メイドオンマウイ元気のスパイス

元気のスパイスを、ハワイマウイ島からお届けします。 アロハエッセンスとマウイの風を感じてもらえるとうれしいです。

自然

(番外編)Going Green - スーパーマーケットへはエコバッグ持参! (2011年1月11日より)

=====(お知らせ)=============

マウイ島とカウアイ島は2011年1月11日より、自然環境保護の為、法律施行に基づき、スーパーマーケットや店舗でのビニール袋 (Plastic Bag) の提供は全面撤廃となります。

スーパーマーケットではエコバッグ(簡易布製の買い物用手提げバッグ)が1ドル〜3ドル位で販売されていますのでそちらをご利用ください。

==========================

ようやくこの法律が施行されます。

店舗でのビニール袋の提供は「違法」になる為、お買い上げになったものをビニール袋にはいれてくれません。一部店舗ではリクエストがあれば紙袋を準備しているところもありますが、紙袋はビニール袋よりもはるかに高い仕入れコストがかかるのと法律で40%以上リサイクル処理された紙袋の使用のみに制限されていますので、本当にごく一部のお店だけになると思います。

 

スーパーマーケットや店舗で当たり前のごとく際限なく提供され続けていたビニール袋は、ゴミ処理場で土に帰ることもできずにどんどん増え続けアメリカの「国花」とまで揶揄されるほど悪評高い大問題となっていました。 軽いので風でどこまででも飛んで行き、海上でも鳥や生物が食べてしまったりからまって動けなくなってしまったりと自然破壊にもつながっています。

ビニール袋(プラスチック)は、土に帰るための塵に分解されるまで450年から1000年かかるそうで、それだけかかってようやく塵になったとしても完全に土に同化されることはなく、あくまでもプラスチックの塵として残ってしまうそうです。

 

私が昔東京で働いていた頃に、初めてオランダに出張をしたときのこと、スーパーマーケットで食材を買い、レジでお金を払いましたが、お店の人は私が買ったものを袋にいれてくれようともせず、レジカウンターの上でそのまま放置状態です。 両手ではとても持ちきれない量だし、どうして購入したものが放置され無視されているのかな? これどうやって車まで持っていくのかな?と半混乱状態になっていたところ、一緒に居た現地在住の人が言いました。「すみません言うの忘れてました。ここでは袋は自分で持ってくるか、ビニール袋にいれて欲しい場合はお金払わないといけないんですよ」 レジの列に並んでいる人を見たら、ほとんどの全員が布製のバッグを持っていました。 知らない場所でも、自分の慣れ親しんでいるルールが当然と勝手に思っていた私は、このときとてもびっくりしたことを覚えています。

レジから駐車場の車までの短い距離を運ぶ為だけに(しかもカートもあるのに)ビニール袋(ゴミ)を配っているのはアメリカ商業が初めた悪しき習慣といったところのようです。

 

法律施行までの移行期間が1年半ほどはありましたので、私はすでにエコバッグ5つほどは常に車の中にいれてあり、ようやく忘れずにエコバッグを抱えてスーパーマーケットへ入るという習慣が確立しました。 習慣を変えるのには時間が多少かかり、最初の頃は車に忘れたまま手ぶらでスーパーマーケットへ入り、カートにしこたま買うものをいれてしまってからレジで気づき、ゴミ問題の張本人であるビニール袋を5つも6つも消費することに加担してしまう罪悪感を味わっていたものでした。

 

私がスーパーで日常使うものは99セント位で買った安いものですが、中にはお店のロゴがはいったものやオリジナルの絵柄がはいったものなどもあり簡易布製のものや簡易ビニール製のものは高くても5ドル位です。

なんでもはいる、軽い、安い という気軽さが気に入っており、
=ビーチグッズ用(タオルや日焼け止め、水着、着替えものなど)
=フラの教室へ行く時の持ち物用(スカート、水、ノートなど)
=スポーツジムへ行く時の持ち物用(タオル、ストップウオッチ付き時計、着替え、靴)
=仕事お遣い用(外出時に持ち出す仕事道具や、郵便物など)
=車内用の飲み物持ち運び用(空になったペットボトルも車のフロアにころがらず便利)
といった具合に最近はいろいろな行動場面にあわせてひとつづつ便利に使いこなしています。

 

ハワイ滞在中もビーチバッグや着替え物バッグ、おみやげをスーツケースにいれるときのパッキング用になったり、またハワイでしか買えないエコバッグはおみやげにもなるかもしれませんね。

 

この法律施行(2011年1月11日より)は今のところはマウイ島とカウアイ島だけです。

ハワイ島とオアフ島は、いろいろと各方面からの抵抗などもありまだ正式な施行決定までに至っていませんが、最終的にはそのうち追随することになるのではないかと思います。

 

その昔(たぶん14年位前?)国際空港ができる案が住民の猛反対により消滅し、最近では、2007年に開通した海上移動手段の豪華なスーパーフェリーは環境保護に対する多くの抵抗とジレンマの中、2009年に違法となり消滅したという出来事のいずれも、マウイ島とカウアイ島でした。

umiあるがままの自然を頑に守り続けようとする強い意志、この島には神様がいるなあと思わずにはいられません。

でも本当はこの土地に居るまたは訪れるひとりひとりの私たち人間自身が強い意志を持った神様にならなければいけないのだと思います。

いつまでも世界中の人から愛されているこの土地がいつまでもあるがままの美しさを持ち続ける為に。。。





eco bag1
Whole Foods Marketで買った
エコバッグ 
小さいサイズはランチバッグ用に便利。 

 

 

eco bag2ナチュラルフードDown To Earth(緑) 

手前はフードランドのエコバッグ
(ハワイローカルフードの絵が書いてあります。このフードが何かをすべて把握説明できる方はローカル度100%です)


eco bag3
とても気に入っているハワイ柄の
エコバッグ。かわいくて内側が温熱保存処理のビニール張り。
$3.50-$5.00位です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sweet moment, Sweet Plumeria - プルメリアの旅

マウイ島ワイルクの介護センターでフラを2曲おどりました。
娘ではなく、私(本人)が!です。
ちょうどフラを習い始めて1年、初めての人前でのパフォーマンスにかなりのプレッシャーとビビり!がはいってましたが、、、、やってしまえばカラオケ初体験の時と一緒で、もっと踊らせて。。。みたいな!?

フラのパフォーマンスは踊るだけではなくその他準備もおおごとです。(娘のフラの裏方は足掛け8年さんざんやってるので知ってはいたけれど。 ブログアーカイブhttp://mauiwind.livedoor.biz/archives/1520008.html )
パフォーマンス前日夕方にプルメリアの木を探してその花を拾いに行き、そして翌朝も追加でまたフレッシュな花を拾いに行き、90個もの花を糸でつなげて腰までの長〜いレイ(首からかける花輪)をつくり、1年に1回位しか着ないハワイアンサンドレスを着て、1年に2回位しかしないお化粧をして、1時間半前にみんなで集まって練習をしてから、介護センターへ移動。 その日は朝からこのパフォーマンスのことで頭がいっぱいで、仕事道具の携帯電話も思いっきり家に忘れて(ワーカホリック=仕事中毒の私は、携帯を忘れるなどという失態は普通ありえない。結果何もなかったからよかったものの。。。)とびだしていきました。 

 
子供たちにはいつもあれこれと言ってプレッシャーかけるくせに、いざ自分がやるとなると頭の中は緊張とダンスの復習と笑顔を忘れるなとかやるべきことリストでパンパンです。
子育てを初めて以来こんな自分のことだけで頭がいっぱいになったことなんてなく、長い間忘れていた緊張感でした。

 
フラはたぶん10年以上やりたいと思っていましたが、子供をかかえる働くママは自分の習い事する余裕はどこにもありませんでした。
またこちらでは子供の頃からフラをやっている人が多く、大人のまったく初めての初心者クラスというのもなかなか見つけられなかったというのもあります。

 
1年前の初めてのクラスの時に、クム(フラの先生)が目の前でほんの10秒位踊ってお手本を見せてくれた時は、頭を殴られたような衝撃で息がとまりそうになりました。
それまで普通に話をしていたクムがワンフレーズだけ振りをしたその一瞬の間、ものすごいオーラというか、何か目に見えないすごいものがあふれでてきていたからです。
クムの顔だけではなく身体全体のすみずみまでがうれしくて喜んで笑っていて、ものすごく暖かい温度が空気を伝わってきたようでした。

 
このようなわけで念願かなって始めたフラでしたが、、、でしたが、しかし、、、思うように上手く踊れない、踊りながら笑顔をつくることができない、100回練習してもすぐまた忘れる(記憶喪失気味)などなど、だんだんと困難と悩みのほうが多くなっていきました。。。
エアロビクスをしているときはヒップホップやラテン音楽のリズムにのってうれし楽しくて元気印100%の笑顔になれるのに、ウインドサーフィンで海にでてるときはうれしくて快感で海上でひとりで笑っているのに、どうして笑顔で踊らなければいけないフラで笑うことができないのか?
自然に笑えないということは楽しくないから? これはもしかしてストレスになっているのか?  現役ママにとってはフラに行く時間をつくる為の努力が存在することも手伝い、気持ちはとりあえず今は辞めようかというところまで真剣にきていました。

 
そんなときに、「今度、介護施設へ踊りに行く事になりました」という話を聞いたときには、こんなに迷い子のようになって笑って踊ることもできないのに、人前で踊るなんて無理無理! もうこれは絶対に「辞め」るしかない!!!とほぼ決意。
しかしながら、同じクラスの仲間のリーダーの人が「踊りたくて踊りたくてしょうがない I can't wait dancing.」っていつもよく言っていることが頭から離れず、どうして私は踊りたくて踊りたくてしょうがないって思えないのかなっとずっと考えてたら、それは遠く長い道のりでまだ私は最初の10歩位しか歩いていないからかなと思い始めました。

 
フラは Physical(身体的)、Emotional(感情的)、Spiritual(精神的)な体験であると先生は言います。
ハワイアンは、「人間と自然と神様との調和」を重要視しています。 この調和がくずれると、人間は病気になるそうです。
神様のことは深くは私にはわかりませんが、少なくとも今までマウイで生活してきて「マウイの自然」には何度も何度も救われたものだなあと思いました。
海にはいれば、風にあたれば、波を感じれば、気持ちいい。。。。
緑の谷を超えると目の前にウワーっと広がるノースショアの海
海辺で感じる潮の匂いにどこかから香ってくる花の匂い
どこに居てもいつもそこに悠々とかまえているハレアカラ
濃い緑が霧のベールに包まれたイアオ渓谷の山々
ブルースカイを背景色にくっきりと深い緑の山肌を浮かび上がらせている西マウイの山々
どうしてそんなに強いピンクオレンジ色なの?と問いただしたくなるような夕日
夜の心地よく少し冷たい澄んだ空気と宝石箱をひっくり返したような満天の星空

ライフは良い日悪い日関わらず、昨日今日明日と時をきざんでいくけれど、マウイの美しい自然はいつもそこに居てくれて、元気をくれる、笑顔をくれる、希望をくれる(まっ、明日はどうにかなるサ的な、スローなハワイ風楽天的希望)。
こういういつも変わらず傍にいてくれる友達(自然)たちに「見て!見て!」っていう気持ちで踊ればいいのかなあ。。。

 

