クリスマス25日までサーファーたちはこのスウエルのギフトを楽しめそうです。

街はクリスマスショッピングの人であふれ、クリスマス休暇をマウイで過ごすために続々と到着するツーリストでさらににぎやかになり、1年のこの時期ばかりはカフルイのコスコとセイフウエイは、こんなに人がたくさんいるのは見たことがないという位、だから買い物は午前中一番で、でも野菜だけはどうしてもローカル産のものを買いたいので、青空市場か、アップカントリーのローカルスーパーへ。

私が一番好きなクリスマスシーズンの過ごし方は、息子のバスケットボールの練習の帰りがてら、クリスマスライトで飾られたマカワオの街とその近辺の住宅地(一般住宅も家の外に派手なクリスマスライトをつけたりこれまた派手なサンタクロースやトナカイでデコレーションしている家がけっこうあるのです)をドライブしながら観賞すること。そして、人々が街で忙しくショッピングをしている日曜日の午後には、いつもより人が少ないカナハビーチへ逃避、さらさらの砂の上に寝転び、波の音を聞き、今日はウインドサーフィンには風がたりないな〜、つりざおでも持ってくればよかったな〜なんてことを考えながら、いつも忙しくばたばたとせわしなくしている自分の時間を止めて、今年1年のことを考えます。

いつ、どんなとき、自分は幸せを感じるかということについて考えてみると、”けっこう自分の人生捨てたもんじゃないな、生きているのは幸せなことだな”と、生きていることに感謝することを思い出すことができます。

私が幸せだと感じるとき=友達と談笑しているとき、ワイルクのドライヌードルを食べて顔見知りの店員と談笑するとき、マウイベイクショップのフランスパンを買ったその場でちぎって食べて新鮮なパンの味わいを感じるとき、運動したあとにシャワーを浴びたとき、カナハで母なる海に抱かれウインドサーフィンをするとき、アイランドミュージックを聞きながらドライブしているとき、早朝の空気が気持ちいいとき、ヨガをしながら一瞬寝ちゃったとき、子供の学校行事でボランティアとして働くとき、子供がかわいいと思ったとき、健康で仕事ができるとき、、、、と自分が幸せだと感じるときのことを次々と並べていくと、かわりばえないたわいのない小さなことなのに、それだけで幸せいっぱいに感じてくるから不思議です。クリスマスは時間をとめて、生きていることに感謝をする日。

今年ハワイにいらした方、数年前にいらした方、これからハワイへ来られようとしている方、マウイドリームバケーションズ/マウイウインドサーフカンパニーに、ハワイの旅のお手伝いをさせていただき、そして私たちは本当にいつも素敵なお客さまに恵まれ、お会いすることができ、感謝しています。どうぞよいお年をお迎えください。そして皆様にとって、2007年に幸せだと感じるときがたくさんたくさんありますように!

by Yoko, December, 23, 2006


snowhookipa マウイ島ノースショア
波で真っ白のホキーパビーチは新雪みたい 

Merry X'mas 2005 - クリスマスは波と料理とありがとう

今年もお世話になった方や大好きな人にありがとう!と感謝の気持ちを述べるクリスマスがやってきました。

 

マウイ島12月22日現在、摂氏27度、南西の風、ノースショアは3メートルハイの波、この時期にしては今日はやや小さい波、ただ北太平洋上のストームから発生したスウエルが今晩マウイに到達、明日はビッグウエイブになるとの予報、トレードウインドも戻り、明日ホキーパではビッグアクションとなりそうです。今日はそのビッグデイの前の静けさ、そしてクリスマス25日にはまた次のスウエルがやってくるというわけで、クリスマスが週末に重なる今年は、サーファーやウインドサーファーにとっては天からのクリスマスプレゼントが待っているようです。

 

先週日曜日(18日)は、ノースショアホキーパには4メートル〜6メートルハイの波が次々とセットではいり、最高40ノットの強風は木々を激しくゆらしたくさんの木の葉をちらし、一部地域では停電発生。オフショア気味の南西の風が、岸に向かってくる波を白い水しぶきをとばしながら押し上げ、美しい流線型を描いた波の内側の面は大胆に一筆書きをしたようなつるつるの滑走面をつくり、サーファーやウインドサーファーが波と一体となって戯れているという、まさにマウイの季節そのものを語る冬の海、こんな景色は毎年のごとくなんども見ているのに、毎回毎回新鮮で、 自然がつくりだすアートに見とれ、毎度毎度子供たちと、また例えひとりでも ”ワーオ!!!”と感嘆の声をあげてしまいます。 どこへ行くにもホキーパが通り道のハイクが好きな理由は、毎日毎日違う表情のノースショアに出会えること、マリコベイの谷を下って上がるとともに視界に広がるノースショアとウエストマウイマウンテン、何年たっても変わらずに心洗われます。

 