 
パフォーマンスの直前に全員で輪になって手をつなぎ、お祈りをしました。
「今日、私たちがここでフラを踊らせていただけることに感謝します。」
緊張していたこともあり、集中する為に、つないだ両方の手を一瞬ぎゅっと握ったら、両方から同時に握り返してきました。
一緒に踊った人との連帯感を感じ、踊りを見てくれた人との連帯感を感じ、よかったなっと思えました。 
それだけで踊る理由は十分、幸せも十分とも思えました。
練習のときにはなかなか笑う事のできなかった顔も、一緒に時間を過ごしてくれる人の前では笑うことができました。
"見てくれてありがとう。Thank you for watching us."と別れ際に数人そこに居たおばあちゃんたちにあいさつをして手をだしたら、
うれしそうに握り返してくれました。
人の手っていうのはあたたかくエネルギーにあふれているんだな〜。

 
たったの2曲踊っただけなのに、練習の時と同じように、お尻の筋肉に足腰身体中どっと疲れ果てました。
これはまた不得意なことやってるから身体中緊張していて疲れるんだと思い、夕方ジョギングしたらリラックスして、いつもの私に戻りました。 
私は昔から根っから体育会系なのです。 フラは文科系活動であり、私が今までやってきたことや好きだったこととはまったく別の世界、だからサッカー部の男の子が茶道部にはいっちゃったみたいな感じ?の迷い子状態ヒヨっこ状態。
 
でももうちょっとだけこの旅を続けて見ようかな、流されてみようかなあ。。。。 
どうするか迷ったときは深く考えずゆらゆらと流されることにしています。 人生に無駄なことなどひとつもないし、意味があって今ここにいるのかもしれないし(意味はないかもしれないし)ね。
次にどこへ行くか何に遭遇するかわからないところが旅の楽しいところだから。
 
 

plumeria
季節の変わり目の雨の中ビーサン泥まみれになりながら拾ったプルメリアの花、これぜ〜んぶ生花です。 しかもこんなにたくさん!




 plumeriamat
(今回はこのプルメリア達90個ほども使って腿まで届きそうなほどの長〜いフラワーレイをつくりました)




whitecap 
秋のマウイ、ノースショアはホキーパ
ホワイトキャップ(白波)がたくさん、
風も波も。。。笑顔


 

Maui's Upcountry - マウイの春を感じるアップカントリーへ

4月だというのに日本では雪が降っているという便りが届いていた頃、こちらマウイも温度が下がっておりこの季節にしては寒々としていました。 夜、標高の高いアップカントリーに行くと空気は冷たく、ハレアカラの山裾をおりてくる少し強い風は、ココはスキー場か?!と思わせるほどの寒気で(ちなみにこの場面での私の服装はいつもどおりの半袖短パンですが)、駐車場の車へ50メートルダッシュをせずにはいられないほどでした。

そんな一時的な季節はずれの寒さも、マウイ特有の強い貿易風とともにどこかへ吹っ飛び、すっかり暖かくなりました。

ノースショアにはまだ時折ハイサーフアドバイザリー(高波注意報)がはいっていますが、この波もこれから夏へ向かって徐々に小さくなり、サウスに波がはいってくる季節へと変わります。
4/26に追記:
(と言っている矢先、4/26日にサウスにスウエルがはいりました〜)

マウイの春の訪れはジャカランダの花、毎年春になると満開に咲き乱れる紫色の花は、標高の高いアップカントリーのあちこちで見ることができます。

アップカントリーとは、マウイの場合ハレアカラ火山の山腹で海岸線よりだいぶ上にあがった標高の高い場所のあたりのことで、具体的にはマカワオ、プカラニ、そして本当にいよいよハレアカラ山頂へ向かういう高原地帯クラなどを総称して言います。

マカワオやプカラニは一般住宅が密集しているところですが、クラは観光リゾートの喧噪からはかけ離れたのんびりとした田舎の高地で、やしの木やサーフィンやビーチといったハワイのイメージとはまったく違う景色です。

私は海に近いところに住んでいますが、アップカントリーへ行くと気温は確実に低いことがいつでも体感できます。もっともハレアカラ山頂(標高3055メートル)に日の出を見に行った日には防寒ジャケットや毛布と暖かいコーヒーでもないといてもたってもいられない位ですから、常夏のハワイとはいえ、山があるだけで気温の違いや様子のまったく異なる景色を楽しむことができるマウイは、自然が好きな人にとってはいつまでもまったく飽きさせない魅力があります。

クラからハレアカラ山頂へ向かう道、ハレアカラハイウエイをそのまま直進してクラハイウエイでテデスキーワイナリーまでいく道も、道端から見えるなにげないそこにあるだけの景色が、飾り気のない自然そのままでとてもいいのです。 そこはただの道端だったり草むらだったり、原っぱだったりただの公園だったりなのですが、とにかく空が大きく、遥か彼方の海岸線まで続く雄大な大地と少し冷たい澄んだ空気は、海で感じるのとはまた違うところの感性に働きかけ、心洗われます。 
Horse牧草地でのんきに草を食べている馬、どこからともなく聞こえてくるヤギの合唱、ここはヨーロッパの田舎?と思ってしまうような山腹の牧草地。 遥か下界を見下ろすと、つい先ほどまで自分が走っていた道路は(当たり前だけど)地図で見る形とまったく同じで、遥かかなたにミニチュア模型のように見えるワイレアのリゾートホテル(これもまた地図とまったく同じ、当たり前だけど)を眺めていると、「そんなお城の中に閉じこもってないで、今すぐこっちへおいでよ〜、ここからの絶景を見て〜」と叫びたくなります。

 

マウイで私が最高に好きな、最も一番景色のいいスポットがあります。 そこへ行くと、キヘイの海岸線とノースショアの海岸線が同時に見え、後ろを振り返るとハレアカラが堂々とそこにあり、ヤギの合唱(笑)がかすかに聞こえます。 夕方は、キヘイの海へ沈んでいく太陽の光が空の色を刻々と変化させながらゆっくりと時間が過ぎて行きます。 ここはまわりには何もないけど、最高のデートスポット(?)です。。。 ガイドブックには絶対載っていない場所、いえ、あまりに何もない普通のところなのでガイドブックの記事にもできないようなところです。 こういうところは、ガイドブックに書いてあるとおりに出かけて行って場所確認作業をするよりもむしろ、自分の足で自分にとっての最高のスポットを発見することに価値があるのだと思います。 クラへ行けばきっと発見できますよ。


jacarandaさて、マウイの春の訪れのジャカランダの花は、ハレアカラハイウエイから山へ向かってのぼっていったアップカントリーのあちこちに咲き乱れています。普通は南国の花の色といえば、赤、黄色、オレンジ、濃いピンクなどの元気のいい濃い原色ばかりですが、ジャカランダは少し青みがかったような紫色で、桜のような大きな木にたくさん咲いているので、咲いているだけでその辺りの景色の様子ががらっと変わります。 普段は緑だけの道端が、パープルに染まり、思いっきりドレスアップをしているように見えるこのジャカランダ、4月頃から6月頃までアップカントリーを彩っています。

jacarandakマウイのアップカントリーに咲く
ジャカランダ Jacarandaの花。 
南国っぽくないブルーパープル色が 
とてもきれい。。。



pasture
私がよく通る道端からの景色。
ハレアカラの山に向かって牧草が広がっています。上のほうに点々とみえるのは牛さんたちです。

Surf & Snow - サーフ&スノー、自然の中で。

「この完璧に暖かな太陽の光とは少しの間お別れです」と言いながら、冬気候への覚悟を決め、ホノルル空港より日本行きの国際線に乗り込みました。

8年ぶりにバケーションをとり、雪たっぷりのスキー場で過ごしました。

雪に覆われた山々、頬がキーンとする寒さ、スキー板を通して足裏で感じる雪に覆われた大地の感触、無邪気に雪山で遊ぶスキーヤーにボーダー達、外の寒さとは対照的にぬくぬくと暖かいスキー宿や足をのばしてはいれるお風呂、世界で一番美味しい日本の食べ物!着ている服の重みも、自分で荷物を持って人ごみの波に乗ってさっさと歩くのも、電車を乗り継ぎながら移動するのも、自動販売機でジュースを買うのも、ハワイ育ちの子供達にとっては日本は非日常です。まして、今回は雪という、ハワイとは全く別世界の非日常。

ずっと長い間忘れていたことだけど、かつて昔日本に住んでいた頃には、冬の間じゅうは毎週末スキー場に通っていたことを思い出しました。 スキーシーズン中に週末東京に居ることなんてできませんでした。 自分の身を、雪をかぶった山々の中に必ずおかなければいたたまれないような、動物的にその場所を欲しているようなそんな感覚だったことを思い出しました。

久しぶりに雪山で過ごした満足感と連日のスキーによる心地よい全身筋肉痛をおみやげにスキー場を後にし、実家に向かう為に鈍行の電車に揺られていました。 電車はすいていて人はまばら、ときおり乗降する電車通学の高校生をなつかしく眺め、子供達は同じ位の年頃の中高校生には興味を示しつつも、同じ服を着ていること=「制服」がめずらしく見えるようです。 「あといくつで着くの?」なんていう超一般的な会話をしながら窓の外を眺めていると、突然海が見えました。 もうこんな海の近くまで来てたんだ。。。

海を見た瞬間に何かを感じていました。

実家の近くの動物園のある丘からは、太平洋の海が眼下いっぱいに広がっていました。 
こんなに海の近くに居ると、ついさっきまで雪がたくさんの山にいたことが夢だったように思えます。

海を見ていたら、身体のどこか奥深いところで何かをすごく欲しているような気がしました。

この広い海はハワイのあのいつも見ている海までつながってるんだよね〜、ここからどのくらいの距離なんだろ〜、本当につながっているのかな〜。

雪山に居た間、すっかり忘れていたハワイの海が無性に恋しくなり、一刻も早くハワイの海へ自分の身を置きたくなりました。。。「やっぱり海だよね〜」

 

ハワイへ戻り、また半袖短パンビーチサンダルの身軽なライフスタイルに戻りました。
慣れ親しんだ場所とそこにある限られた物で過ごすシンプルライフに戻りました。
ノースショアの海を眺めながら、身も心もすごくリラックスしていました。

太陽はありがたいほどに暖かく、息子のカイは「今すぐビーチに行って、身体を解凍だ!」と言っています。


雪も海も、そこにあるだけなのに、こんなに楽しくてしょうがない、こんなに気持ちいい、
海が遥か遠くの島までつながっているように、自然と人間もつながっています。
そして遠く距離は離れていても、人間と人間もつながっています。

マウイ島にはこの春一番の強いトレードウインドが吹き、カナハにはウインドサーファーやカイトサーファーがあふれています。

風に吹かれ(といっても現在かなり爆風モード)、海につかったら、私の中のスイッチも勢いよく「ポン」と、未練がましいスノーモードから本来のサーフモードにはいりました。

私が居たくてしょうがなかったところはやっぱりマウイの海、自然の中で感じるままに導かれるままに「やっぱり海だよね〜」というわけで、今年もマウイはウインドサーフシーズン突入です。

springwind

カナハビーチパーク
この春一番の強いトレードウインドが
吹きまくっています。 

 

Kanahasp

(海にはいっている4人の子供のうち、
2人はジーンズとシャツ=洋服のまま
海にはいっちゃってます。笑) 

 

 

 

49 States Snow, Blue Hawaii - 1年中ブルーハワイ

アメリカ50州のうちの49州で雪が降っているそうです。2月12日金曜日の時点で滅多に雪の降らないフロリダ州にさえも雪が降っており、アメリカ国内の3分の2は雪で覆われているとのこと。

唯一雪が降っていない州はここハワイ州のみ。

冬の間はハワイ島のマウナケア山頂(国立天文台すばるがあるところ)が雪帽子をかぶるのですが、今年現時点では今のところ雪はない為、「アメリカ50州すべて雪」という稀な記録更新にはなっていません。

sup冬のハワイは朝晩は少し寒く長袖を羽織りたくなりますが、昼間は半袖、夏に比べるとやや海水は冷たいものの十分に海水浴はできます。ウインドサーフィンができるトレードウインドは1ヶ月の半分位は吹き、天気予報といえば、次から次へと連日 High Surf Advisory(高波注意報)でサーフィン天国、子供も大人も大好きなボディボードは海遊びの定番だし、最近はスタンダップパドルボード(大きなサーフボードでパドルで漕ぎながら移動、波乗りする)も流行っているので、海で遊ぶことには事欠きません。


過去にはハレアカラ山頂が雪に覆われたこともありましたが(→過去の記事:マウイで一番寒かった日 http://mauiwind.livedoor.biz/archives/293331.html )、今年は今のところ比較的暖かい冬のマウイ、標高があり少し気温の低いアップカントリーでさえも日差しは暖かくぽかぽか、太陽のぬくもりに抱かれながらこのまま昼寝モードに落ちていきたくなるような幸福感、ビーチの日差しの下では暑いくらいで、海にはいって濡れてちょうどいいころあいといった感じです。


このようなわけで、冬のハワイはアメリカ本土やヨーロッパからの避寒で訪れる観光客ピークシーズンです。 でもこの時期は学校のお休みと重ならないので、子供やティーンエイジャーなどの家族連れは少なく、大人のカップルやグループがほとんどです。 アメリカ本土からは年配のカップルが多く、空港近くのコスコ (Costco = 会員制の大型ストア)でしこたま食料品とワインを買い込み、これからしばらくの間コンドミニアムにこもってビーチとプールで読書と日光浴の極楽別荘滞在をするぞ〜といった準備態勢120%の生活品買い出し観光客をよく見かけます。


長い間住んでいると、服装や全身から発する雰囲気(たぶん肌の色も)などがその土地に同化していくようで、今では誰も私のことを日本からの訪問者だと思う人はいなくて、観光客から本当によく(道を聞かれたり、お店の場所を聞かれたり)話しかけられます。

私の英語だけは変わらず日本語訛り丸出しですが、伸ばしっぱなしのロングヘアに長年の紫外線でやられちゃったお肌に、1年中同じ季節の服を着てるもんで自然と着古してしまうシャツにサーフパンツ、安いビーチサンダルにビーチサンダル型土方焼けの足の甲(笑)。。。とやっぱりどう見ても土着人と化してるかも?。。。


私の息子のカイは思いっきりローカルボーイなので、例えばショッピングセンターのフットロッカーとかホノルアサーフカンパニーとか観光客もよく出入りをするようなお店に行くと、若い店員さんは最初普通の標準英語で " Hi, how are you guys doing today ?  (ここで英会話教室:お元気ですか?という意味ですがこの場面では日本語風だといらっしゃいませと意訳解釈したほうがよい)"とか話しかけてくるのに、息子が "Hi, it is good, thank you.(どうも、こんにちわ)" と一言発するやいなや、そこから店員の言葉はローカル英語に早変わり、いつも聞き慣れているただのローカルボーイズ同士のアロハイングリッシュの世界ができあがっています。 そこへ観光客と思われるお客さんがはいってきて、振り返った店員くんは、また標準英語に戻ります。

(これって、東京で標準語を話している人が、相手が自分と同じ大阪出身の人だとわかるやいなや、お互い突然大阪弁で話しだすのとまったく同じ図というわけです。)

そういえば、日本へ行った際に東京都心で宿泊したホテルでは、うちの子供達黙々と普通に歩いていただけなのに、ホテルマンに英語であいさつされていました。身体から発しているオーラが南国風にのびのびしすぎていたのか、服装が洗練された日本風ではなかったからか。。。?


久しぶりにヨーロッパはオランダに住む友達クリスチャンから便りがきました。

クリスチャンは2年前まで長い間マウイウインドサーフカンパニーに居たスタッフ、もともとはドイツ人ですがグリーンカードを持っていたので長い間マウイに住んでいました。

クリスチャンは、マウイが恋しい恋しいといつも言っています。

最近アルーバ(カリブ海にうかぶ島。ウインドサーフィンのメッカでもある)にバケーションに行っていたそうですが、ウインドサーフィンも海も環境も、マウイの良さからはほど遠く比べ物にならず、そうなるとますますマウイのことばかり考えてしまうと言っています。

マウイ焼けの痕跡もなく白いお肌にモコモコのセーターにジャケットを着ているクリスチャン、冬の長いヨーロッパから時々来るe-mailでもいつも寒い寒いと言っています。


最近日本からは、「スキーに行ってきたよ〜、雪もたっぷり」といった楽しそうなスキー場の写真や、雪に包まれた素敵な冬景色の写真を見せてもらっています。

baldwinb同じ地球なのに、太平洋上ど真ん中のハワイは今日も暖かく1年中ブルーハワイ。

真冬の季節の中に居る友達へ、ブルーハワイの太陽の暖かさを少しお届けします。 届くかな、感じるかな。。。

(写真はクリックして拡大して見ると、太陽の暖かさと
潮の香りがすると思いますよ!) 

bluewater

(2月16日マウイ島ノースショア/ボールドウインビーチパーク)




bluesky
(空も青いし、風も吹いている〜)
アロハ〜


Blue MOON - 同じ空の下で

1/29の今日マウイは満月です。

夜車を運転していたら、パームツリーの影で真っ白な月が力強く光っていて、雨上がりで空気が澄んでいたせいか月の表面の模様がはっきりと見える位視界がクリアで、そしてその隣には月の光に負けない位明るくまたたいている一番星がいます。思わず車を停めてしばらく見上げていました。

隣で息子のカイが叫んでいます。"Mom, it's just a Moon, let's go home, I am hungry."(ただの月だよ〜、お腹へって死にそうだから早く行こうよ〜)バスケットボールの練習の後だから仕方ありません。 しかし、とても立ち去りがたいほど美しくて、誰かにも一緒に見てほしくて、家に帰ってからもう一度外にでてひとりで月あかりの空を見上げました。

そういえば日本にいる友達が新年早々に「元旦はとてもきれいな満月で、娘と一緒に空を見上げて写真を撮りました」と言っていました。 マウイでは大晦日12月31日が満月で、満月の月明かりの下で年越し花火をしていました。

bluemoonマウイでは12/2が満月で、そして同じ月の12/31にまた満月だったので、2回目の月(12/31の月)はブルームーンでした。たまに周期の関係で1ヶ月に2回満月が訪れる月があり、月に2回目の満月はブルームーンと呼ぶそうです。学校で聞いてきた娘に教えてもらいました。 こんなに長く(?)生きているのに、今の今まで知らなかったなんて。。。世の中は自分の知っていることよりもはるかに知らないことのほうが多いので、人の話を聞く事と興味のあることはなんでもやってみるということはとても重要です。

なぜブルームーンと呼ぶか、Once in a blue moonという英語の慣用句から来ており、「めったにないこと」という意味だそうです。(勉強家の友達が調べてくれました、ありがとう)

ハワイは日本より時差で1日遅れです。

だから12/31ハワイで満月 = 1/1日本で満月 ということになります。

満月って世界中のどこで見ても同時に満月なの??? 見る場所によって形が違うのかと思ってた。。。と私の勉強家の友達はかわいらしいことを言っていましたが、、、同じ満月が世界で同じ時に見られるということを初めて意識しました。

ということは、私が見ているこの同じ月を、ハワイから離れた日本で、アメリカ本土で、ヨーロッパでもきっと見ているということ。ある一時期に同じ場所で一緒に笑っていた友達、でも今は離れた場所に居る大好きな人たちも、私がきれいだな〜と見上げている同じ月をきっと見ていると思います。 もしかしたら忙しくて月を見上げる暇もない友達もいるかもしれないけれど、きっと月にはそんな人の姿も写っていると思います。

そして今日1/29ハワイで満月、日本は1/30に満月(1/1にも満月だったから)ブルームーンです。

ブルームーンに願いごとをすると叶うと言っている人もいたけれど、あまりにきれいな満月で願いごとをすることなんて忘れてしまいます。
自分の願いごとをするよりもむしろ、「今離れた場所に居る友達や大好きな人もきっとこの満月見てるだろうな〜」と遠く離れている人のことを思い出し、その人たちと一緒に居るような気分になれることのほうが楽しいような気がします。

月を見上げていると、空がつながっているように、同じ空の下で生きている人ともつながっているように感じ、心暖かく元気がわいてきます。


bluew
こちらはブルームーンではなく、
ブルーウオーターです。 

(マウイ島ホキーパ)

 

 

Friends Everywhere - 小さな島、みんな友達

今年初めてのクジラを見ました。

「あ〜、今日も波が大きいなあ」と思いながら、いつもどおりの海を見ながらのよそみ運転中、

青い海のど真ん中で ーばっしゃーんー という水面をたたく大きな音が聞こえてきそうな真っ白な水しぶきがあがりました。

今年もまたハワイに帰ってきたね〜、もう年が明けて新年2010年になったよ〜と心で語りかけます。

新年早々に豪快なくじらの水しぶきに力強い生命力を感じ、パワーをもらったようでうれしくなります。

evefireworksマウイでは新年三が日という感覚はなく、大晦日に花火をして年を越し(店頭で大々的に花火が売られるのは大晦日前と7月4日の独立記念日前だけです)、元旦からウインドサーフショップもオープンするし、息子のバスケットボールの練習もしっかりあります。

年末クリスマス前後は、いつになくとてもあわただしく過ごしました。

クリスマス直前は子供達が所属するバスケットボールプログラムの大イベントがあり、3日間夕方から夜中の12時近くまでコンセッションスタンド(イベント会場で食事や飲み物を売る場所)で働いておりました。 コスコ (COSTCO)へソーダ類や食事の材料、紙皿など必要な物の大量買い出しから始まり、自分たちで作れるもの(ご飯、ホットドッグ、バターコーン、チリ)はつくり、業者に作ってもらうメニューはオーダーし、そして現場販売では約7時間の立ち仕事、もちろんボランティアです。 一緒に働いたほかのボランティアのお母さんと、「We love our kids so much. こんなに働くなんて私たち子供達のことすごく愛してるんだと思うわ」なんて言いながら、疲れを忘れて働き、販売している美味しい食事を3日間タダで食べられたのはよかったです。 そして3日間このイベントに通ってきて毎回食事を買ってくれた人から、最後の日に、「3日間美味しい食事をありがとう」と言われ、とてもうれしかったのでした。

息子のカイはというと、とてもうらやましいことに、クリスマス前後2回もマウイ島から他の島へ行きました。

高校のバスケットボールの本シーズンにはいる前の練習試合をしに、クリスマス直前にカウアイ島へ2泊3日、クリスマス直後にラナイ島へ1泊2日です。コーチが連れていってくれるので親たちは同行しません。

カウアイ島には、オアフ島からも3校来ており、全4校ともにカパアの安いホテルに宿泊、高校ごとに違うフロアだったそうですが、朝食の時や夜などはお互い話をして友達になり楽しかったそうです。