こちらではクリスマスは、日本で年賀状をやりとりするお正月とお世話になった方へ贈り物を届けるお歳暮と好きな人や義理も含めて贈り物をするバレンタインデーがいっぺんにきたかのような楽しくあわただしい季節、11月末の感謝祭休暇が終わると、街はいっせいにクリスマスのデコレーションとなり、大きなコンテナでマウイ島に出荷されてきたクリスマスツリーは店頭に並ぶやいなやすぐに売り切れ、クリスマスショッピングの人であふれます。 特にクリスマス2、3日前からクリスマスイブまでは贈り物をラッピングしたり届けたり、クリスマス行事があったりと忙しく、クリスマス当日はやっとゆっくり過ごし、12/26以降は今年の残りロスタイム、12/31に花火をやって来年の抱負などを考え、新年あけるとあっけないくらいすぐに元の生活へもどります。日本でいうお正月気分や新年会というのがありません。

 

今年の9月より私の長男は中学生(11歳です)となり、12/21の冬休み前最終日は学校は半日、学校ではDJを呼んでダンスパーティをし、その後はホームルームでパーティ、私は前の晩から巻寿司つくりの準備をし、当日は朝5時に起きてせっせと巻寿司をつくりました。前日は贈り物のクリスマスクッキーを大量生産したばかり、クリスマスディナーをつくることを考えると、普段食事係は主人と交代制となっている我が家では、私がもっとも長時間キッチンにいる時期ではないかと思います。
ところでこの巻寿司ですが、マウイに来て子供たちが学校に通うようになってから、生まれて初めて自分でつくるようになりました。サッカーシーズン最後のピクニックパーティで、”寿司づくり教室”で習ってきたばかりの巻寿司をつくってきた友達がおり、それをまねてやってみたのが最初、当初は空中分解ばかりしていた悲しい状態でしたが、今では裏巻き寿司(中が海苔で外側がご飯になっているもの)もつくれるようになり、自分で言うのもなんですが、好評です。
こちらで中身に使う具は、にんじん、紫キャペツ、きゅうり、万能ネギ、アボガド、ツナ缶です。私の知っている日本で食べていた太巻き寿司の中身とは様子が違うのですが、ヘルシーで軽くていくらでも食べられます。こちらのベジタリアンフードショップなどで売っている巻寿司は上記のような野菜に加え、豆腐(木綿豆腐風のかたいタイプ)がはいっていることが多いです。

 

クリスマスクッキーは、今年はじめてアメリカ風に、ジンジャーブレッドクッキーを娘とつくりました。人形型に型抜きしたクッキーにフロスティングでスマイルフェイスを書いていくのは楽しいもの。レシピはもちろん日本のお菓子本からのレシピ、アメリカのスイーツはどうも甘すぎたり風味がかたよっていることが多く、日本のレシピ本でつくるお菓子とマカワオのコモダベイカリー(日系人ベイカー)とワイルクのマウイベイクショップ(フランス人ベイカー)にはかなわないかと思っています。

 

クリスマスになるとクッキーを焼き、今年お世話になった人のことを思い、感謝の気持ちを言葉にしたカードと一緒に自分でデリバリーします。でもいつも贈り物をした人に後日会ったときに言われるのは、”このあいだは素敵なカードをありがとう”です。クッキーはどうでもよかったよという意味ではもちろんないと思いますが(だといいのですが。。!?)。
息子のサッカーチームのチームママ(コーチと子供たちの両親との連絡係)を4年間やりました。シーズン最後にいままでチームママをやってくれてありがとうと皆の前で言ってもらえた時、こんな私でも誰かの役にたてたと思い幸せでした。そのときにもらったプレゼントよりも、ありがとうという言葉がいつまでも心に残っています。
だから、毎年カードにはThank you for xxxxxxxx と、その人の存在の何に対して感謝しているか書いています。 Thank you for car pooling with me, Thank you for your hard work, Thank you for your coaching, Thank you for being nice to me. などという具合に。(ちなみに car pooling=子供のサッカーの練習などに、家の近い人同士で親が順番に車をだして数人の子供をまとめて送り迎えすること。車社会のこちらでは必須。子供も友達と一緒に行けてハッピー。)

 

”ありがとう”と誰にどうやって言おうかと考えていると、不思議と悪いことも忘れることができ、自然と感謝の気持ちがわいてきいます。何かで子供の短所を直すのではなく、長所をのばせ と言う言葉を見ました。長所をのばすことのほうが実際楽しく、短所は悪いところではなく単なる個性の一部、そう言われるとずいぶん気持ちが楽になります。

 

相手に感謝をすること、相手のよいところを探すことに神経を集中すると、幸せな気持ちになってきます。

 

マウイドリームバケーションズに旅のお手伝いをさせていただきありがとうございました。 ご滞在中にお電話くださった方、マウイウインドサーフカンパニーのほうへお立ち寄りいただいた方(働くママで上記のとおりcar poolingしていることもしょっちゅうなので、私はなかなかショップのほうに居るチャンスがなくてすみません)、ご帰国後にメールをいただいた方、また今年はハワイには来られなかったけど過去にお手伝いさせていただいた方、ありがとうございました。

 

beachどうぞ素敵な新年が訪れますように、メリークリスマス!