ラナイ島へは、マウイ島のラハイナからフェリーで行きます。その日もマウイの冬お決まりのハイサーフアドバイザリー (High Surf Advisory 高波注意報)がでており、しかも12時45分ラハイナハーバー発、海上は波でラフな状況になっていることは必須、船酔い者続出の最悪の船旅になってしまうかもしれないというのに、カイは普段はほとんど来ないラハイナの町がうれしくて、バーベキューチキンランチをモリモリ食べています。 「船乗る前にそんなに食べないほうがいいんじゃない? 今日は波高いから絶対船ヤバいよ」「船酔いは絶対にしないから大丈夫だよ」なんていう押し問答をしながらも食べ続け、デザートにソフトクリームまでニコニコしながら食べており。。。

ラハイナハーバーまで息子のカイとチームメート2人を送って行き、そのまま別れ、クリスマスに友達や仕事の仲間に配るケーキを焼く為に、片道50分のドライブでノースショアへとんぼ帰りでした。

「ラナイ島のフェリーどうだった?」

「It was Great!!!  最高だったよ!」

「波で、船大変なことになってなかった?」

「すごかったよ。デッキにでてたら全員びしょ濡れになっちゃって最高に楽しかったよ。でも帰りは波はぜんぜんなくて海は平水面で超快適で、満天の星空がすごくきれいだったよ」

「くじら見た?」

「すっごいたくさんあっちにもこっちにも居たよ。それからイルカもたくさんいて、船の真横をすごい群れがしばらく一緒に泳いでて、そりゃあ最高だったよ!」

どこに行っても、友達ばっかりです。



wavehitマウイの冬は、新聞は波の記事ばかり。

Big waves hit the north shore ;
more expected today.
ノースショアにビッグウエイブ、
今日はもっと大きくなるよ〜


bravewave12月初旬この冬初めてのビッグウエイブが来たときは、世界情勢もほかの懸念事項もすべて差し置いて、連続4日間一面トップ記事は波の記事。

This Christmas - ウクレレクリスマス

Haleakalaおかあさん(私)は、山へのこぎりと作業用手袋を持って、 クリスマスツリーの収穫に行きました。 

息子が小さかったときは、ボーイスカウトでさんざん行っていたので、収穫スポットや手際はわかっていますが、今年は主人も息子も忙しかったので、今回は娘のレイと女2人だけで行ってきました。 

特に今年は不況と失業率10%が影響しているのか、マウイではクリスマスツリーを購入している人は明らかに激減しており、町もクリスマスデコレーションはいつもよりも地味な感じがします。

Horseクリスマスツリーを買おうかどうしようかと考えながら、ローカルの売ります買いますオンライン掲示板見てたら、 
WANTED, Xmas Tree. お金がなくてクリスマスツリーを買えません。トラックとのこぎりは持っています。」という記事があり、なんだ、これまさに私じゃん、みたいな。。。 山のあたりは自分の家の庭や土地でクリスマスツリーを育ててる(または自分の土地に勝手に生えている)人がいるので、タダでくれる人もいるかもしれません。 

でも、なにはともあれ今年もクリスマスツリーをタダでゲットできてよかったよかった。ハレアカラの自然保護にも貢献したし、姿形はパーフェクトシェイプじゃないけど、夜ライトがチカチカ光ってるとやっぱりいいものです。


今年のクリスマスは、娘のレイが中学校で所属しているウクレレバンドのマウイ島内6カ所クリスマス巡業ツアーで忙しく、12月初旬のアップカントリーマカワオの点灯式から始まり、カフルイのクイーンカアフマヌセンター、ラハイナキャナリーモール、パイアの町、老人ホーム、マウイモールと、巡り巡って演奏しておりました。

ウクレレバンドは中学校2年生で選択科目で選択することができ、この時点である程度のレベルに到達した生徒は中学校3年生で晴れて学校代表正規のウクレレバンドとして選択科目として授業を受ける事ができ、こうしてマウイ島内ショッピングセンターなどへのコンサート巡業へ参加できます。 秋にはマウイでは恒例となったローカルも観光客も皆が無料で楽しめるウクレレフェスティバルで演奏しました。春には小学校へでかけていって演奏したり、そして5月にはカリフォルニアのディズニーランドへ行って演奏する予定があります。

ユニフォームはアロハシャツ、フラダンサーはアロハシャツとおそろいのフラスカートでそろえ、クリスマスソングもウクレレの音色とビートでハワイアンスタイル。きよしこの夜をハワイ語で唄ったり、クラシックなクリスマスソングや、ヒップホップ歌手のポップなクリスマスソングをカバーするだけでなく、子供達が自分たちで作詞作曲したクリスマスソングも演奏します。

4人ほどのグループに別れて1ヶ月位かけて自分たちだけで作詞作曲し、できあがった曲を授業の中で発表しあい、全員で気に入った曲を投票して選ばれた4曲が演奏曲として組み込まれます。 ウクレレのコードとリズムをほかの子たちに教えて、ボーカルとメロディのピッチは作詞作曲者が行い、ビートは全員で演奏といった具合です。

娘のレイは男の子3人との4人グループ、本当は仲のよい女の子グループでやりたかったそうですが、ちょうどグループ分けをした週にバスケットボールの遠征試合にでかけており授業を休んだ為、同じ遠征試合にでかけていた男の子3人+レイが余り物(?)として、グループ結成となってしまったそうです。 それでも普段から仲良くしているバスケットボール仲間であり、特にそのうちの1人オースティンは歌とブレイクダンスが大好きな根っからのパフォーマー、オースティンがウクレレを弾きながらメロディをつくり、レイがその曲に詩をつけたそうです。
ほかの2人は、歌が完成するのをひたすら祈りながらじっとして暇そうにぼ〜っと待っていたそうです。 アイランドポップミュージック調のその歌のタイトルは「クリスマスラブ」、演奏曲に選ばれました〜。 レイは得意のフラダンスも踊り、ソロで唄う子もいたりと、中学生のウクレレバンドの演奏巡業はとても楽しく、ウクレレの音とフラであふれたハワイアンクリスマスをたくさん楽しむことができました。

ウクレレの音とハワイアンソングはなぜか心をフニャフニャに溶かし、「今が楽しければそれでいいや、あとはどうでもいいや」的ななんともお気楽な気分となり、すべての人を笑顔にしてくれます。

(ウクレレやハワイアンソングを聞きながら怒っていたり暗くなっている人は見た事がありませんので不思議。。。車を運転しながらハワイアンソングやアイランドミュージックを聞いていると、リラックスしすぎてしまい、気づいてみるとすご〜くスロウにノロノロ運転してしまっているので不思議、安全運転にはロックを聞くよりもハワイアンミュージックがいいのかもしれません。ラジオステーションは  FM93.50  Island Music MAUI Style )

子供達も一緒に演奏して一緒に唄うのが本当に楽しそうで結束力もすごいです。

子供の親たちも毎回毎回、喜んで巡業についてきていました。
というわけで、今年のクリスマスはウクレレクリスマス。。。

ブログを訪れてくれた皆様へ、いつも読んでくれてありがとう。
太陽が暖かなマウイより

メリークリスマス そしてどうぞよいお年をお迎えください。


 ukulelehulalahaina





NO RAIN NO RAINBOW -  ハワイアンレインボウ

マウイ島の空港近くカフルイの町はよく晴れています。
南マウイのほうの空もよく晴れています。

暖かい太陽の温度を感じながら、自宅への帰路ハナハイウエイをドライブしていると、ハレアカラの裾野マカワオのあたりからずっと下は灰色の厚い雲で覆われており、ちょうど私の家のハイクのあたりは、雲の下の部分が崩れていていかにも雨降り中という様子が15キロ手前からでも見えます。

連日ノースショアには波がはいっており、今日もパイアの町すぐ傍のパイアベイはローカルサーファーでにぎわっています。

息子のカイが突然車の窓を全開にし、上半身を外につきだして、"What's up, brah !" (よ〜、元気か?何してんだよ?)と叫んでいます。上半身裸で裸足、濡れた髪の毛からしずくをしたたらせ、ブギーボードを抱えた男の子軍団が歩いていました。学校の友達です。"Shoots !"(じゃあな!)
このローカルボーイズたちの言語はいったい何語???、、、とにかく超スーパーローカル語。(旅行者の方はマネして使わないように。。。使い方と相手を間違えると危険。)

パイアを過ぎて、ホキーパビーチパーク直前のカーブを曲がり終えた瞬間、大きな虹が現れました。

ホキーパの海上ど真ん中から大きく空に向かい、ハナハイウエイをはさんで反対側のさとうきび畑のど真ん中までのびた大きなアーチです。 赤系からブルー系へ変わるハッキリとした色合いの帯が空に浮かび、どこにも切れ目なくぼやけているところもなく、しっかりと連続した完璧なアーチ。 そしてその虹の影でさらにもうひとつの透明感のある虹色がすぐその下に二重に見えています。 ダブルレインボーです。 あまりに美しくて壮大でもったいなくて、こんなところくぐっていっちゃっていいのかな、いいのかな、と思いながら車を走らせます。 そして海を見ると、もうひとつ太い虹がしっかりとかかっています。 海面から虹がとびだし、そこに白い波がやってきて、虹の影が一瞬波に映ります。

大きな虹のアーチをくぐりぬけるときは、一瞬自分とこの虹しかこの空間に存在していないのではないかというような錯覚にさえ陥り、祝福されているような、虹にしっかりと見守られている様な虹に包まれそうな暖かな感覚さえあり、この貴重な一瞬のひとときを楽しみました。

虹をくぐりぬけると、そこは雨林気候のハイク、緑を繁らせる恵みの雨、トレードウインドが吹くことを確約しているトレードシャワー (Haiku Rain) が降っていました。

マウイ島ノースショア、オアフ島ワイキキからも見えるマノアの山や、カウアイ島の東海岸からノースショアにかけて、ハワイ島のヒロや滝で、ハワイでは虹を本当に頻繁に見る事ができます。

虹を見ると、理由もなく、”あ〜、よかったな〜、幸せだな〜”といった気持ちになります。

雨と太陽の光との融合によって偶然生まれたその姿を見せるだけで、そう思わせてしまうなんて、すごいパワーです。

そういえば、2年前の夏にガンだと宣告された友達フェデのことで感情的に混乱していた頃、私の主人がある日帰宅するやいなや、ひさしぶりに見せる明るい顔で言いました。
「フェデは、もう大丈夫だと思うよ。」
「どうして?」
「今、そこですっごいきれいな虹がでてて、それ見たらはっきりとそう感じたんだよ」


ハワイアンのことわざ、生きる知恵でもある、
NO RAIN NO RAINBOW(雨が降って虹がでる)ー。

苦難の先は、必ず状況はよくなる

涙を流した人は、愛にあふれる暖かい魂を得られる

 

人間が生きていることも自然界で起こっていることの一部、
だから雨も苦難も涙も、ずっと永遠には続きません。

必ず、虹に、よりよい状況に、笑顔に変わります。
だって、雨が降らないと虹に会えないんだから。

NO RAIN NO RAINBOW,  NO RAIN NO RAINBOW ー。

もしも今この瞬間に、涙を流していたり、心が疲れて立ち止まってしまっている友達がいたら、こんな素敵なおまじないのような言葉、虹の島ハワイから、届けます。

Rainbow2Rainbow3

 

 

 


(写真を撮りながらの片手運転はやめましょう!)

Rainbow1

(クリックすると拡大写真が見られます)
ダブルレインボウ(虹の少し上に虹の影がもうひとつ)になっているのわかるかな?



 sun

マウイは今日も太陽が眩しい、
気持ちい〜な〜 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Winter Show Time - 冬は波の季節、クジラの季節

11月にはいり、マウイも気温が下がり、朝晩少し冷え込むようになりました。

冷え込むといっても、マウイの場合は、朝6時(寒いっ)薄手の長袖を羽織りジーンズをはく、午前10時(普通のハワイ)半袖とサーフパンツに着替える、午後1時(暑い)半袖から袖無しタンクトップに着替える、夜9時(外出、少し冷えるかな〜)昼間からの流れ上半袖を着てるけど、ちょっと寒いかも といった具合です。11月から3月はだいたいこのような感じです。


swell2マウイ島ノースショアには秋から冬にかけて特有のスウエル(うねりのある大きな波)が頻繁にはいっています。

夏のあいだほとんど平水面だった海に、まるで生命を得た生き物のように大きなときは4メートルから6メートルハイの美しい流線型の波が次々とセットではいる季節は9月から4月初旬頃まで続きます。

例年は9月中旬頃にはいりますが、今年は少し早く8月最終週にはいり、季節が夏から秋へ変わります。

天気予報といえば風と波情報にしか興味のないローカルウインドサーファーにサーファーたちは、「今年は(ファーストスウエル)が1週間早いね〜」と口々に言いながら興奮していました。

波と一体となって技を繰り広げるサーファーやウインドサーファーは、波と人間が融合した自然のアートです。 もしあなたがサーファーでもなくウインドサーファーでなくても、この時期ハワイに来ましたら、波のエネルギーと海の波動を全身で感じながらぜひこの自然のアートをご観賞ください。(ちなみにサーフィンというスポーツはハワイで生まれたスポーツですから、波観賞は観光ナンバーワンであるべきだとさえ思います)

すでにサーファー/ウインドサーファーの方は、ウインドサーフィンの道具1式やサーフボードのレンタルをして、ぜひハワイの海で風と波と戯れてください。 初めて体験してみたい方は、ウインドサーフィンレッスンやサーフレッスンで。

とにかく海からの波動と波と風が奏でるヒーリングサウンド、暖かい砂浜とのスキンシップは癒し効果抜群です。 ここではこのナチュラルヒーリングが当たり前のようにタダで受けられるのですから、やっぱり自然の力は偉大!

 

そしてもうひとつこれから冬にかけてのお楽しみはクジラです。

先月10月20日前後にすでにハワイ沖で今年初めてのクジラが確認されたそうです。

クジラは冬のあいだ暖かいハワイの海に出産をしにやってきます。その数およそ1万頭、出産のピークである2月から3月下旬頃は親子で泳いでいるクジラを目撃します。 潮の吹き方も、海面から少しだけ見える背中も、親子はやはり大と小でサイズが違い、海面からジャンプしたときはさらにその大小は明らかなので親子だとわかります。こんな広い海で親子で群れて泳いでいるクジラを見ると、生まれてまもない子供を本能で世話したりかわいがったりというような親子愛は不思議と強く感じることができます。

ピークの時期は岸からでも肉眼で見えることがよくあり、(これはちょっと自分に起こったら恐いかもしれないけど)ウインドサーファーの進行方向沖で突然クジラがジャンプして海面に現れたり大きな黒い背中が海面からゆっくり現れたりするのを見てあわてて方向転換して戻ってきたという話もよく聞きます。少なくともウインドサーファーやサーファーとクジラが衝突!なんていう事故は聞いたことはまったくないのでご安心ください、海は広〜いですから。

 

12月中旬から4月中旬頃まではボートでクジラを見に行くホエールウオッチングツアーもたくさんありますが、ピークは1月下旬から3月中旬頃にかけてだと思います。

クジラは法にて保護されており、90メートル(100ヤード)以上近寄ってはいけないことになっています。また、正面から近づいて行ったり、追いかけたり、進路を邪魔したり、クジラの群れの中に割ってはいったり、クジラを取り囲んだりしてはいけないなど細かく規制されています。

90メートル(100ヤード)以内にクジラが近寄ってきた時は、ボートはギアをニュートラルの状態にして停止し、クジラが離れていくまで待たないといけません。

クジラに対して真正面から対峙したり後ろから近寄っていくことは避け、クジラの移動と並行して同じ方向に船を進め、スピードも一番遅いクジラの速度にあわせなければならず、ほかのボートとも近辺の状況の連絡をとりあいながら船を進めることになっています。そして同じクジラを観賞するのは30分以内にとどめる、クジラのプライバシーを守りストレスを最少限にするためです。 ( hawaiihumpbackwhale.noaa.gov の情報より)

クジラが多いときは船は何度も停止しながら、クジラに占拠された海を移動していきます。

時折クジラのほうから船や岸に近寄ってくることがあり、目の前で移動したりジャンプしたり、船の真下を泳いでいたりなど、かなりの至近距離で目撃できることもあるかもしれませんが、触ろうとしたり餌をあげようとしたり、脅かしたりなどは絶対にしてはいけません。

そして忘れてはいけないのはクジラは野生だということ。 ツアーに参加しても、人間が勝手に期待しているように、至近距離で見えなかったり最悪クジラに遭遇できないことさえもありますが、海は動物園ではありません。 どうぞ神聖な気持ちで、自然界に敬意を払ってホエールウオッチングツアーにおでかけくださいね。

(ホエールウオッチングには双眼鏡を持って行くとより楽しめると思います。 尚、一部のホエールウオッチングツアーは、ツアー中まったくクジラに遭遇できなかった場合には、滞在期間中に再度無料でツアーに参加させてくれることもあります。)

swellマウイの夏の海が太陽の季節だとすると、
冬の海は、波とクジラのパフォーマンスショウの季節です。 観覧無料!

 

 

MAUI DAYS - 常夏マウイで天然エアコン

私の住むノースショアハイクの家にはエアコンはありません。 私の家だけではなく、ハイクのほとんどの家にはエアコンはないのですが、マウイは風がいつも吹き抜けている気候柄、エアコンは必要がないのです。 天井からさがっている大きなファン(扇風機)だけで十分です。

マウイを吹き抜けるトレードウインドは、気温の高い夏でも心地よい天然エアコンとなり、湿気がないのでじめじめとした不快な暑さはなく、外では日差しは強くとも日陰に行くととても涼しいのです。

こんな快適な常夏の島ですが、時折気温の高い夏の間に風向きが変わったりトレードウインドが弱まり風が吹かない日があると、突然体感温度が上昇します。 普段冷暖房完備のオフィスで働いているわけでもないので、冷蔵庫のような温度のエアコンはどちらかというと不快を感じる身体=アイランドスタイル になっていますが、それでも暑いと感じる日は年に10日位はあるかもしれません。 そんなときは、各人が思い思いの動物的本能で暑さをしのぎますが、男の子や男の人の場合には、まずはシンプルに”脱ぐ”という行動にでます。 脱ぐといっても、もともとシャツ1枚なので、それを脱いで上半身裸という状態ですが、うちのウインドサーフショップの従業員も仕事中によく上半身裸になっている人がいました。 それでもまだ暑い時はウインドサーフィンの道具を洗うホースで頭から水をかぶれば極楽浄土、上半身裸で仕事ができる希少な職場です。


私の家に息子カイの友達3人が遊びに来ており、テレビゲームをして楽しんでいました。 暑いものですから、案の定、全員シャツを脱いで上半身裸になっています。 しかしその日は本当にめずらしく夏なのに風がなくて暑い日で、汗で頭をぬらしながらゲームをしています。 当然エアコンなぞはないし、おまけに日当りだけよくて風とおしの悪い部屋、”あの〜、君たち暑かったら冷たいシャワー浴びていいよ、冷たいシャワー。 クローゼットにあるタオル自由に使っていいからね。” と言っておきました。 冷たいシャワーを浴びたデイブが幸せの放心状態でバスルームからでてきました。 ”おばさん、ありがとう。こんな最高に気持ちのいいシャワーは生まれて初めてだよ!”
”今日のシャワーは今までの人生で最高だ!”とまで言いながら、次々と冷たいシャワーを浴びてでてくる男の子たち。


夕方バスケットボールの練習にでかける時はさすがにシャツは着なければならないので、暑がりデイブはまた考えて、ビニール袋に氷をつめて氷嚢状態にし、首の後ろにくっつけて ”あ〜気持ちいい〜”といいながら暑さをしのいでいます。

練習場所まで車で移動時間約20分、その間にデイブの氷嚢の氷は半分以上溶け、デイブは氷の溶けた水をゴクゴクと飲み干し、”あ〜ウマい!”。 このクーラー作戦、電気も使わずに地球にやさしいエコそのもの、しかも一定温度でエアコンがきいた冷蔵庫状態と違い、暑い状態の中での一時的な快感の為、その快感度はかなり高いです。


もうひとつ暑さをしのぎ快感を得る方法、私のだんなの直伝です。暑いと思ったら、外にでて働くか運動をしてもっと暑い状況に自分を置く。
家の中に居て暑いな暑いなとやや不快指数があがってきたならば、外にでてランニングをするか庭仕事をする、炎天下の中で蒸発する位だらだらと汗を流しながら動きまわった後、家に戻ると、さっきまで暑い暑いと思っていた家がすご〜く涼しく感じ快感を感じる事ができます。 ここでさきほどのデイブの氷嚢作戦をしたら、こんなに快適なことがあるものかと。。。もう何もいりません。

私が最近参加しはじめたフラ教室のスタジオは光熱費上昇の為という理由でエアコンの使用ができなくなりました。(レンタル料をあげるか、エアコンをストップするかどちらかの選択だったそうです。先生も生徒さんもお金は払いたくないので、これは迷いなくエアコンなしです。) タイミングよく先週まで吹いていたトレードウインドが一時休止してしまい、汗が吹き出しまくりの汗だくフラレッスンとなりました。 こんなことになるのはわかっていたので、いくら汗をかいてもいいように私は水着にフラスカート+凍らせた水を持参の体制で参加です。 先生はフラスカートをまくりあげて汗をふいています。 フラだというのに、前日にやったエアロビクスよりも汗をかき、充実感のあるレッスンでした。

旅行でコンドミニアムの予約をしてくるお客さまより”マウイはエアコン必要ですか?”と聞かれることがあります。ホテルは当然全室エアコン完備ですが、コンドミニアムの場合にはエアコンのある物件とない物件があるからです。

”ハワイは風が吹き抜けていて湿気がないので、昼間部屋にいる時間が少ないのであれば、エアコンはなくても大丈夫です。ただし、特に暑がりだったりなど個人差はあるので断言はできません。” と答えます。 湿気の多い日本の夏に比べれば、朝晩は暑くないし、ハワイは随分過ごしやすいです。

アメリカ本土のお客さまから同じ質問を受けたので、同じように答えました。 しかしその方は少し考えてから、”いや、やっぱりエアコンだけは必須にしてください。僕はアイランドスタイルには慣れていないから、エアコンなしで過ごせる自信がないからね。”と言っていました。

 

さて、15年間私の家にはエアコンがありませんでしたが、どういうわけかついにエアコンがやってきました。実際、ハイクでエアコンというのはとっても贅沢というか不要なのですが、ウインドサーフショップのビル内で一台余ってしまい置き場がなく邪魔だったので、仕方なく私の部屋に設置されました。