 

 

by Yoko, December, 22, 2005

 

Merry X'mas 2004 - クリスマスは感謝の日

こんにちわ。マウイ島より季節のごあいさつをお送りしています。

 

この時期マウイ島のノースショアには連日次から次へとビッグウエイブ(スウエル)がはいります。先週ホキーパビーチパークは2日間クローズアウト(立ち入り禁止)となり、ツーリストやローカルの人々はただただじっと美しい流線型を描いた波を見つめ、通りがかりの車のドライバーは全員よそみ運転をしていました。
ウインドサーファーにとっては有名な世界一のウエイブスポットであるホキーパビーチパークからはウエストマウイマウンテンを背景にノースショアの海岸線沿いをずっと見渡すことができるのですが、スウエルがはいったときは白い波がノースショア沿いカナハビーチパークの先までずっとつながって見え、海に降った新雪のようにも見え、海が生きていてパワー、エネルギー全快、自己表現をするのがうれしくてしかたがないような感情を表現しているようにも見えます。

 

さて、”ハワイのクリスマスはどんなクリスマスですか?”とよく聞かれます。おそらくハワイのクリスマスは世界一季節感のないあっさりとしたクリスマスかもしれません。かつて私は、クリスマスはやっぱりスキー場でホワイトクリスマス、キーンとした寒さと初雪初すべりに心おどり、街ではクリスマスケーキが並び、クリスマスツリーにはかならず雪を飾って。。。というイメージでしたが、いま私のいるマウイではクリスマスツリーに雪(綿)がかざってあるのはほとんど見ませんし、あと日本では絶対にかかせないと思われるクリスマスケーキという概念もないようです。ドライフルーツたっぷりのフルーツケーキ(なぜかこのケーキを好きだという人を見たことがありません)、年中定番のチョコレートブラウニー、この季節になると店頭に並ぶ輸入もののベルジャンチョコレートがよく登場します。私が見た唯一のクリスマスケーキは、ワイルクのフランス人パティシェがやっているベイカリーで売っていた、ヨーロッパ伝統のクリスマスケーキ(ロールケーキのまわりにクリームがぬってあってデコレーションしてあるもの)です。セイフウエイやフードランドで売っているような過激な着色と甘さのアメリカンケーキよりも品があるし、うれしくなってオーダーしようかなと思いましたが、お値段お高めでひるんでしまいましたので、やっぱり今年も自分で生クリームとイチゴののった伝統的日本式のクリスマスケーキを焼くことになりそうです。

 

クリスマスはなんといってもお歳暮の季節といった感が強く、仕事の関係や友達同士などプレゼントやカード(日頃の感謝の気持ち)の交換をしまくります。日本のように年賀状はありませんので、すべてはクリスマスに集中しており郵便局は連日長蛇の列、先週土曜日はクリスマス前最後の土曜日だからか、まるで住民全員がショッピングに街にくりだしているようでカフルイの街はいつもより車がすごく多く渋滞直前状態に近く、あやうく息子(10歳です)のサッカーの試合集合時間に遅れそうになりました。

 

うちのクリスマスツリー、例年のごとく息子のボーイスカウトの自然保護活動をかねてハレアカラ山頂付近へとりにいきました。山の天気は快晴、すんだ空気の中、下界がはるか彼方にくっきりと見え、少し冷たい空気と木のにおい、自然の音が心地よく、しばらく下界(=自分の実生活)へ帰りたくないなーという気持ちでした。

 

ウインドサーフィンで海の上から陸を見ると、やはり同じように感じます。風をきる音と波の音だけが聞こえ、万年ウインドサーファーのはしくれである私は120%の集中力がないとこけてしまいますから、日常の心配ごとなど考える余地もなく、海の上にいるときだけは誰にも邪魔されない自分だけの世界、自分と自然と対話できる貴重な時間です。

 

クリスマスであろうが新年であろうが、波がはいればサーファーは海に群がり、トレードウインドが吹けばウインドサーファー(ツーリスト、ローカル含め)がどこからともなくわいてくるマウイ。実生活から離れるとリフレッシュして、エネルギーもわき、頭の回転もよくなり、また実生活に戻れる、そんな束の間のリフレッシュが身近でいとも簡単にできるマウイだからこそ、マウイの人々にとってはクリスマスよりも、ビッグスウエルやトレードウインドが吹くことのほうがエキサイティングで重要なことなのかもしれません。

 

先週子供の小学校のクリスマスプログラム(学年ごとに歌や演奏を披露するクリスマスミニコンサート)で、先生が子供たちに教えていました。 ”クリスマスって何ですか? クリスマスはプレゼントやごちそうやパーティをすることではなくて、自分の家族、友達、そしていま自分がここで生きていることに感謝するための日だよ”と。

 

マウイドリームバケーションズに旅のお手伝いをさせていただいたお客さまへ感謝の気持ちをこめて、今年はがんばってマウイだよりを書いてみました。メリークリスマス! そして素敵なニューイヤーをお迎えください。
そしてそして今日もよい一日をお過ごしください。

アロハ。

 

 

by Yoko, December 21, 2004

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*プロフィール*
内藤葉子 Yoko Naito
マウイ島にて現地旅行会社と
ウインドサーフショップをしています。
ぜひ遊びにきてください。


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