昼間ちょっとだけ暑かったので、ドアを閉めてエアコンをつけていたら、私のだんながドアをあけて部屋にはいってきました。
”なんだこれ、これじゃ冷蔵庫だよ、寒いよ〜”と言って不快そうに逃げて行きました。

その5分後には、私も身体がどうも拒否反応を起こして来たので、エアコン使用を中止しました。


アイランドスタイルは、やっぱりシャツぬいで、水シャワーに氷嚢作戦、運動をして汗だくになる、のが一番快適な天然クーラーです。

 

boys
10月某日の新聞に掲載されていた写真。
全員上半身裸のアイランドスタイル。 
ローカルストアの前でシェイブアイスを買い食いしています。 

MAUI'S JEWEL - マウイの夜空は星の宝石箱

5月の末、娘のレイは学校のウクレレバンドの演奏旅行でカリフォルニアのディズニーランドへ3泊4日の旅行へでかけました。 ちょうど4月末頃からあまりにもタイミングよく豚インフルエンザ騒ぎが起こり、”この旅行はどうなるの???”という心配はありましたが、結局旅行は決行され、ある1人を除いて、誰も取りやめることなく全員参加しました。

日本の学校だったらきっと中止になっていたかと思います。マウイで初の新型インフル感染者がこのウクレレ演奏旅行からでる可能性は十分にあったし(マウイの新聞の一面トップ記事になる!?)、マウイとカリフォルニアでは人口密度があまりにも違いすぎるし(ましてやディズニーランド!)、人ごみの中でウイルスを避けることは不可能です。新型インフルエンザの大量同時感染が起こったメキシコとの境界に近いというのも大変気になります。今頃、校長先生とウクレレの先生、引率の親たちとで大会議だな〜、こういうケースの場合マウイの学校だとどう対処するのかな〜などと半分心配、半分興味津々で、成り行きを傍観体制。 一言で旅行と言っても、この旅行の為に子供たちはウクレレの楽曲約13曲を練習し、選ばれし女の子はフラを練習し、アロハシャツのユニフォームをそろえ、旅行費用捻出の為に11月頃からお菓子やソーセージを売ったり、学校で夕食付きの演奏会を開いたり(スパゲティ、サラダ、ガーリックトーストの夕食をつくって売ります)、生活中古品のバザーや洗車サービスなどをして旅行資金集め活動をしてきました。(こちらではこのような資金集め活動を Fund Raisingと言い、特に子供のスポーツチームなどが試合遠征費用や試合のエントリー代金、ユニフォーム購入代金を捻出する為に、このような活動をせっせとするのです。できるだけ親の金銭的負担を少なくする為にも自ら働き努力するという行動姿勢でもあります。) 私の娘はまだ中学2年生ですが、中学3年生の子供たちにとっては最後のウクレレ演奏旅行です。このようなことを考えると、この旅行が中止になるのは心理的被害的には大きいものがあります。

早々に先生からきた通達は、
(1)現時点においては旅行は決行します。インフルエンザは感染しても症状は軽いということ、カリフォルニアにおいても危機的警告的な状態になるほどの大量感染は起きていないという状況が明白である為です。そしてさらに現時点でキャンセルをしても旅行代金は戻ってきません。空港が閉鎖されない限り、旅行代金(特に飛行機代)の一部が返金されてくる可能性はありません。 
(2)旅行は決行しますが、この状況においてお子様を参加させるか否かの最終的な判断はご両親におまかせします。もし不参加の場合にはすぐに知らせてください。

事実情報だけに基づいて判断し、かつ最終的な判断選択は親に委ねた、冷静かつかなり事務的な対処だと思いました。 何かあっても学校のせいにしたり校長先生のせいにしたりというような責任おしつけ集団ではなく、あなたの子供のことはあなたが責任を持って判断してくださいというアメリカ的な個人主義がよくわかりました。 そうです、自分のことは自分で決めて、自分で決めたことには自分で責任を持つということです。ここまで明確なほうが、自分はどうするかその時点で真剣に考えるし、ほかの人に流されて自分の意思かどうかわからないうやむやな判断をすることもありませんから、あとで人のせいにすることもありません。なるほど。。。

(さて、ここまでは長〜い前置き)

 

そのようなわけで、娘は喜んでカリフォルニアへでかけて行き、初めてのアメリカ本土でディズニーランドでも思いっきり遊んで、帰ってきました。 マウイとはあまりに違う世界でありなんでもある大都会、”マウイはなんにもない、なんでもあるカリフォルニアに住みたい” なんて言い出すんじゃないかと思いながら、”カリフォルニアどうだった?”と聞くと、けっこう予想外な答えが返ってきました。

”ディズニーもショッピングセンターも楽しかったけど、カリフォルニアは日本と同じで空が青くなかったよ。夜空なんてもっと最悪だったよ。”  ”夜、星見えなかったの?”  ”星は、ディズニーのスペースマウンテンの中でしか見えなかったよ(笑)”  
 
 

夜遅く、ノースショアホキーパの先、街灯もセンターラインもなにもない真っ暗な谷をゆっくり注意深く運転していると、誰もいないはずの真っ暗な景色の中で何か動くものが視界にはいっています。星がちりばめられた宝石箱のような空に、ひとすじの光が目的地にでも向かってまっすぐと元気よく突き進むように動いています。流れ星? 流れ星はたいがいまばたきをしている間に消えてしまうはずなのに、まだ動いています。しかも細字ではなく太字の銀白色のサインペンで誰かが意思を持って線を書いているかのようなはっきりくっきりとしたライン。その間たぶん約6秒位でした。そして空の暗闇に吸い込まれるように消えました。 やっぱり流れ星でした。 (6秒ってけっこう長いです。私は声もだせずに、その状況を伝えようと助手席にいる息子の肩を強くたたきまくっていました。) 今まで見た流れ星の最長時間記録です。

バスケットボールの練習をしている息子をいつも夜9時30分頃に迎えに行きます。ハレアカラの裾野アップカントリーにある学校は、夜は街灯もなく真っ暗で、星の光だけが輝いています。あまりにもきれいでずーっと上を向いて眺めていると、自分の心も身体も吸い込まれそうになってきます。

ワイレアのゴルフコースで夜行われた屋外映画上映会(マウイフィルムフェスティバル)へ行きました。バスケットボールの映画を見に、息子のバスケットボールチームにくっついて行きました。映画上映の前に、HAPAのミニコンサートがあり(HAPAは本当にローカルボーイでマウイの自然と文化に感謝しているのが素直に伝わってきます)、主催者のあいさつがあり、さていよいよ上映という時に、照明が約5秒位すべて消えました。その瞬間、すきまがないほどのいろいろな明るさの星がちりばめられた夜空が、頭の上からウワーっと降ってきて私の身体全体を包み込みました。その瞬間、私は星の宝石箱の中にいました。 こんなに美しい贈り物を届けてくれる自然の神様に感謝しました。

マウイでは当たり前のようにほとんど毎晩、星の宝石箱が見られます。 こんな当たり前のことが、実はとっても感謝するべき特別な贈り物であり、マウイはとてもスペシャルな場所なのだということを、マウイ生まれの娘のレイがマウイを離れてほかの場所へ旅行をして気づいたことでした。

青い空のもと青い海と白い砂浜で昼間存分に遊び疲れ、夜はお部屋でゆっくりしたりレストランへ美味しいものを食べにいったりと屋内で過ごしがちですが、ハワイに来たらぜひぜひ夜空を見上げてみてくださいね。 
 

(追伸その1:普通だったらここで夜空の写真がはいるのが常道ですが、写真ではとてもその美しさを見せられません。マウイにハワイにカウアイ島にきて=要は夜の繁華街やワイキキ以外という意味です= 肉眼で見てください)

(追伸その2:ある1人を除いて、全員旅行参加しました。参加しなかった1人は、旅行の3週間前に学校で悪さをし反省室へ送られ3日間の停学となった為、旅行参加できませんでした。 その学期中の校外行事や遠足には自動的に参加できなくなる情け容赦言い訳なしの学校ルールです。

(追伸その3:心配された新型インフルエンザには誰も感染せず、全員元気に旅行から帰ってきました。 しかしながらディズニーの乗り物で、手足をつきだしてディズニーの係員から怒られた男の子たちがいて、その日その子たちは部屋に戻って反省文を書かされたとのこと。 結局、この旅行の心配の種は、新型インフル以外のことばかりでした。

 

TAKO! : ウインドサーフショップはタコ捕りコンテストのスポンサーです!

毎年夏カナハビーチパークで行われる恒例のタコ捕りコンテスト(タコ=8本足の海のたこのことです)、制限時間内で一番重量の大きなタコを捕獲することを競うローカルイベントです。

Tako contest 1海から捕れたてヌルヌルの大きなタコを素手で持ち見せびらかしている人の写真が、その日のマウイの新聞マウイニューススポーツ欄トップ記事。(昨年2008年8月の記事です) 大きな写真の隣には、北京オリンピックでの第1戦目400メートル個人メドレーで世界新記録をだし1つ目の金メダルをとったマイケルフェルプスの記事(注釈:マイケルフェルプスは最終的に北京オリンピックで8つの金メダルを手にし、オリンピック1大会で最多金メダルをとったのも世界記録。4年前のアテネオリンピックでは6つの金メダル、オリンピック通算で1個人14の金メダルも世界最多記録。)。 
しかもそのレースはブッシュ大統領も観客席で応援していたレースであり、アメリカ中のその日の最大の話題であった日。"Phelps starts quest with world record"(フェルプス、世界新で金メダル集めをスタート)という大きな見出しはついていますが、、、写真はタコ捕り写真に比べるとまったくもって小さく、アメリカの世界水泳のスーパースターには大変申し訳ないのですが、完全にマウイローカルのタコ捕り記事に話題をさらわれてしまっています。

マイケルフェルプスの横で、タコをわしづかみにしている写真がすごくミスマッチでおかしくて、新聞を見ながら笑っていたら、私のダンナが横で、”そのイベント、マウイウインドサーフカンパニーがスポンサーしてるんだよ”なんて言っています。”ウッソだね、また笑わせようと思って、ウインドサーフショップとタコ捕りじゃ全然関係ないじゃーん!” ”ウソじゃないよ、本当だよ” ”ウソだね〜、ウインドサーフショップがタコ捕りのスポンサーしてどうするのよ!?”と絶対に信じない私。Tako contest 3


普段はウインドサーファーが集まるカナハビーチパークで早朝行われた第21回タコ捕りレースには、(以下は新聞記事による情報です)543人が集結、その内479人がタコ捕り(潜水して銛で突く)またはオアマ釣り(浅瀬にいる小さな白い魚を釣り竿で釣る)のコンテストに参加しました。タコ捕りにエントリーしたのは267人、スタート時間より2時間30分の間に61人が計83のタコを重量計にもってきました。優勝者はカフルイ在住ガス会社のトラック運転手であるジェイソン、4ボンド12オンス(約2キロ136グラム)は大会新記録とのこと。潜ってからわずか15分で捕獲したこの優勝タコは、第2位の4ポンド11オンス(約2キロ108グラム)のタコが重量計で計測された直後に計測され、会場はとても盛り上がったようです。 

Tako contest 2オアマ釣りは普通の釣り竿を持って膝丈から腰丈ほどのあたりの深さまでざぶざぶと海へ入り釣ります。こちらのコンテストは12歳以下の子供クラスは116人がエントリーし、優勝オアマは14センチ7ミリ、13歳以上のクラスは160人がエントリーし14センチ4ミリが優勝です。 オアマは小さな魚で、大物を釣る時のエサになります。オアマを釣るときのエサは、エビやアクという魚の卵を使ったりさらにはオアマ自身を使ったりと、コンテストに勝つため各人それぞれ作戦をたててのぞみます。タコ捕りコンテストの最年長者は85歳のタカキミノルさん(日系人)、70年間も潜っており今日は約90メートルほど沖で2ポンド6オンス(約1キロ68グラム)のタコを捕獲したそう。とにかく大きなタコを捕獲したいが為に、ずっとタコ捕りコンテストに参加しつづけているとのこと。 わざわざオアフ島からこのコンテストに参加しに来ている人もいます。

こんなとってもローカルなタコ捕りコンテストは、実は実はマウイのウインドサーフショップ中心に運営されているMaui Boardsailing Association(マウイボードセイリングアソシエーション)が100%スポンサーしており、参加者は無料でエントリーでき、優勝トロフィーやTシャツにスナックなどすべて無料というローカルファミリーにとってはとても楽しいファミリースポーツイベントです。

かつてはサーファーとフィッシャーマンだけがいたマウイの海に、1980年代突如新しいスポーツであったウインドサーフィンがはいってきた頃、マウイボードセイリングアソシエーションとローカル団体が、海を平和に友好的に共有する為の話し合いをしました。カナハビーチパークでは午前11時まではフィッシャーマンに海を全面的にゆずる為、ウインドサーフィンは出艇しないというローカルルールをつくったのもこの頃です。(ただし、カナハビーチの一番風上の限られた区域で行う初心者レッスンだけは例外です)
その友好的な証として、今でもこのイベントにウインドサーフショップの団体が100%スポンサーをしているのです。

数日後、我マウイウインドサーフカンパニーの事務机でたまたまマウイボードセイリングアソシエーションからの手紙を発見、その手紙には、タコ捕りコンテストがあまりに盛況だった為、Tシャツが足りず追加注文しなければならないので追加資金の協力をお願いしますと書いてありました。

”このスポンサーシップ、けっこうずいぶんおおごとになってるんだね〜” ”昔からあるウインドサーフショップはずっと協力してるんだよ。このスポンサーだけはたとえ広告予算がなくてもやめられないんだよ” 

普通スポンサーシップというのは直接的なビジネス広告やプローモーションあっての関係であることがほとんどですが、ウインドサーフショップ=タコ捕りコンテストは土地とローカル文化の共有を象徴する友好スポンサーシップです。 

カナハビーチパークは何年経ってもウインドサーファーにとっては最高のゲレンデ、いつもここでウインドサーフィンをするたびに、いつもここで太陽と風を感じながら昼寝をするたびに、ここは本当に世界で一番最高な場所だと思います。 

ウインドサーフィンをして海から最高の気分であがってくると、知り合いのハワイアンファミリーが海辺で砂と波にまみれて遊んでいました。
"おっ、また今日もいるね!"的な合図を目と笑顔で交わし、"Here is the BEST backyard in the world !"(ここは世界で一番の庭だね!)と叫んでしまいました。

こんなに最高な場所をウインドサーファーたちにも共有させてくれて本当にありがとうと、神聖なる土地にもそしてタコにも感謝感謝です。

ywsf

Snow Blanket - マウイで一番寒かった日

厚い雲に覆われてまったく見えなかったハレアカラ火山が一瞬の雲の晴れ間にぽっかりと姿を現した時、空に向かって一番高い3つの頂上は真っ白な帽子をかぶっていました。
(ハレアカラ火山:マウイで一番高い山。標高約10000フィート=3000メートル)
2008年1月29日、ハレアカラの山頂に雪が降りました。
前回ハレアカラ山頂に雪が積もったのは2002年1月、その時私は日本の関西空港のホテルにいて、マウイに電話をかける度に”雪が降ってるよ、It is so beautiful !”と全員の人から興奮気味に言われたのでよく覚えています。

マウイの冬は、タンクトップを着ている夏に比べるとだいぶ気温は下がり、特に朝晩は冷えるな〜という感覚なのですが、 これはここに住んでいる人の年間の温度比較に対する感覚であって、日本やアメリカ本土やヨーロッパなど本当の厳寒な冬を過ごしている人々からしてみれば、まったくもって甘やかされた冬をおくっています。マウイは冬とはいえ、通常晴れていれば日中は27度位まで気温はあがり、朝晩気温がさがってもせいぜい18度、半袖だとちょっと寒いから一枚長袖着ようかな、夜はジーンズをはいてでかけたほうがいいなという程度、昼間はもちろん半袖で十分といったところです。昼間は海水浴もオーケー、ただこの時期トレードウインド(北東の風)が吹くとはるか彼方の寒気を含んでいるので体感温度が寒く、曇りが続いていたりすると海にはいるにはちょっと寒いけれど、それでもウインドサーファーやサーファーやローカルにとっては海で遊ぶには十分の暖かさで、よほどの悪天候や高波警報でなければ、海から人がいなくなることはありません。
マウイの冬の特徴のひとつは、次々と High Surf Advisory(高波注意報)や High Wind Advisory(強風注意報。この時期は主にはハレアカラ山頂によくだされる)がでて、雨が続くと当然のことながら Flood Advisory(洪水注意報。主には山間部や渓流)がでます。このあたりまではいつものことで、特に High Surf Advisoryはサーファーやウインドサーファーにとっては逆にうれしい知らせとも言えます。

さて、その日は Winter Weather Advisoryが出されました。日本語だと寒冷注意報とでも言えばいいのでしょうか。ハレアカラ6000フィート以上(約1800メートル以上)が厳寒になる為、冷たい雨または雪になる可能性あり、1〜2インチ(2.5センチから5センチ)の積雪の可能性あり というものでした。
さすがにその日は下界の海のそばにいるというのに寒く、ジーンズと長袖一枚でも全然間に合わないほど寒い日でした。毛穴がすっかり 開ききってしまっているせいか、何の予告もなく突然寒くなられても身体が素直に順応できず、マウイでこんな寒いはずはない!という抵抗と疑いの気持ちだけがつのり、寒くて思考も働かなくなってきます。暖かいお茶を飲んでも、暖かいシャワーをあびても、一時的なものですぐまた寒くなります。 運動熱が一番暖かくなるはずと思い、子供のおやつをかねてパンづくりをはじめ、15分もパン生地をこねているうちにやっと汗がでてきて、なんとか寒さをしのぎました。
その日の夜は息子のカイのバスケットボールの試合がマカワオで午後7時30分よりありました。マカワオはアップカントリーと呼ばれるハレアカラの裾野の町で標高1600フィート(約480メートル)、明らかに海のそばとは気温差があり、夜になって気温も下がり雨も降り始め、体育館にはいってくる冷たい空気に、ジーンズとカーディガンの私は途中から震えはじめました。観客席を見渡すと、さずがに今日はみんな完全防寒対策で長袖長ズボンです。同じチームのジョシュのママは4枚位重ね着をしてコロコロに太っていて、手もポカポカです。 私が冷えきった手をさすりながら、”寒いけど、服もってないんだよね”と言ったら、親切にも貸してくれそうになりました。 私の主人は、手が冷たいとバスケットもできないのではないかと思い、昼間手袋を買おうと探しまわったそうですが、どこにも売っていなかったそうです(当たり前。常夏の島で手袋必要ないでしょ)。するとその試合会場の体育館で約1名手袋をしている人がいて、どこで入手したか聞きたくて聞きたくてしょうがなくなりました。
翌日1月30日も寒く、寒さ対策の為にまたせっせとパンをこねました。今日は2日目なので、寒いぞ〜という心の準備もできているし、すでに警戒している分、昨日ほどの毛穴全開状態による順応不良ショック状態までは行きませんでした。そして今頃になって、主人のウインドサーフィン専用車には冷房も暖房もついていないけれど、私の車にはなんと暖房がついていることを発見し、暖をとったのでした。

ハレアカラ山頂の雪は結局最高4インチ(約10センチ)積もりました。雪の降った1/29と1/30はハレアカラナショナルパークは雪路および氷路で滑るため閉鎖でしたが、1/31は10:00a.m.-3:00p.m.の限られた時間だけ開園、この間に訪れることができたローカルの人々は雪の感触を束の間楽しみました。学校の子供たちに見せるために、クーラーボックスにつめている人もいました。

マウイでの寒さ体験、いままでの13年間で一番寒かったと思います。 例年1月はトレードウインド(北東の風)が吹く確率が42%のところ、今年は90%吹いており(ウインドサーファーにとってはうれしい限りでした)、はるか遠くの寒気が流れこみ続け、冷え込んだそうです。冬は普通は半分以上コナウインド(南西の風)で、体感温度も寒くないことが多いのです。

さて以上随分大げさに寒そうに書きましたが(本当に寒かった)、でも気温的には最高気温22度、最低気温15度 ー これ聞いたら、北半球の冬を過ごしている人々からは”ぜいたくだ!”と怒られるでしょう。 そうです、本当に毛穴が開ききった甘やかされ状態です。半袖シャツでないと、どうもいつもの調子がでません。
(ちなみに積雪があったハレアカラ山頂の気温は最低気温マイナス6〜7度、雪が止んでからは2度前後。)

白い帽子をかぶったハレアカラを拝めたのはほんの2日間だけで、雪はすぐ溶けてなくなってしまいました。一瞬の雲の途切れた空にうかぶその様子は、誰かに真っ白な毛布をかけてもらったみたいな暖かそうにさえ見えるすごく美しいハレアカラでした。

snowカフルイの町から見たハレアカラ
頂上が白い雪でおおわれています


mauinewstop mauinews31
マウイニュース(新聞の記事と写真)
 

by Yoko, January 2008

Nature - 自然と一緒に生きる(動物編)

日本からマウイに引っ越してきた初日のこと、賃貸契約をしておいたコテージにはすでに先住民がおり、私たちはいきなりムカデの洗礼を受けました。洗礼といっても、実は私自身は目撃してさえいないのですが、マウイに来て覚えた初めての記念すべき英単語はCentipede (センタピー)= ムカデでした。

奥のベッドルームへ窓を開けに行った私の主人が顔面蒼白になってリビングルームに戻ってきました。”窓のサッシにムカデがいる。。。。” 私は生まれてこのかたムカデを見たことはありませんでしたが、刺されると有害だということをなんとなく知っていたので、”追い払った???” と聞くと、”気持ち悪くてもう見たくない”となんとも情けない主人の返答。 ”そんなこと言ったってどうするのヨ!”と詰め寄ったものの、主人はその件については完全に全面降伏状態となっており、かく言う私はもっとずるく、見に行こうとさえしませんでした。引っ越してきたばかりで殺虫剤も、追い払う道具もないし、見に行ったところで何もできないしという言い訳のもと、有害か無害かを確かめる為にも、とりあえず家主にさっそく連絡。ムカデなんていう単語など知るわけなく(そんな単語今まで必要なかったし)、”It has thousands of legs.(足がたくさんある虫です)"とかなんとか言って説明すると、"Oh, that is centipede ! Do not touch it."と言うわけで、忘れもしない最初に覚えた英単語となったわけです。

このコテージは、ジャングルのような緑に囲まれた小さな家、私はそれまでこんなに木と土の多いところには住んだことがありませんでした。しかもこの家、しばらく人が住んでおらず防虫駆除もしていなかったようで、その後も各種先住民からの洗礼は続き、蟻が家の中を行進しているのなんてかわいいもので、大きくてつやのいいゴキブリが空中を飛んでいたり、身体の部分が3センチ位ある巨大なクモまで撃退しなければならず、夢にまで見たマウイライフは、実は野生の王国ライフでした。

その後何度か引っ越しをしましたが、当たり前のことながらどこへ行っても緑の多い農業地区と自然の先住民は強力なパートナーシップを結んでおり、それまで日本では2回位しかゴキブリに遭遇したことのなかった私にも免疫ができ、今ではゴキブリなんてなんのその、ムカデの瞬時撃退法を習得したのはマウイにきて大きな収穫(?)のひとつです。

さて前置きが長くなりましたが(実はここからが本題)、今住んでいるところはニワトリ王国です。野生のニワトリが自由奔放にあちこちと人の家の庭を横断し、好き勝手に繁殖しています。 この家を見にきた時、家のすぐ傍で雄鶏が甲高い声で泣き(日本語だとコケコッコー。英語だとCock a Doodle Doo。どちらが本物に近いでしょう??)”ちょっと、これ早朝に耳元で泣かれたらどうなるの???”とは思いましたが、マウイではワガママを言っているといつまでたっても住む家など見つかりませんので、住むことにしたわけです。 慣れというのはおそろしいというかすばらしいもので、今では明け方に耳元で泣かれても飛び起きなくなったし、うるさいとさえ感じなくなりました。たまにちょっと静かに!と思う時は、昼間電話をしている時。仕事の電話がほとんどなので、電話の相手(特にホノルルのオフィス街にいる相手)から、"Is that chicken ???"と言われた時は、”私はいますごい田舎にいるの。あなたのいるワイキキにニワトリは歩いてないよね〜”と言ってお互い笑います。

野生ニワトリの繁殖力はものすごく、10個位の卵を10日間位、雌鳥は飲まず食わずでじっと座ってあたため、一度にヒヨコが生まれます。私の家の下(高床式の家の下です)の、バケツの影で来る日も来る日もじっと卵をあたためているニワトリを発見したときは、何日位で卵がかえるのかという私の疑問の答えを得るべく、毎日そこに居ることをそっと確認していましたが、来る日も来る日もあまりにもじっと動かないので、水や食べ物(?)の差し入れをしたほうがよいのではないかと真剣に考えたものでした。

そうして生まれたヒヨコはママ鳥を先頭に隊列を組み、あちこち自由奔放に近所の家を行き来しています。今まで目撃した子だくさん最高記録は13匹、その時は何度も数えてしまいました。 ヒヨコは日に日に目に見えるように大きくなっていくのですが、特に生まれてまもない最初の頃は数も減っていくのです。ほとんどは近所の猫やネズミや鳥のエサになっているようで、可愛そうなことに明らかに攻撃されたと思われる状態で死んでいるヒヨコを見るのもめずらしくはありません。なので、ママ鳥にくっついて歩くヒヨコの数を数えては昨日と同じ数だと、あ〜よかったね、元気で!という気持ちになります。

さて、このニワトリ王国にある私の家では、かつてあんなに撃退に追われたムカデをこの2年半一度も見ていません。家の中にムカデが侵入していないとしても、普通は庭の落ち葉の下や雑草を掘り起こすとほとんど必ずいるはずなのに、居ないのです。どうやらこのニワトリ王国では、自然のバランスでムカデは生息できないのでは? というのが不確かながらの私の考察。 そうだとしたら、ムカデ戦争から開放されたこんなに平和な生活を送れるのはすべてニワトリのおかげと思うと、なんだかありがたいかも。

1年に1度のマウイのお祭り、マウイカウンティフェアのイベントステージで、マウイの女子高校生が学校対抗で、どの学校代表が一番ニワトリのマネが上手いかという、しょうもないけどすごく笑えるイベントをしていました。
その翌日、家の真ん前の道路のど真ん中でニワトリ約8羽が立ち止まっており、私の車が接近していってもまったく動かず、手前50センチのところでブレーキをかけたら、やっと気づいてびっくりして逃げて行きました。
”あんなに集まっちゃって、何話してたんだろーねー?”と息子に問いかけると、”They are complaining about yesterday, Do not copy us! (俺たちの物マネ勝手にするなっ!って言ってたんだよ、きっと。)" という答えが返ってきました。

野生ながらも毎日見ていると、一緒に生きている家族のようにさえ思えてきてしまいます。 どうせ私たちも人間という種類の動物だし、ニワトリ王国に住むのも快適快適。 
(補足:旅行でこられる方々が滞在されるような宿泊施設は、歓迎できない虫だらけの虫王国ではありませんので、ご安心ください。)

 

 

by Yoko, October 2007

chicken家の道路の前を横切る野生にわとり親子 






egg家の下に産みおとされた卵は殻が固くツルツルです。 

Ocean - 海で遊ぶのは最高の癒し特効薬

あ〜〜楽しい!!! 気持ちいい!!! 海からあがって、大きな声で独り言を言ってしまいました。

忙しい夏のあいだはご無沙汰だったウインドサーフィンをしに久しぶりに海にきました。 パステルがかったようなライトエメラルドブルー(マウイの海の色は既存の言葉で表現できず、感覚で言葉をつくりました)の海にホワイトキャップ(白波)があちこちに立ち、波の音、潮の香り、頬に真横から吹きつける風、すでに海上を滑走しているウインドサーファーをみて自分も早くあそこに行きたいと気持ちがはやり心臓がドキドキし身震いしてくる。 いつもそこにある海と風は、私のすべての感覚にすごいパワーでその存在を示し、迎え入れてくれます。
”あ〜、海はやっぱりい〜ね〜”と、今度は半分は独り言、半分は横にいる友達に向かって声にだして言ってしまいます。 友達は”初めてここに来たわけでもあるまいし、もう何年この海に来ているの?”とでもいいたげに、”ようこちゃん、幸せだね〜”と言って笑っています。 いつもいつも同じ場所の同じ海なのに、毎回毎回初めてこの海を見たときのことを思い出します。 こんなパステルがかったようなライトエメラルドブルーの海でウインドサーフィンやっちゃっていいの? と思ったことです。 こんなウソみたいな海の色は、沖縄、グアムとそしてハワイでしか見たことがありませんでした。

 

もうこれだけでも十分満足で癒される〜といったところだけど、海につかるとまたそこには別の世界が待っています。 風を受けて岸から離れ、沖に向かうにしたがって、人の気配は遠ざかり、自分と海と風だけの世界にはいっていきます。不思議と陸での生活のわずらわしさや懸念事項、心配事などという面倒なことは、この時ばかりはどこかへ吹っ飛び、今のこの瞬間がよければ後はどうでもイイヤ的な子供のようななんとも楽な気持ちに戻り、やがて自分の瞑想の世界にはいっていくような、自分と自然だけの世界に陶酔してきます。 私はよく海の上でもつい独り言を言ったり、そして歌いながらウインドサーフィンしていることもあります。でもこれは独り言ではなくて、自然と会話しているつもりです。 沖でターンができずに、そのまま海に沈すると、それもまたそれで気持ちよく、海に全身抱かれている感覚になり、”あ〜ここは母なる海なんだな〜、海に抱かれるって気持ちいいんだな〜”ということに気づきます。 ちなみに私はマウイにいるとはいえ、プロのウインドサーファーでもないし、コンテストにでるような腕もなく、(言い訳をさせてもらえると子育てやその他事情により途中何度も長いブランクがありましたので)、いつまでたっても腰ひけ状態のしがないウインドサーファーですが、 それでも海にでるとこんなに素敵な自然との一体感を味わうことができ、そしてなんといっても最高の癒し特効薬です。ストレス解消&健康の為のリフレッシュに、ヨガをやったりエアロビクスや水泳をしたりもしますが、この海上自然一体感による特効薬ほど効くものはほかにはありません。

 

高校生のときつきあっていた彼氏はサーファーで、ある日千葉の九十九里の海までついていったことがあります。海をみるやいなや、サーフボードとともに海にくりだし、私が浜にいることなんて忘れてしまっているかのように2度と岸に戻ってきません。最初は海って気持ちい〜な〜と思っていた私も、浜でやることもなくだんだん退屈になってきます。せっかく一緒に海に来たのにおいてけぼりをくったような寂しい気持ちにさえなってきた頃に、やっと海からあがってきた彼はもう完全に海と恋人同士になったかのように頭も気持ちも海に支配された興奮状態にあり(要は、最高の波をつかまえて大満足し、舞い上がっちゃっている状態)、もはや私とは別の世界にいっちゃってます。 浜にずっといた私は頭で余計なことばかり考えている大人、海に抱かれた彼は完全に今楽しければそれでいいやの子供状態になっており、なんだか海に彼の感心をすべて持っていかれたようで、ばかみたいに海に対してヤキモチをやいているような気分になりました。どうしたら私もその同じ世界にいってその興奮を共有できるのかと考えていました。

 

ウインドサーフィンをはじめた頃、来る日も来る日も、アップホールライン(セイルをたぐりよせる為のヒモ)をたぐり寄せては、足もとのバランスをくずしセイルがうまく立たずに失敗、また最初からやり直し、やっとセイルがまっすぐにたって足もとのバランスをくずさぬよう用心深くブームをつかみ、セイル手をひきこんで風を受け1メートルはしって沈、この繰り返し。でもなぜか、つぎは1メートル10センチ進めたらいいな〜、その次は1メートル20センチと、次はもう少し行けそうだというような、やめられない魔力に引き込まれ、またやりたくなってしまい、海の上で地道な努力を重ねながらも、海にはいるのが楽しくなっていました。
海で遊んでいるときはかっこいいパンプスもはいていないしルイビトンのバッグも持っていない、顔は当然化粧っけのないすっぴんに、髪は海水でべたーとぺったんこ、お肌は完全に紫外線でやられちゃってるし、そればかりか握るのに邪魔だという理由から結婚式翌日から結婚指輪は永久にはずしたままという、いわば何ももっていない素のままの状態。でも、気分だけは最高。そう、母なる海で、なんの心配もせずに時間も忘れて夢中で遊ぶ子供にもどっちゃってるのだと思います。子供に戻れる時間があると、いとも簡単に心地よく癒されていきます。

wsfkana私の息子のカイは陸のスポーツが大好きで、マウイにいながら海もそんなにはいりたがらないのですが、 最近思い出したようにウインドサーフィンをしてみました。
海からあがってきたカイに、”どうだった?”と聞くと、" It feels so good, so relaxing.(最高に気持ちよくてリラックスできたよ)"と言っていました。 子供でもそう思うのネ、じゃあ海の癒し効果は本物だ、と思いました。

 

 

by Yoko, October 2007

*プロフィール*
内藤葉子 Yoko Naito
マウイ島にて現地旅行会社と
ウインドサーフショップをしています。
ぜひ遊びにきてください。


マウイドリームバケーション
のホームページ



マウイ島現在の時刻(24時間表示)
Click for Kahului, Hawaii Forecast

人気ブログランキングへ
スペシャルピック記事
友達がくれた元気が湧くエッセンス
きっと今日もまたがんばれるヨ!
NOW and TODAY:今を生きる、今日1日を生きる
最新記事
記事検索
ブログリンク集
テリーさんのページ 今日が私の一番若い日
御前崎発kugiの波風予想とゲレンデレポート
北村美佐代の心も身体もピースフル

*相互リンクしていただける方、nainai@aloha.net までどうぞメールをください。
  • ライブドアブログ